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第87話


「クァ〜………クックァ………(ふぅ〜………なんとかなったぁ………)」


「お疲れ様♪フォル♡」


「お疲れ様です♡フォルテース様♡………さて、マリー……何が起きたのか詳しくが聞かせて下さい」


 俺にお疲れ様と言ってシャルは傷1つ残さず綺麗に治ったキャンベル副団長を見て安心したのか泣き崩れている彼女を見て言った。

俺も何が有ったのか詳しく知りたい。

そう思って彼女を見ているとようやく落ち着いて来たのか涙を拭い鼻をかんで(ここの治癒を担当している神官が用意した物)から立ち上がりシャルを見て話し始めた。


「私も原因はハッキリとしていませんが………」


「それでも構いません……今は少しでも情報が必要なのです」


「分かりました………では、何からお話ししましょうか?」


「そうですね……では、まずは現在の戦況から」


「はい、まず私と副団長が抜けるまでの戦況ですが現状は拮抗状態と言えます。

まず、私達が最初に戦闘を始めたのは援軍との合流後の再編成が終わった昼です。

敵である魔物の軍勢は圧倒的に数が多い為包囲殲滅をするには兵力が足りません。

そこで私達はまずは突撃して敵の一部に穴を開けそこに180度に前衛を展開し内側に魔術師と弓兵の後衛部隊を配置しその2部隊の間に副団長達指揮を行う者達を複数箇所に分散して挟む形で展開した扇形陣形を取りました。

最初の突撃、並びに陣の展開は問題無く行われその後も順調でした………。

このまま行けば問題無く勝てる………誰もがそう思ってました………。

しかし、突然戦況は大きく変わりました………。

突如前衛部隊と後衛部隊の間………つまり指揮を取っていた副団長を含む我々の部隊その部隊の間の隙間に魔物達が現れたのです………」


 何だよそれ………陣形の中に突然現れる何て………そんな事が可能ならどんな陣形も意味をなさないじゃないか………これが一回だけなら良いがもし、何処へでも何度でもそれを行えるなら………それこそ町中にだって魔物を出現させる事が出来るって事なんだから………そんなの防ぎ様が無い………。

気になるのはそれが魔物固有の能力なのか………それとも……………確認してみよう。


「クァ………クァック?(えっと………質問良いかな?)」


「えっ!?り、竜が喋って!?あれ!?喋ってるんじゃなくて言ってる意味が分かる!?いったいどう言う事!?!!?」


 あ〜………そう言えば彼女と話すのは初めてだったっけ………。

そりゃあいきなり子竜が喋りだしたら驚くわな………。

取り敢えず落ち着いて貰わないと話も出来ないな……。

そう思い俺はシャルを見た。

するとシャルも俺と同じ事を考えていたのか笑顔で頷いてくれた。

うん、以心伝心ってこう言う事を言うんだろうな。

何と言うか……こう目と目で会話ってまるで夫婦みたいで照れるな…………。

シリアスな場面なんだけど………こうシリアスになれきれないな………。

そんな事を考えているとシャルがマリーさんを落ち着かせる為に話し掛けた。


「マリー……落ち着きなさい理由は後で話しますから今は質問に答えなさい」


「えっと!?でも!………」


「マリー!」


「………はい、分かりました」


「クァ……クックァ?(えっと……大丈夫?)」


「はい、大丈夫です…………」


「クァ……クック……クアック……クァクックァ?(分かった……それじゃあ……質問なんだけど……その魔物の種類は何だったんだ?)」


「種類ですか?………えっと……ゴブリンとオークですが………」


「クァ………クァック?(ゴブリン………それって普通の?)」


「普通のじゃないのがどういったのかは分かりませんが………少なくとも私が見た限りではどれも普通の個体でした………」


 どのゴブリンもオークも普通だったと言う彼女………。

実際に見ていない俺では何とも言えないが彼女の言葉を信じるしか無い………。

となると………その場にいない個体………あるいは………。


「クァクックァ………(何処かに召喚士がいるか………)」


「フォル……それって…………」


「クァック………クァクックァクァッククゥア………(あくまで可能性………だけど、それ以外に魔物が突然現れる何て現象ダンジョンじゃないここだと他に考えてられない………)」


「召喚士………そう言えば……一瞬だったのでハッキリとは申せませんが……魔物が出て来る直前地面に魔法陣が現れたような………」


 魔法陣………どうやら確定だな………。

召喚士の存在………ゴブリンかオーク………それか他の魔物のどれかが進化の過程で得た能力なのか………はたまた何らかの理由が有って行動している人間なのか………他にも可能性は有るが何にしろソイツは多分ここ最近の一連の事に関わりの有る奴だ………。

そう感じたのは俺だけでは無くシアやシャル……メリア達もそこに至った様だ。


「召喚士……本当に居るのでしょうか?………」


「居る居ないの問題じゃないわ……召喚士じゃなく魔物の固有能力の可能性も有るもの………でも問題はそこじゃないわ………」


 そう……メリアが言った通りそこが問題じゃない………問題なのは……………。


「クァクゥア………(何処に居るかだ………)」


 そう………召喚士……あるいは固有能力を持った個体………そのどちらかが何処かに居てそいつが隠れているのが問題だ。

多分ここに居る隣都を取り囲んで居る現在、交戦中の魔物達もソイツが呼び出したとしたら?…………。

もし、そいつが隠れたまま召喚を続けたら?………。

考えたくも無いが永遠に戦いが終わらない可能性も有るぞ………。

本当に厄介だな………いっそ【強制覚醒】で進化してこの辺一帯吹き飛ばすか?。

そんな馬鹿な事を考える程厄介だ………。

そんな手段を取らない為にも居場所を突き止めないとな………。


(まずは召喚士についてシア達が知ってる事を聞こう………)


 そう考え俺は皆に話を振ったのだった………。



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