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第3話

新年明けましておめでとうございます。

気紛れな私ですが今年も1年宜しくお願いします。

さて、3日目です。

今日はこの後お昼に投稿致しますので宜しくお願いします。


 スライムを倒して少し経ってから自分が呆けて座り込んでいた事に気付き何時また襲われるかもしれないので少し離れた場所に動いた。

その際足元にキノコが生えていたのでその場から5本を抜き持って来た。

何方に行こうと少し迷い取り敢えず水辺を左へと行こうと考え歩いた。

その先には自分の体が入る程度の小さな横穴が有り取り敢えずここで休憩しようと考え身体をそこに入れて座り込んだ。

すると少し気が緩んだのか先程の戦闘の疲れが一気に出て来た。

そうすると先程も感じていた生き残ったと言う考えが頭に浮かんで来た。


「クァァ………」


 思わずそんな声が喉から漏れていた………それだけでは無く気が付くと体が震え出していた。

何の準備も無く何の覚悟もしないまま俺は1匹のスライムと戦闘をしそのを刈り取ったのだ。

今更ながらにその事に気付きそして俺はあの時の死と隣り合わせの感覚を思い出してそのまま泣き出してしまった。

心の中ではずっと「生きてる………俺生きてるよぉ……」っと繰り返していた。

平和な世界に居た筈の俺は何の因果か路上で知らない人に刺されて死んで……気付いたら異世界でドラゴンに転生していてよく分からないまま気付いたらスライムと命のやり取りをし……そして俺はそのスライムを殺した。

何で……?どうして……?そんな想いばかりが頭に浮かんで来て気が付くと俺はそのまま寝ていた…………。

それからどれ位の時間が経ったのだろうか?数分?数時間?或いは1日?もっとかもしれない………良く覚えていないが寝て起きて何もする気が起きずこの場所で座り込んだままぼ〜っとしていた。

何かをしなければいけないのは分かっている………このままここでこうしていれば誰かが助けてくれる訳でも無いのも。

ただここで座り込んでいればいずれは死んでしまう事も………もしかしたら殺してしまったスライムの仲間が俺を探していて俺を殺すかもしれ無い。

そんな恐怖ばかりが浮かんで来ていてどんどん体が重くなっていっているのだ。

これは周りが怖くなって自分の中に引き篭もってしまう典型的なニートと同じ状態だ。

このままではマズイそんな気持ちもあるのだがどうしても体が怖がってしまっているのだ。

こういう場合は勇気を出して自分から動かなければダメなのは分かっているがそのキッカケが俺には無いのだ。

これが1人でなかったら?人として産まれて誰かと一緒だったら?そんな風に考えている内に死ぬ前の家族の事や友達の事を思い出して寂しくなりまた泣いてしまった。

そして俺は気が付くとまた眠ってしまった。

それからどれ位の時間が過ぎたのだろうか?不意にお腹が鳴り俺は何も食べて居らずにいた事に気付きそしてキノコを持って来ていた事を思い出した。

取り敢えずこれでも食べよう………何も考えずにその考えが浮かんで来て俺はそのキノコの側に火球を使い火を起こした。

何も燃える物がなかったから火は直ぐに消えてしまったが近くに火を起こした為キノコはその火で炙られて焼けていた。

俺はそのキノコを爪を使い持ち上げて口へと運んだ。

そしてそのままキノコを齧り奥歯でその味を噛み締めた。

…………美味かった………思わず涙が出る程に。

俺は生前はここまで泣き虫では無かった筈なのに転生してからどうにも泣いてばかりだ。

だがそのおかげで少しだけ体が動く様になった。

そして、俺の心にはある考えが浮かんで来た。

あぁ、誰かに会いたい……1人は寂しい……と。

だから俺は誰かに会う為に生きたい………と。

そして、俺は立ち上がった生きる為に………1人で無くなる為に。

俺は洞窟を出る決意をした。

だけど今のままじゃ生きる事すら難しい。

神様は他の魔物を倒せばレベルが上がり強くなれると言っていた。

だったら俺は強くなろう。

そうすればここから出て生きる事も出来る筈だ。

その考えに至りそこで俺は思い出した俺はスライムを倒していた事を。

あのスライムがどれ程の強さなのかは分からないが倒したのは間違いない。

もしかしたらレベルが上がっているかも………そんな希望を胸に抱いて俺は自分のステータスを開いた。

そこには俺の予想を超えた事が書かれていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前 なし


種族 竜族


種類 未成熟なベビードラゴン


性別 オス


年齢 0才


Lv5(MAX)進化可能


HP:42/42

MP:34/34

体力:14

力:19

防御:9

魔力:14

魔法防御:8

敏捷:12


スキルポイント:25


スキル

噛み付きLv1 爪Lv1 火球Lv2 鑑定Lv2 暗視Lv1


ユニークスキル

経験値倍化Lv1 スキル習得率倍化Lv1 ステータス成長率増加Lv1


加護

転生神の加護


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ………………………え?何コレ?えっと確か最初のステータスはもっと低かったよな?。

……………………え?もしかしなくてもこれって神様がくれたって言ってた加護による特殊なスキルの効果なのか?。

これ変わり過ぎじゃないか?ってかレベル一気にカンストしてるし………。

それとスキルポイントが増えてるな………えっと?最初5ポイントだったろそれで今は25ポイントだから1レベルに付き5ポイント増えてるのか………何に使えるんだろ?。

所でレベルの横にある進化可能ってのは何だ?書いてあるモノそのままの意味なら俺自体が進化するって事だとは思うんだけど………進化かぁ、一体何に進化するんだろ?。

そこでふと思いついて進化の文字に鑑定を使って見る事にした。

その結果出てきたのがこれだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


現在の種:未成熟なベビードラゴン


進化可能な種


ベビードラゴン


全てのドラゴンの基礎個体で様々な種に進化が可能。

幼体ではあるがドラゴンの子供である為ポテンシャルは高い。

能力は平均的に伸びる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 へぇ、全てのドラゴンの基礎個体か…………ってか!何で見えるの!!?そう言えば鑑定のレベルが上がってたっけ?もしかしてそれで見える様になったのか?。

何にしても進化が強制的に進む仕様じゃ無くて良かった。

多対一で戦っていてレベルが上がって条件を満たしてしまい敵に囲まれてる中でいきなり進化それの所為で体の大きさとか下手すると変わって戦い辛くなったり。

最悪、進化中に攻撃されて死にましたとか有るかも知れないし。

もしかしたら進化するのに強制睡眠で何も出来なくなるとか有るかも知れないからな………。

何にしてもレベルの表記にMAXって出てるから進化しないとこれ以上上がらないって事だろうから進化はしないとな………このままでも平気そうだけど。

取り敢えず数日とはいえ何もここで寝たりしてても平気だったから一応安全そうだけど。

もっと安全に出来ないかな?。

取り敢えず入り口を塞いで外から入れなく出来ないかな?。

そう思って周りを見渡したら手頃な大きさの岩があった。

お!あの岩良さそうだな!ステータスの変化の確認がてら試してみよう………持ち上がるかな?。





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