表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/171

第71話


「よーし!今日の訓練はここまでだ!各自汗を流し明日に備える事!以上解散だ!」


「「「クァ………クァ………(はぁ………はぁ………)」」」


 そう言ってアルドは庭を出て行った…………。

俺達はそんなアルドに返事を返す事も出来ずに地面に転がっている………。

何だよ!アレ!何でアルドからハート○ン訓練を受けなきゃならんのよ!。

朝、庭に着きアルドの豹変ぶりに驚いた後有無も言わさず訓練が開始され今は既に夕日も落ちて夜になっている………。

訓練内容はまず最初に庭を10周しろと言われ走らされた。

次に腕立て→腹筋→背筋→スクワットの順にそれぞれ10回やらされた。

何だこの程度か………と安心していたら次は倍の20周を走らされそれが終わると腕立て→腹筋→背筋→スクワットを倍やらされまた終わると今度は30周走らされる………コレをこの時間まで延々とやらされた………。

しかも少しでもペースが落ちると罵詈雑言の嵐を受ける羽目になりその上回数を増やされる。

その所為で皆通常の倍程もやらされている。

ちなみに俺達の練習量には個人差が出た。

1番体力のあるシアはコレを8回まで行い合計360回を8セット………追加を合わせると400回以上をこなした。

次にシャルが6回までやりきり210回+追加分80で290回を行った………。

そして肝心の俺はと言うと4回の100………追加を200も言い渡されて先程ようやく終わりそのまま倒れた………それが限界だった………。

体力差………と言うかステータス差なのだろうか?おそらく基礎的な事でも差があるのだろうがレベルやステータスでの差が大きい気がする………何にしても今の俺ではこの程度が限界なのだろう。

しかし、どうしよう………指一本すら動かせん………このまま此処で一晩こうしているしか無いのか?そう考えていると庭に誰かが入って来た………。

またアルドが戻って来たのか!そう思い動かぬ体でそっちを見るとそこには見た事の無い女性が立っていた。


「う〜ん!いい夜………って!なにコレ!?ちょつと!あなた達大丈夫!?」


 そう言ってその女性はシア達の側へと駆け寄って2人の様子を見ている。


「怪我……は無いわね………荒い呼吸と汗……体温は……少し高いわね……まさか!病気!………「じゃないわよ………」」


 そう言って女性の言葉に被せながらメリアが庭に入って来た。


「単純に訓練疲れで倒れてるだけよその子達♪」


「訓練ですか?メリアさんが?」


「違うわよ家の旦那♪」


「あぁ………アレですか………」


 アレと言うのが今日受けた訓練の事を指しているのだろうか?。

まさかとは思うが彼女も同じ訓練を受けた事があるのだろうか?。

ならば彼女もまた俺達と同じ状態になったのだろうか?。


「前から思ってたのですがアルドさん何でアレの時だけ喋ってあんな感じになるんですか?」


「アレは癖なのよ」


「癖?ですか?」


「そう、癖………あの人のお父様の軍時代のね」


「お父様ですか?」


「えぇ………アルドはお父様に鍛えられたのよ」


「もしかして………」


「えぇ……あの人のやり方はそれをそのままやってるのよ」


 つまりは父親のやり方そのままを真似て俺達にやっていたと………何と言うかその親父さんこそハート○ンだったと言うのか………。


「お父様……軍の訓練教官を勤めていたのよ………とても厳しく教えていたと聞いたわ………今もそれは受け継がれてここの軍の訓練は続いてるらしいわ」


「あの人………普段は寡黙で優しい人ですよね?」


「そうね……アルドもそこは凄く気にしていたわ………口調まで訓練時のお父様のモノが移ってしまっている所為で口を開くとあんな口調でしか喋れないって」


 そこ気にしてるのか………あぁ………だから喋らなかったのか。

まぁそれは良いとして………動けなくなるまでは勘弁してほしかったな………。


「それは……ところでメリアさんはどうしてここに?」


「私はこの娘達を回収に」


「なる程………でしたらお手伝いします」


「ありがと……でも良いの?あなたもここに何か用事があったんじゃないの?」


「いえ、単純に夜風に当たりたかっただけですので」


「ならお願いしょうかしら」


 そう言ってメリアはシアを抱え俺の方へと歩いて来た。


「きつかったでしょ?」


「クァ………(あぁ………)」


「その代わり効果は保証するわよ」


 だと良いのだが………。


「部屋へは連れて行ってあげるわ。

それと明日は動けないでしょうからそのまま寝てなさい明後日には隣都へ向かうんでしょ?」


 それはそうなんだが………。

任せて良いんだろうか………まぁ何かをしたくても何にも出来ないんだけどさ………。

そう思いながらお願いする為に頷いた。


「任せないさい」


 そう言って俺を抱き上げた。

抱き上げられた瞬間なんとも言えない程に安心して俺はそのまま意識を手放した………。

明日は動けないのだろうな………。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ