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第45話

 洞窟に入ってから俺達はしばらくの間歩き続けた。

15分位歩いただろうか………そろそろ街へ行く際にゴブリンを回収した辺りのはずだ。

ここは1度しか来ていないから絶対にとは言えないが。


「そろそろ私がゴブリンと戦闘した場所です」


 と、シアはギルドマスターのおっさんに言った。


「そうか、ハークスこの辺りは調べたか?」


「ええ、通路の途中で背後からナイトに襲われたと報告に有ったので入り口から横穴が無いかずっとしらべていましたよ。

この辺りも当然調べましたが横穴はありませんでしたね……」


「そうか……となるとナイトは別行動してたのが後ろから来たって事になるな………」


「ギルマス1つ良いですか?」


「何だ?」


「戦闘してる内に何処かの横穴に移動していたと言う可能性は?」


「有り得そうでは有るが湖までは一本道だったんだろ?ならその可能性は低いな……」


 その2人の会話を聞いて俺は洞窟から出た日を思い出していた。

確かにゴブリンの死体は湖からの道中にバラバラになって存在していた。

それはシアが移動しながら戦っていたと言う事になる。

しかし、湖から入り口に向って逆方向への道だ。

もし、横穴が有れば気付いていた筈だ。

だが俺はそんなモノは見ていない………つまりは横穴は無いと言える。

となると………。


「やはりナイトは別行動していたと思うんだが………ハークス、どう思う?」


「別行動…………まさか、偵察又は先行部隊ですか?」


「そのどちらかとしか思えん………偵察であればまだマシだがもし先行部隊だとすればかなり不味いな………」


「街の警備は確か討伐までは通行が制限されるんでしたよね?」


「そうだ、一部の例外を除いて出入りが禁止される………」


「近くに村が有りましたよね………」


「ああ………ラング!直ぐに戻ってコルスト村の様子を確認して来い!もし襲われてる様ならギルドへ伝令を出して残ってる連中に向かわせろ!」


「おう!任せろ!行くぞ!」


 おっさんにそう答えてラングと呼ばれた男は仲間と共に洞窟の外へと向った。

それを見送ったおっさんは「杞憂で有れば良いが………」と渋い顔をしながら呟いていた。

俺もそう思う………。


「探索を続ける!嬢ちゃんナイトを倒した場所までは頼むぞ!」


「分かりました」


「一応更に警戒しながら進むぞ!」


「「「「おう!」」」」


 おっさんの方針を聞いて狩人ハンター達はより一層の警戒をし始めた。

だが、それにより歩みは遅くなった。

その行動の判断としては正しいのだがコレでは湖に着くまでどれだけの時間が掛かるのか

………正直俺はこの後ゴブリンと戦わなければならないのかと考えたくも無いのたが。

シアも同じ事を考えたのか苦笑いだ。

ん〜………シアが速度を上げれば付いてくるかな?そんな事を考えているとおっさんから野次が飛んだ。


「お前等!警戒するのは良いが歩みが遅すぎるぞ!このままじゃ夜になっても帰れんぞ!」


 この野次のおかげか狩人ハンター達の歩みが元に戻った。

これならば湖まではそんなに掛からなくて済みそうだ。

そう思いつつ俺は飛び上がりシアの肩に掴まりながら移動を開始した。

コレならば俺は楽に移動出来る。

そしてその分余裕が出来るので周りを観察したりする事が出来る。

後はスキルの【魔力感知Lv1】を使い警戒も出来るだろう………まぁ未だに魔力の捉え方が分からないのだが………。

でも、先程からアレ?これって?と言う様な感覚が有るのだ………。

何と言うか空気がヌメッとしてると言うか………重いと言うか………とにかく街や何かでは感じなかったモノだ。

それに伴い他の人が大体どの辺りに居るのかが何となく分かるのだ。

例えばシアの場合だが意識を向けると春の陽射しの様な暖かな何時までも側に居たくなる様な感じがするのだ。

ちなみに他の人だとメリアからは炎の様な暖かさを感じアルドからはまるで草原の中で優しい風に吹かれているそんな感じがしそしてシャル姫からはまるでプールで何も考えずに浮かんでいる時の様な何時までもそうして居たい印象が感じられる。

コレは俺が各自に感じている印象の様なモノが関係しているのか?そう思う位イメージにピッタリだ。

おそらくはこの感覚が魔力を感じているのだと思う………後はこの感覚をモノに出来れば良いのだが………。

そんな事を考えつつ他の人だとどう感じるのかを試していると俺がシアを助けた場所が見えて来た。

ここまで来れば湖まではもう直ぐだ。


「ギルドマスター、この辺りが私がフォルに助けられた場所です」


「ってぇ事はこの辺りでナイトを倒したんだな」


「はい」


「よし、なら嬢ちゃんの案内はここまでだなハークス!こっからはお前達に船頭を任せるから湖まで頼む!」


「了解だ!」


「嬢ちゃん等は俺の後ろに付いて歩いてくれ」


「分かりました」


 俺達を代表してメリアがそう答えそのまま俺達はおっさんの後ろに付いて歩き出した。

そこからはハークスと言う狩人ハンターが優秀なのか更に歩みが早くなり湖まであまり時間を掛けずに着いた。


「よし!こっからは二手に分かれる!ハークス、アルメダ、コルドバのパーティーは右へと迎え!残りの連中は左に向かう!横穴を見付けた際は見張りを置いて探索を続けろ!合流は湖の反対側で行う!では!行くぞ!」


 そう指示を出しおっさんは湖を左回りでと歩き出した。

ハークスの所も同時に動き出した。

俺達はそんなおっさんの後に付いて行くだけだ。

しかし、ここからはより一層警戒を強めて行こうと思う。

なにせ人数が一気に減ったのだ。

二手に分かれた事で半分が右へと向かったのだ。

それだけ減ったのだ警戒を強めない訳が無いだろう?。

そう思い警戒しているとおっさんが立ち止まり剣を抜いた。

そして、小さく「ゴブリンだ………」と呟いたのだった。



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