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第54話


「ガァァァァァッ!」


 腕を斬られた怒りかはたまたせっかく手に入れたシアと言う獲物を取り返された所為かロードは怒りに任せた大振りで殴り掛かって来た。

ただの怒りによる筋力に任せた大振りだ避けるのは容易い。

いや………容易くなった。

この【強制覚醒】を得る前は奴の攻撃を見る事すら出来ず殴られた。

それが今はこうしてしっかりと攻撃を見極めて回避出来ているのだ。

改めてこの力をくれた女神様には感謝だな。

さて、大体動きが掴めてきた………そろそろ終わりにしよう。

そう思い攻撃しようとした瞬間左から何かが迫って来た。

俺は咄嗟に後ろへと下がりそれを回避した。

距離を取り観察するとそこには斬り飛ばした筈の奴の左腕があった。


「おい、マジか……」


 思わずそう呟いてしまった。

ちらりと横を見るとそこには先程シアを助ける際に斬り飛ばした奴の腕が落ちている。

つまりあの腕は斬り飛ばした腕をくっ付けたのでは無く何らかの方法で生やしたのである。

あの腕を手に入れる為に思い付く方法はいくつかある。

例えば回復魔法による再生。

高位の魔法には良く部位欠損を治す魔法が存在しているのが王道だ。

それを使えば治せるが………おそらくは。


「スキルによる再生だな………」


 考えられるのはコッチだろう………。

部位欠損を治せる……そんな高位の回復役がゴブリンにいるとは考え辛い。

となればスキルしか思いつかなかった。

そしてスキルだとしたらそのスキルはなん何かだが思いつくのは超再生位だろうな………。

そうなると持久戦になりがちだ………。

となればやる事は1つだけだ。


「どれだけ再生されるか分からないからな………となれば……一気に片を付けるしかないな!」


 俺はそう宣言してそのままの勢いで【爪】のスキルを発動して首を飛ばす気で腕を振った。

しかしロードはそれを避ける為に後ろへ下がりながら腕でガードして来た。

コイツは戦い慣れてないな………。

俺も戦いは初心者だが少なくともこう言う場合相手の懐に飛び込んだ方が安全だと聞いた事がある。

なにせ武器の内側へと入って仕舞えばそれはただの殴り合いになるからだ。

しかし、コイツは後ろへ下る選択をしガードした………。

なら!そのまま奴の腕ごと落す!。

そう思い俺は腕を振った………だがそうはならなかった。

ロードの腕が何か光を纏い先程は斬り飛ばした筈の腕の途中までで止まってしまった。

それをチャンスとして奴は反対の手で殴り掛かって来た。

なぜだ!そう考えてる余裕も無く俺は後ろへと下がった。

多分何かのスキルだとは思うが………【鑑定】をしてもスキルレベルが低い所為か殆ど見えない。

おそらくは防御スカルだとは思うが………問題はそのスキルを使った場合一部だけさっきの様になるのか………それとも全身同じ様になるのかだが………いや、それもあるが効果時間もだな。

もしそれが短く一瞬だけだったり代償が必用ならば突破出来るとは思うが………。

考えても仕方無い………脳筋的考え方だがこうしてる間にもタイムリミットは近付いているのだ攻めるしか無い!。

そう考え今度は両側から挟み込む様に首へと腕を振った。

案の定それに反応して奴は先程の光を纏いながらガードして来た。

それを見た俺は左腕手を足へと向ける軌道に変更した。

そしてその攻撃は腕の方は止められたが足への物は斬り飛ばした。

そしてその結果ロードはバランスを崩し後へと倒れ始めた。

どうやらあの光で覆えるのは一部だけの様だ。

だったら!そう考え弱点が見えた俺はそのままロードを倒そうとしたのだが横からロードの危機を察したのかゴブリンが一匹突っ込んで来た。

それに対処した所為でロードへと攻撃する事が出来ず更にその一瞬で再生されて仕舞った。

せっかくのチャンスが!そう思う暇も無くロードはチャンスとばかりに殴り掛かって来た。

もう余り時間が無い俺は賭けに出る事にした。

俺はロードの攻撃を避けるのでは無く前進して受ける事にした。

こうする事で打点をずらし勢いを殺しなおかつ相手の空きを作る。

そして、そのままカウンターを放ち倒す。

それを一瞬の間に考えロードへと迫った。

だが首を狙うのは距離的に難しいなにせゴブリンロードの身長は3m位有り今の俺と比べると約1m20Cm程の違いがある。

距離がある程度あったさっきまでは斜め下から首へ向けて切り裂く様に攻撃していだが今のほぼ触れる様な接近状態では首は狙い辛い。

しかし、それでも右手はあえてそのまま首を狙う様にして態と防がせる積もりだ。

本命は左の突きによる心臓への刺突だ。

この攻撃が決まれば倒せる筈だ。

流石に心臓を潰されれば再生出来ないだろう………そう信じ俺は突きを放った。

俺達の攻撃はお互い同時に繰り出された。

俺の右腕の攻撃は奴の硬質化した左手にガードされ先程と同じ様に途中で止まった。

対しロードの攻撃は俺の左頬に突き刺さり俺の意識を刈り取りそうな威力を発揮した。

正直予想以上の衝撃だ……。

もし、十分な距離があったらおそらく無事では済まなかっただろう……。

しかし、俺は賭けに勝った!俺の本命である左手の刺突は奴の胸の中にしっかりと入り込み心臓を穿った。

しかし、ここで予想外の事が起きた。

俺の攻撃は奴の心臓に触れる程度で止まって仕舞ったのだ。

まずい!そう思いながら俺は更に踏み込んで腕を奥まで突き入れようとした。

しかし、腕はびくともせず止まったままだ。

このままでは勝てないそう思い何か無いかと必死に考えた………そして俺はある事に思い至った。

それは先程ステータス確認をした時に見つけたモノだ。

俺は咄嗟にそれを使った。


「うぉぉぉぉ!ファイヤーボールっ!」


 俺の必死の意志が女神様から貰ったスキル【魔法(全属性)Lv1】を発動させた。

これにより付き入れた左手の先で魔法が発動しロードの胸の中で爆発した。


「グガァァァァァッ!?」


 ロードにとってコレは予想外だったのだろう突然胸の中で起きた痛みに叫び声を上げた。

しかし、まだ足りない!ロードはその痛みを起こした俺を殴ろうと腕を振り上げた。

俺はそれに構わずそのままもう一度ファイヤーボールを使った。

それを受け振り上げた姿勢のままロードは痛みに吠え固まった。

しかし、まだ生きている………なら!死ぬまでやるだけだ!。

俺はそのまま何度もファイヤーボールを発動した。

何度も何度もファイヤーボールを発動し続け気が付くとロードは腕を振り上げた姿勢のまま目と口から炎を吐き出した状態で絶命していた。

何とか勝った………そう思った瞬間俺の身体から力が抜けて行き身体が元に戻り始めた。

ギリギリだったな………そんな事を思いながら俺は全身に感じたとんでもない痛みで気絶したのだった。



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