第58話
シャル姫から告白されたのだが……ただただ現実か?と疑ってしまう………だってそうだろ?知り合ったばっかりのそれも日本でなら誰もが美少女と言うだろう少女でしかもお姫様………そんな彼女からいきなり好きと言われたのだ困惑して当然じゃないか?………俺死ぬのかな?………。
そんなバカな事を考えていた所為かどうしたら良いのか分からなくなってしまった………だって産まれてこの方誰かに好きなんて言われた事何か無いんだから!。
いや、まぁこの世界じゃまだ産まれて数日の0歳じなんだけどな………。
アレ?そう言えば俺前世で女性と話した事あったっけ?…………………。
お、思い出せ!?何か有った筈だ!?えっと!?学校っ!?……は小中高と一環の全寮制の保健室まで男って言う男子校だったから話す相手皆無だし………バイト!?………は禁止されてたから無理………実家!?………は母親は俺が生まれた時に亡くなったって話で写真でしか知らないし………姉とかそう言うのは存在してないし当然俺が生まれた時に亡くなってるから妹なんていない………親戚!?………はいるのだろうか?親父からそんな話を聞いた事もない……………………アレ?………ハハハ……デアイモナイナ?………。
そう言えば女性のアレコレについて知ってるのって同級生達が姉とか妹で苦労してるって愚痴から得たモノだったっけな……………。
その事実に気付き思わず膝を付きたくなったが抱き抱えられているので出来ない………。
そんな俺の様子に気付いたシャル姫が心配してくれたがどう返して良いのか分からなくなり「大丈夫」と伝えるのが精一杯だった。
「………………もしかしてご迷惑でしたか?」
「クァ?(え?)」
いきなり何を………そう思ったが直ぐに改めた。
あぁ、俺の態度を迷惑に思ってると勘違いしたのか……………………って!?それマズい!。
俺は慌ててシャル姫に声を掛け話をした。
シャル姫を迷惑に思っていない事。
俺に前世がある事。
その前世で女性と接点が一切無い事。
シャル姫の告白は嬉しいがどうして良いか分からなくなってしまった事。
そして、俺がシアを好きな事。
とにかくなんでも良いからと話した。
その結果シャル姫は眠り続けるシアを見て微笑み頷いてからこう言った。
「大丈夫です!シア様が正妻で私は第2婦人で!」
「クア!?(何が!?)」
一体どうした!?と言いたいが【正妻】【第2婦人】と言う言葉から大体は察せる………つまりは俺と結婚する気だと言う事だ。
「クァクゥア?(えっと………出来るの?)」
俺は思わずそう聞いていた。
だって気にならないか?可愛い女の子が俺を好きだから結婚したいって言ってる様なモノなんだぞ?気にならない訳がない。
「はい、出来ますよ一応他種族間での婚姻の実例もありますし………しかも、その実例の1つは龍族の王である龍王様がお作りになっておりますし」
「クア!(マジか!)」
「えぇ、しかも龍王様の奥様は御存命の方だけで17名居られます」
「クァ!?クア!クゥア!?(17人も!?ってか!御存命でって!?)」
つまり生きてる人だけで17人って事だよな!それじゃあ何か!亡くなった奥さんも合わせるとどうなるんだ!。
あまりの事に同様を隠せないっと言うか一瞬スルーしそうになったけどコレってハーレムって事だよな!。
龍王さんの数はどうかと思うけど異世界って重婚大丈夫な世界なんだな………。
俺は正直言うと複数の人と結婚出来るかと言われると分からないとしか言えない………。
だって女性経験まったく無いんだもん………。
でも前世の考え方に引っ張られるからか1人だけと結婚する気でいた………ハーレムかぁ………ってか大事な事を忘れる所だった!。
シアは俺の事とかそう言うのどう思ってるんだろう………。
数日とは言え今までのシアとのやり取りを考えるとおそらくは俺の事を憎くは思って無いのは間違いないが………気にはなるが聞くのは怖いな。
何とも思ってないとか言われたらショックでどうにかなりそうだ………多分死ねると思う。
まぁいずれは聞かないとな。
どちらにしてもその時までシャル姫への返事も保留だな。
その事を伝えると「妻に選ばれる様その時まで頑張ます」と笑顔で言ってくれた………いい娘過ぎだろ。
そうこうしてる内にあれだけ有ったゴブリンの死体は全部アイテムボックスの中に入ってしまった。
シャル姫曰くこれだけ入るのは珍しいらしい。
何が基準で容量が決まるのかは気になるが取り敢えず分かった事が有る………コレまだ入りそうだ。
入れ終わった所でギルマスのおっさんがやって来た。
「終わったみたいだな………ってか全部入るとは思わなかったぞ」
「フォルテース様もまさか入るとは思ってらっしゃらなかったみたいです」
「そうか………」
「それでリカルド様?コレからどうなさるのですか?」
「取り敢えず今日はもうベースキャンプに戻るぞ流石にあれだけの戦いの後だ全員疲弊していて危険だからな今後の方針は後でリーダーを集めて話し合う予定だ。
それとゴブリンの処理は街に戻ってから行う事になるからそれまでよろしく頼む」
「クァク(了解だ)」
アイテムボックスの中に魔物………人に害をなす者とは言え大量の死体を持ってるのはあまりいい気分では無いがコレは仕方無い………でも出来れば早くして欲しいかな………。
それにしてもシアが目を覚まさないな………。
そこまで酷い怪我はしていない筈だがもしかして何か見落としてたりするのだろうか?………何か怖くなって来た。
一応回復魔法を掛けておくか?それとももう少し様子を見るか?どちらにするか迷いながらシアの所へと連れて来て貰った。
「まだ目を覚まして無いけどアルドが言うには特に怪我をする様な事は無かったって事だからもう少しすれば目も覚ますと思うわ」
目が覚めるまでは心配は心配だがそれなら良かった。
目覚めると思えば少しは落ち着ける。
なんとかゴブリンロードは倒せたがまだゴブリンは残ってるだろうな………それに他にもまだ問題は残ってる。
食料問題に隣の都市の魔物騒動………多分だが他にもあるんだろうな………。
俺がどうにかする………なんて自惚れる気はないが巻き込まれたら絶対になんとかしないとな……。
シアを見ながらまた決意を深くした。




