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第96話


 戦闘が始まって1/3位までは順調だった………。

向かって来る連中には【火球】で攻撃してダメージを与え。

接近した奴等には【爪】や【噛み付き】による近接攻撃をして討伐して行った。

ところがゴブリンを2/3程倒した時轟音と共にゴブリンと他の魔物達を分断していた壁が砕けた。

何があったのかと見ると豚顔のオークを従えるかのように後に連れた口の端から立派な牙の生えた猪の様な顔のオークが体当たりした後の様な姿勢で立っている………。

多分、考えている通り体当たりをして壁を壊したのだと思う………。

そろそろ楽な戦いは終わりかな………。

レベルも上がってステータスを確認したんだけど進化可能になっててもこれじゃ進化も出来ない………。

一旦下がるか?。

そう思っても接近された後は途切れること無くどんどんと襲い掛かって来るゴブリンの所為で行動出来ない………こりゃぁ素直に皆と戦ってりゃ良かったか?………まぁ、あの懸念がある限りその選択はし辛いんだが………。

進化可能になった事でレベルは上限に達しているらしくいい加減レベルアップしてる筈の数を倒しても上がらない………………くそ……少しでも無駄にしたく無いのに………。

もういっそ【強制覚醒】を使ってやろうかっ!………リスクが有り過ぎるし嫌な予感がするからやらないけど………。

………となると進化するしか無いんだが………どうやってシア達にアイツ等が邪魔しない様にして貰うかだな………。

それと殺さない様に相手して貰わないと………。

取り敢えず皆に伝えるか………上に向かって【火球】でも撃っとくか。


「………クゥアッククァ!(………と言う訳で【火球】!)」


 打ち上げた【火球】は煙の尾を引きながら上空へと打ち上がり10m程で爆発した。

前もって決めといた合図だけどここに来るまで時間が掛かるだろうな…………。

そう思っていると俺の後方に居たゴブリンの集団が騒がしくなった。

まさか………。

そう思ってそっちをチラ見してみたら騎士達が先頭に立ちシア達が突っ込んでいた。

へ?………早すぎない?。

そう思っていると叫び声が聞こえて来た。


「俺達にも騎士としての誇りがある!あの者だけに任せるしか無いのは仕方無いが手伝いの要請に答えられないのは騎士の誇りに反する!よって全員!全力を持って行動せよ!全員!殺さない様に注意しながらあの者までの道を切り開け!ただし!自分達の命が最優先だ!いいな!」


「「「「「了解!」」」」」


 あ〜………騎士の誇りを刺激しちゃったかぁ………。

多分俺の戦いを見て我慢できなかったんだろうなぁ……………そのおかげでこうして色々と助かってるんだから文句は言えないな………。


「フォル!来たよ♪」


「フォルテース様!私達は何をすれば良いのですか?」


「クァクゥアクックァクゥア?クァック?(俺が進化してる間の護衛を頼みたいんだけど?お願い出来る?)」


「「任せて!(お任せ下さい!)」」


 そう言ってシアはメリア達と俺の周りを固める様に立った。

シャルは騎士団長達に俺の事を伝えてからシア達と同じ様に立った。

そして騎士達は俺を中心にして円を描く様にその周りを鋼鉄の盾を構えて守りに入った。

今度の進化にはどれ位時間が掛かるんだろうか?。

前は直ぐに終わったけど同じとは限らないしな。

最悪、シア達には俺を置いて逃げてもらおう。

絶対納得しないだろうけど………。

取り敢えずその事をメリアに伝えてから俺は進化を開始した。


「クァック!(進化開始っと!)」


『進化の意思を確認………進化先を選択して下さい………』


 その言葉と共に俺の前に進化先を記したウインドウが出て来た。

そこに浮かんでいた進化先の候補はコレだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


走竜

地を駆ける事に特化した竜。

馬車等を引く事を喜びとした人と共生した種族。

進化先は少ない。


レッサードラゴン

ごく一般的な竜。

それなりの体長と筋力を有し進化先の多いい種。

力に特化している為動きは重く空は飛べない。


レッサーワイバーン

ワイバーンの劣化種。

まだ幼く力も弱いが空からの攻撃等を得意としている。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 う〜ん………これ選択肢無いよな………。

と言う事でレッサードラゴンを選択っと………。

さてさて、どうなるのかな?………。

取り敢えず………戦況を…………覆せる……と良い……な…………。

俺はそのまま深い眠りに着いた………。



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