第76話
side:フォルテース
「フォルテース!お前は俺の援護をしろ!ソイツ等を片付けたらメリア達を手伝うぞ!」
「クァ!クァクッ!(了解!頑張る!)」
「向こうはだいぶ気合が入ってるみたいね………私達も負けてられないわよ!」
「「はい!」」
「2人で1匹をお願い!」
「「分かりました!」」
シアとシャルの2人で相手するみたいだ………メリアがいるから大丈夫だとは思うが………とにかく眼の前の敵に集中だ!。
先ずは牽制の【火球】を大型との間に一発!序に反対側に居る小型のもう1匹の少し外側に近い方へと【火球】を放つ。
すると大型の狼と俺が相手する狼は火を避ける様に火を中心に左右へと跳んだ。
反対に居た小型も外側へと放たれた【火球】を避けようと大型のいる側へと跳んだ。
その結果、真ん中に居た大型と右側に居た小型が同じ場所へと向かう様に跳びぶつかりもつれた。
それをチャンスとしてアルドが左上からの逆袈裟で斬り掛かった。
それに直様反応しようと大型が後ろへ跳ぼうとしたのだが小型が足元に居る所為で上手く跳べず中途半端に跳び上がる結果になった。
それを見てアルドはそのまま斬り付けたその結果大型の足に当たり「ギャンッ!?」と短い悲鳴を上げた。
しかも勢いを止めず下に居た小型にも斬り付けそのまま首を切断した。
止めになるかは分からないが物は試しと俺は横合いから大型へ【火球】を放おった。
俺がそうすると分かっていたのかアルドは後ろへと下がり【火球】は身動きの取れない大型へと着弾した。
【火球】が当たった大型が燃えながらその場で転げ回りながら「ギャウゥゥゥゥッ!?」と悲鳴を上げている。
そして最後の1匹はそんな大型の悲鳴に萎縮しているのかその場で固まってしまっている。
そんな隙きを晒してる奴の斜め後ろに回り込み俺は【爪】を出して胴を斬り裂いた。
斬り裂かれた狼は「ギャウッ!?」と悲鳴を上げそのまま縺れて横倒しになった。
俺は追撃で【火球】を連続で放ちそれ以降悲鳴を上げる暇も与えずにその狼を倒した。
そして燃えていた大型は転げ回ったおかげか身体に着いた火は消えていたがもう虫の息だ。
そんな大型の前にアルドは立ち剣を振り下ろしとどめを刺した。
俺達が担当した黒い狼達が片付いたので振り向くと丁度シャルがメイスを振り下ろし最後の灰色の狼を倒していた。
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side:シア
「さて……始めましょうか」
そう言ってメリアは灰色の狼の1匹に剣を向けた。
私達もそんなメリアの声とフォル達が戦闘に入った音を聞きながら眼の前の灰色の狼に意識を向けた。
「どうなさいますか?」
「う〜ん……私が前を担当するから右側からお願いできますか?シャル姫様」
「分かりました………それと敬称も敬語も不要です私達はいずれフォルテース様の妻になるのですから」
「分かりまし……ううん、分かったよシャル♪」
「それでは急いで片付けてフォルテース様の勇姿を見ましょう♪」
「そうね♪」
「あなた達!無駄話してないで戦いなさい!」
そうメリアに怒鳴られてしまったけど仕方ないかな………。
何せメリアは既に戦闘に入ってるんだもの………。
それを見て私達は慌てて走り出し右の1匹に向かいました。
私達が向かってるのに気が付いたみたいで1匹がこちらへ身体を向向けた。
先ずは牽制として真っ直ぐ突いてみますか!。
そうして突いたら案の定横に跳ぶ形で避けられたわね………でもそれって想定通りなのよね。
「シャル!」
「はい!」
その返事と同時に私の後ろに隠れる様にビッタリと着いて来ていたシャルが右へと跳び出し彼女の武器であるメイスで横から殴る様に振った。
流石にこれには対応出来なかったみたいでそのまま殴られて転がったわ。
私はその転がった狼を追い掛け剣を振り下ろした。
その剣は見事に命中して脚を斬り付けた。
「シャル!」
「終わりです!」
そう言って彼女は動けなくなった狼の頭にメイスを振り下ろしとどめを刺した。
やった!倒せた!そう喜んで横を見るとシャルも同じ様に喜んでいたの。
当然よねあれだけ特訓したんだものね♪。
さて、メリアの援護に………そう思って見るとそこには既にもう1匹のグレイウルフ倒して腕を組んで私達の戦いを見ているメリアの姿が有った。
「荒い部分はあるけど良くやったわ」
やった!褒められた♪そう喜んでからフォルはどうしたのかと見てみるとあちらも既に終わってたみたい………残念、フォルの勇姿をみそこなっちゃった………。
次は絶対に見るんだから!。
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side:フォルテース
シア達が灰色の狼を倒したのを確認した俺とアルドは周りを警戒しながら3人に近付いた。
「怪我は?」
「無い……そっちは?」
「こっちも無いわ……」
「ならこのまま他の連中の援護に向かうぞ!」
「クァ!(分かった!)」
「「はい!」」
「了解よ」
まだ周りでは激しい戦闘が続いている。
アルド達が言ってたみたいに上位種もいるかもしれないんだ気合を入れるぞ!。
そう気合を入れる入れながら俺達は近くで戦っている騎士達の元へと向ったのだった。




