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第59話


「クァーー!(治ったーー!)」


「良かったね♪フォル♡」


「クア!(おう!)」


 俺はスキルの後遺症から完全に治り思わず叫んでしまった………だってしょうがないだろう?何せ昨日までの1週間まともに動く事も出来なかったんだから………。

そうあのゴブリンロードとの戦いから1週間が経ったのだ………何だか感慨深い。

取り敢えずこの1週間の事を整理しよう。


 まずゴブリンを片付け終わった後俺達は外のベースキャンプに戻った。

戦闘は後から合流した狩人ハンターでハークスのチームが先頭を歩き殿をコルドバのチームがつとめた。

その2チームに挟まれる様に俺達は移動し帰りは平和にキャンプ地にまで戻れた。

翌日ゴブリンロードとの戦いから1日目俺は前の日と変わらず指一本動かす事が出来ずにいた。

ただ寝てるしかない中何か出来ないかと考えた。

するとギルマスのおっさんが俺達のテントに来て「回復魔法が使える奴が少なくってな治癒が追いつかんのだ坊主………いや、フォルテース頼めないか?」と言って来た。

シアの側を離れるのは少し考えたが側に居ても何も出来る事が無いと考えてシャル姫にシアの事を頼み俺はその申し出を受けた。


 ギルド用のテントの隣に仮設救護用のテントが用意されていてそこへとおっさんは俺を連れて行った。

中に入って俺は酷く驚いた………中はまるで昔テレビの映像で見た野戦病院の様な有様だった………いや、実際にゴブリンとの戦いは戦争と言っても良い位だった。

つまりはここは本物の野戦病院なのだろう。

そして中を見渡してようやく俺は気付いた………テントの中にはかなりの重傷者が多い事に。

つまりはゴブリン達との戦いはそれだけ過酷だったと言う事になる………。


 俺は直ぐに治療をする為におっさんに声を掛けた。

俺の言葉が分からない筈のおっさんが俺のその声を聞いて意図に気付いた様で移動式の台の上に俺を座らせ近くにいた神官服の女性に声を掛けた。

その後はその女性に台を押して移動してもらいながら何度も治癒を行った。

MPが切れるとポーションを飲ませて貰い次へそしてまたMPが切れるまで治癒し切れると飲みを繰り返した。

気が付くと治癒は終わり翌日になっていた………。


 「お疲れ様」いつの間にかここに来ていたメリアがそんな言葉を俺に掛けてくれた。

いったいいつの間に?そう思っているとメリアが説明してくれた。

なんでも俺が戻って来ないのを気にしたシャル姫が「私はフォルテース様にシア様の事を任されていますのでここを動けません………ですので変わりにフォルテース様の所へと行って貰えませんか?」と言ってメリアをテントへ寄越してくれていた様だ。

心配を掛けてしまったな………そう思いながらメリアにテントへと連れ帰って貰った………。


 テントに戻るとシアは目を覚ましていた。

あまりの嬉しさに痛くなるのを忘れて動こうとして痛みに呻いて逆に心配させてしまった。

メリアに頼んでシアの所まで運んで貰いシアが気絶してからの事を話したり感極まったシアに抱き締められたりと色々やってる内に眠気が限界に達しそのまま眠り2日目は終了した。


 3日目になり落ち着き出した頃におっさんからの招集が掛かりメリアとアルドはギルドのテントへと向かった………おそらくだが今後の行動に関しての会議が行われるのだと思う。

それからしばらくの間は昨日の続きを話したりしていた。

そうしてる内に会議が終わったらしくメリア達が戻って来た。

方針会議で決まったのは次の通りだ。


 まず負傷者達を王都アルヴァロアへと帰還させる事。

負傷者の多く出ているチームの仲間がその護衛に着く事。

王都へと戻りギルドへと報告を上げ残ってる職員達に指示を伝える事。

伝える内容は討伐作戦の募集に間に合わなかった狩人ハンター達に連絡を取り残党狩りの応援として動かす様伝える事。

その後は各自王都で待機する事。

残党狩りは4日間の間行いその後は定期的に洞窟の調査をする事。

とまぁ細く色々と決まった。

そして俺達は王都へと戻る組になりメリアとアルドはその護衛に着く事になった。

それからシャル姫も俺達と一緒に戻るらしい。

「戻ったらお父様に報告しなきゃ………」と呟いていたので大変そうだ。

その後は皆で王都へと戻る準備をしてその日は眠りについた。


 4日目は朝の内に残りの支度を済ませ昼には王都へと移動を開始した。

移動中は特に何も無く進み夕方前には王都へと戻って来た。

門を潜り中に入りそのまま解散となった。

ギルドへの連絡と報告はアルメダのチームが行った。

そしてシャル姫は門で迎えを待ち「近い内にまた会いましょう」と言って別れた。

俺達は宿へと戻りそのまま泥の様に眠りに就いた。


 5日目、疲れもあって俺もシアも何も食べないまま1日中眠り続けた。

そりゃあトイレ位は起きたけどさ………しかも5日目になってようやく動ける位だったからシアが心配してトイレまでついて来ようとして大変だった。

どうにか説得して中には入らない様には出来たんだけど………説得して無かったら中まで入って来てたと思う………。


 そんで6日目、翌朝になって流石に何も食べないまま寝てた所為で2人共あまりの腹ペコ状態で寝てもいられなくてようやくって感じで起き上がって隣の食堂『狩人の集い亭』へ向かった。

その所為かコックのおっちゃんがすんげぇ心配して来て大変だった。

何とか落ち着けて飯に有りつけたのが昼過ぎだった。


 空腹を満たした俺達はメリルの所へと向かった。

店に入った途端メリルは駆け寄って来てシアに抱き着いた。

「遅い!帰って来てたんならもっと早くに来なさいよ!凄く心配したんだから!」と怒鳴られてしまった。

他の狩人ハンター達が帰って来て武器の手入れ等を頼みに来ているのに俺達だけ来なかったから何か有ったのではと凄く心配になっていたらしい………もっと早くに来てあげれば良かったな………。

しばらく俺達はメリルと過ごし夕方には宿へと戻る事にした。


 宿へと戻るとメリア達が待っていた。

ギルドで今後の話し合いが行われるらしい………。

そこで今後どう動くかの方針を打ち立てるそうだ。

何で俺達にそんな事を話すのか疑問に思って聞いてみるとどうやらゴブリンロードを倒しあれだけのゴブリンの死体を運搬している俺に聞きたい事が有るとの事だ………面倒な事になりそうだ………。

嫌だどバックレたいがそうも行かないので渋々会議への参加を承諾しその日は眠りに就いた。


 そして今日!遂に!俺は完全復活を遂げたのだ!………………はぁ……バックレたい。



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