第68話
「クァ〜………クックァクッ………クックゥア?(あ〜………盛り上がってる所悪いんだが………そろそろ他の話をさせて貰えないだろうか?)」
俺がそう言った所で2人は俺を見てからお互いを見て「また後で話しましょう」「そうですね」と言った。
ホント仲良くなったね………。
「それで?何の話をするの?」
「クァクッア(そりゃあ当然隣都の事だ)」
「「…………あ!?」」
あ………これ2人共忘れてたな………。
「クァ………クァアクゥア………(まったく………シアはともかくシャルは忘れちゃ駄目だろう………)」
「ごめんなさい………」
「クゥアクックァ………クゥア?クァクゥア?クックァック?(怒ってる訳じゃ無いから気にするな………それで?俺はどうすれば良い?自慢じゃないがスキルを使ってない俺は弱いぞ?)」
「それは理解しております。
取り敢えず3日後に騎士団の派遣が決まっておりますそれに参加する形で共に行って頂きたいのです」
「クァアクゥア………(それなりに時間があるんだな………)」
「薬や食料等の準備に時間が掛かっているのです………出来るのなら今すぐにでも隣都へと向うべき所なのですが準備を怠って逆に迷惑を掛ける事になるのは本末転倒ですので………」
ま、そうだよな………向こうじゃこの1週間襲われ続けてるんだもんな。
それこそ怪我人は相当居るだろうし食料なんかは残ってる物を消費して何とか繫げてるんだろうしな。
助けに行って逆に助けられてちゃ世話ないわな。
3日か………なら。
「クァクァア………(その間は自由にしてていいって事か………)」
「あまり危ない事はして欲しく無いのですが………」
「クァ………クァ、クックァックァ………(分かってる………でも、少しでも力を付けないとさ………)」
「はい………無理はなさらないで下さいね」
「クァック!(もちろん!)」
そう俺がシャルに答えたのだがそれを聞いていたシアが何やら真剣な顔をして俺を見ていた。
「クァ?(どうした?)」
「フォル………私も一緒に行くからね………」
「クァ………クァッ!(行くって………まさか!)」
「うん、私も隣都アルフェニアに一緒に行く」
「クア!(シア!)」
「危険なのは分かってるよ……でも一緒に行くから………」
あぁ………これ何を言っても意思を曲げないやつだ………。
前世の俺の幼馴染がこう言った感じだった。
真面目で一度こうと決めたら誰が何と言おうと絶対に曲げない………そう言うやつだ。
コレは俺が何を言っても聞かないな………置いていったりしたら1人で追いかけて来て最悪危ない目にあうタイプだ………。
こりゃあ……放っといたら何するか分からんな………。
「クァ………クゥア………クックァッククゥア………(はぁ………分かった……なら絶対に1人になるなよな………)」
「うん!」
「それではこの3人でと言う事で頑張りましょう!」
「クァ?クックァ?(え?シャルも来るの?)」
「もちろんですよ?………もしかして……私…邪魔ですか?………」
ヤバイ!シャルが泣きそうだ!邪魔だからとかそんなんじゃなくて単純に危険な所に行っても良いのかと思ったんだが………今更か?。
とにかく何か言わないと!。
そう思うっていたのだが………。
「落ち着いてシャルちゃん。
フォルはねシャルちゃんの事が心配で言ったんだよ」
「………そうなのですか?」
「そうだよ♪ね?フォル♡」
「ク…クァ(あ…ああ)」
「そうなのですか………良かったです♪」
シアに先に言われてしまったが言いたかった事はシアが言ってくれた。
そのおかげでシャルを泣かせずにすんだ………シア様々だな。
それにしてもここまで仲良くなるとは………。
先程からシアがシャルの事を姫様呼びしてない事から見てもそれだけ仲良くなったと言えるだろう。
やはり何かしらの共通の話題があると仲良くなりやすいと言うのは本当らしい………。
そんな2人を見てると幼馴染達の事を思い出してしまう………。
1人はライトノベルのファンタジー物が好きで良く話していた。
もう1人はそんな俺達と一緒にゲームをするのが楽しみで良く遊んだ………2人共元気でいるのだろうか………。
あの時………俺が刺されたのはその幼馴染達が危なかったからだ………最後に見た時はその通り魔が周りにいた他の通行人に包囲されてる所だ………無事捕まっているといいのだが………。
死んでしまった俺にはどうする事も出来ないがやはり心配だ………レイリス様に聞けばその辺教えてくれるだろうか?………。
「フォルテース様?………」
「大丈夫?………」
おっと……心配させてしまった様だ。
そう言えばシャルはレイリス様の巫女だったよな………。
「クァ………クックアクゥ?(シャル……聞きたい事があるんだが)」
「なんですか?」
「クァクックア?(レイリス様と連絡ってとれるのか?)」
「すみません私はなりたてなもので今はそこまでの事は………」
「クァ!クッアック!クックアクァア!(いや!気にしないでくれ!ただレイリス様に聞きたい事があっただけなんだ!)」
「聞きたいことですか?何か重要な事ですか?」
「クァ、クゥクゥアック……クァ……(いや、そこまでの事ではないんだ……ただ……)」
「ただ?………」
「クァクゥア………(前世の幼馴染達がどうしてるのか気になってな………)」
「そうだったのですか………」
俺の所為でしんみりとした空気になってしまった………。
2人にそんな心配させるつもりは無かったのだがな………。
そんな空気を変える為気にしてない事を伝え明日からの事を話し合い何とか空気を変えたのだった。




