第34話
あれからどれだけ作っただろうか?10食?20食?………いや時間の経過から考えて最低100食位は作っている筈だ。
作っては出し作っては出しそれを繰り返したが流石に俺とおっちゃんだけでは手が足りず途中からおっちゃんが連れて来た他の料理人の人にも作らせた。
ただ言葉が通じないのでシアを呼んで盛り付けを任せながら通訳して貰う羽目になってしまったのはシアには悪かったと思っている。
それにしても………………。
「「「「師匠!お疲れ様でした!」」」」
どうして他の料理人達まで俺の事を師匠呼びしてるんだよ!!?。
あんた等に料理を教えて無いよな!?っうか!師匠じゃ無いし!?。
どうして指示して料理を作ってもらっただけで師匠呼びされるのか分からないが危機は乗り切れたと思う。
後はおっちゃん次第だがまぁ大丈夫だろう………。
そうこうしてる内に彼等がいつの間にか料理を作って閉店した店のフロアへと運んでいた。
どうやら打ち上げをするみたいだ。
「師匠!打ち上げの準備が出来ましたのでコチラに来て下さい!………まぁ、料理は師匠に教わったモノですけど」
「おっと!俺達だって今ある材料で作れるやつを作ったんだ全部が師匠のじゃねぇだろうが!」
「確かにな!けど材料が足りないからどうしても師匠のには負けるけどな〜♪」
「そうそう!これでもこの料理不完全なモノらしいぞ?」
「「「何だと!?コレでか!」」」
そう不完全なのだ………何せ片栗粉が無いから粉っぽい感じのトロミだし生クリームが無いからまろやかさも足りないしなぁ………。
生クリーム………作れるだろうか?。
確か牛乳からバターを作る際に出来るんだったよな?。
バターがあるからその製作者に会えば作って貰えるかもしれないな………落ち着いたら行ってみたいな。
それにしても本格的に師匠みたいになってきたな………。
『称号:料理人達の師を手に入れました』
おい!マジかよ!?何がトリガーになったのか知らないけどこの世界にまで認められちゃったよ!?。
しかも達って!?まさかとは思うがここにいる4人全員が弟子って事なのか!?。
……………考えたくは無いが他にもいるとか無いよな?。
……………………これ以上考えちゃダメだ。
考えたら本当になりそうだ………。
「…………なぁ、今…………」
「…………あぁ………もしかしてお前も?」
「……………ってぇ事はお前もか?」
「一応確認するぞ?称号………付いたか?」
「え!?お前等も?」
「……………ふむ、どうやら私達4人とも付いたみたいですかね?」
「そうみたいだな………せぇ〜ので確認するか?」
「やりましょう………せぇ〜の!」
「「「「フォルテースの弟子!おっしゃーー!?」」」」
俺の弟子と言う称号が付いたと確認し合うと全員が勝鬨を上げるかの様に叫んだ。
何がそんなに嬉しいの!?訳解んないんだけど!!?。
その騒ぎを聞きつけてかフロアで接客をしていた女性達がこちらに来た。
「どうしたの?そんなに騒いで」
「「「「俺達が師匠の弟子と認められた!」」」」
「まぁ♪おめでとうあなた♡」
「おう!これでもっと美味いもんが作れるぞ!」
「家もだ!今まで苦労を掛けたがもう少しだけ我慢してくれ………必ず楽にしてやれるから!」
「期待せずにいるから無茶だけはするんじゃないよ!」
「分かってらぁ!」
「家はそこまで頑張らなくて良いからね?」
「何言ってやがんでぇ!お前と一緒になる時言っただろうが!必ず幸せにしてやるって!」
「ダヤン!」
「エイラ!」
そんなやり取りをして皆イチャイチャしている……………………………けっ!。
こちとら生まれてこの方恋人なんて出来た事もねぇってのにイチャイチャしやがって!。
………………………いつか俺にもそんな時が来ると良いなぁ。
…………まぁ魔物で竜の俺じゃむりだな。
物語の高位竜とかは人形になれたりするけど俺も人形になれれば良いな。
そう言えば確かシアが上位種には人形になれる奴がいるって言ってたよな?……………頑張らねば!。
…………そう言えばさっきからおっちゃんが妙に静かなんだけど?。
そう思い見てみると………。
「……………………人の店でイチャイチャしやがって………こちとら生まれてこの方恋人何て出来たためしがねぇってのに………そんな俺の前でイチャイチャイチャイチャ…………ブッコロシテヤロウカ?………ぶつぶつ………………………」
お……おう……………おっちゃんもコッチ側の人だったのか…………。
なんて言うか…………ご苦労様?…………ご愁傷様?…………どちらにしても俺に返って来るからから言わないが。
何にしても飯を食いたい!朝メリアに貰ったモノを食べてから何も口にしていない………流石に限界だ。
「クァ………クックァァ(シア………お腹空いたな)」
「そうだね………朝食べただけだもんね…………」
「クァ………クゥア………(取り敢えず………止めるか………)」
「…………うん……すみませんそろそろ良いですか?私とフォルは朝食べたきりなのでお腹が空いちゃって………」
「おっと!これは失礼を………ほら!アレン!イチャつくのは俺のいない所でやれ!食事にするぞ!」
「お……おう………何かスマン」
おっちゃん………他の料理人達と随分気安い関係みたいだな………。
それにしても長い1日だった………。
この後は昨日と同じ様に訓練してから寝よう。
少しでも明後日の洞窟探索に備えなきゃな!。
そんで、強くなって!人の体を取り戻すんだ!。




