表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/171

第38話


「それじゃ、出発しましょう」


「お〜!」


「…………はぁ………ホントに大丈夫かしら」


 メリアが出発の号令を出してシアがそれに答え俺達は宿屋から街の門へと向った。

メリアの心配はもっともだ。

流石の俺もシアのノリの軽さを聞いてそう思った。

流石に現場に行けばこうじゃないと思うが………。


「ふん♪ふふ〜ん♪………」


 何か鼻歌まで歌ってるし………。

そんなシアを見て俺達は溜め息をつきながら門へと向った。

後ちょっとだけ気になっている事が有る。

それは昨日親方が言っていたシアの武器だ。今シアが装備してるのは誰かが使っていた物………つまりお古だ。

それに対し親方は今日の夜までにシアの武器を作ると言っていた。

しかし、それを受け取る事はできない………なぜなら今夜は洞窟の前で狩人ハンターギルドの人達と野営をするからだ。

その為シアは取りには戻れない………親方は宅配でもする気なのだろうか?それともシアが無事に戻るのを待つのだろうか?。

何にしても今の武器はお古だ………また折れてしまうのではと少し不安だ。

そんな事を考えながら移動していると門へとついたのだが何か様子が変だ………。

メリア達もそれに気付いた様で先程までとは違い雰囲気が変わっていた………。


「………何だろ?」


「分からないわ………少し警戒しながら近付きましょう」


「…………コク」


 そうして警戒をしながら近付くとなにやら門の前に人が集まっていた。

その中心からは何やら怒鳴り声が聞こえて来た。

この声どっかで聞いた事があるな?。

そして門へと着いて近くにいた人にメリアが尋ねた。


「すみません何か有ったのですか?」


「あ?あぁ、喧嘩だよ喧嘩!」


「喧嘩ですか?一体誰が?」


狩人ハンターギルドのギルドマスターと門番のハンクだよ………何でも聞いてた話と違うとか何とか?」


 聞いていた話と違う?一体何が?そう疑問に思っていたら直にその疑問は解けた。


「だから!何でそんな事になってるんだよ!」


「それは先程も申し上げた通りです。

残念ですが今回のゴブリン討伐には我々騎士団は参加できなくなりました………」


「だから!その理由を説明しろって言ってんだよ!」


「…………………ここでは言えません」


「いい加減に!………」


 業を煮やしたおっさんが我慢の限界になったのか騎士の鎧の首元を掴み右腕を振り上げた瞬間その後からそれを止めた人がいた。


「待って下さい!ギルドマスターっ!………」


「あん?………って!?なんで貴女様がここに!?」


 誰なんだろあの少女は?そう思っていると周りにいる人達も驚きざわつき始めた。

一体あの少女は誰なんだ?その疑問も直に解けた。


「姫様………」


 姫様?もしかしてこの国の?マジで?。


「ハンクごめんなさい貴方にとんだご迷惑を………」


「そんな!姫様!そんな事ありません!」


「いえ………これは王家が説明しなければいけない事なのです」


「姫様………」


「あ〜………姫様?つまり今回の事説明して貰えるので?」


「ええ………何故今回のゴブリン討伐に騎士団が参加できないのか………その詳しい内容をお答えします………」


「姫様!しかしここでは!」


「いえ………既に民衆にもあの事は伝わりつつあります………隠しておく意味はないのです………」


 その雰囲気と言葉から俺は大体の事が分かって来た。

多分だが隣町の魔物による襲撃が関わってるのでは無いだろうか?。

そしておそらく騎士団は………。


「ギルドマスター………いえ、この場に集まっている方々に説明させて頂きます………実は数日前に隣町である事が起こりました。

その事を私達王家は昨日ようやく真偽を確かめてどうするかの会議を行いました。

内容はこの王都の隣にある街が魔物の大群に襲撃されたとの内容でした。

…………その襲撃は事実でした。

私達は直にそれに対処しなければなりません……。

隣町はこの王都には欠かせない街ですこのまま見過ごし万が一にも魔物の軍勢に落とされでもすれば次はこの王都が攻められる事になりかねません………。

そこで王家は騎士団5000人の派遣を決定しました。

本来は近場のゴブリン討伐にも送らなければならないのですが今の私達にはそこまでの余裕が無く断念ぜざる終えませんでした。

これが今回の事の真実です…………」


 やはり予想通りだった………。

隣町への騎士団の派遣………これはしょうが無い。

騎士団5000ってのはおそらく防衛戦力以外の全戦力なのだろう………。

そしてそれを派遣すると言う事は隣町の襲撃は相当大きなものなのだろう………。

これはどうしょうもない………周りの人達もそれが分かり静かになった。

そんな中ギルドマスターのおっさんは姫様に声を掛けた。


「………事情は分かりました。

今回の件お騒がせして申し訳ありませんでした」


「いえ………ギルドマスターそれは違います………今回の件はこちらに非があるのですどうか頭をお上げください………」


「姫様………はい」


「それとギルドマスター貴方にお願いがあります」


「お願いですか?」


「ええ………ギルドマスター私をゴブリン討伐に参加させて下さい………」


「「「「「なっ!?」」」」」


「今回……騎士団は隣町の事に集中せざるを終えません。

しかし、それではこの街の危機を見逃しても良いのかと言う事になってしまいます。

ですので騎士団の代わりとして少しでも戦力をと私は父に相談しました。

そして父はそれを承諾して下さいました。

ですのでどうか私をゴブリン討伐に参加させて下さいお願いします」


 あまりの事に俺達を含めた門に集まっていた人達も驚いていた。

何を言ってるんだ?この姫様は!殆どの人はそう思っているだろう俺もそう思っている………。

さて、おっさんはどうするんだろう?。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ