表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/171

第24話


 目を覚ますとそこは桃源郷だった………。

ここは何処だ?そんな馬鹿な事を考えてしまう位俺は混乱していた………。

何故なら目を覚ましたら目の前に柔らかく良い香りのする大きな2つのメロンがあったんだ………。

それから暫くの間目が離せずにいたが頭が回り始めたのかそれが何なのか理解した。

その2つの大きなメロンはシアの胸だった。

どうして!?何で!?そんな感じで混乱しつつ状況を確認した。

確か………俺は昨日部屋に戻ってからシアと同じベッドで寝るのは不味いと思って床で寝たはずだよな!?なのに何でシアに抱き締められて寝てるんだ!?。

俺の混乱した頭ではどうしたら良いのか分からず抱き締められたまま固まっていた………。

するといつの間にか起きていたのかシアはそんな俺に気付き抱き締めたまま声を掛けて来た。


「ふふ!おはよ♪フォル♡」


「ク、クァァ………(お、おはよう………)」


 思わず吃ってしまった………と、兎に角このままは不味い!起きて離れないと………って昨日あれだけ抱き締められてたんだから今更か………。

そう思って大人しくしてるとシアからどうしてこうなってるのか教えてくれた。


「ねぇフォル?昨日夜中に目が覚めたら床でフォルが寝ててビックリしたんだよ?ねぇ?どうして昨日床で寝たの?私がベッドに寝かせてあげなかったらそのまま朝まで床で寝る積りだったの?ねぇ?フォル?」


「ク、クァァ………(そ、それは………)」


 そうやって吃っていたら何を勘違いしたのか慌てだし俺を自分から遠ざける様に起き上がった。


「あ!も、もしかして私の匂いが臭かったから!?私昨日疲れてて汗も拭かずに寝ちゃったし!ごめんね……臭かったよね…………」


「ク、クァ?………(シ、シア?………)」


「臭いだけでも酷いのに私………ゴブリン討伐クエストに意気揚々と出掛けて死にそうになっちゃったし………フォルが助けてくれた時怯えてフォルの事泣かしちゃったし………私に任せて何て言ってたのに通訳しか出来なかったし………それに………」


 うわ〜………何かネガティブなスイッチ入っちゃったよ………これどうしよう………こう言う人ってほっとくとどんどん悪い方に考えて酷い事になるんだよなぁ………声を掛けて慰めるっても下手な慰めは傷口に塩を塗る行為になりかねないし…………………よし!ちょっと変態的な行為だけど取り敢えず近付いて………。

俺はシアの髪に顔を埋めて匂いを嗅いだ。

その行動にシアは驚いて固まり。


「フォ、フォル!?」


「くんくん………クァ、クァァ?(………全然、臭くないぞ?)」


 先程抱き締められて寝てた時も思ったが臭くない………それ所かむしろ甘いいい香りでずっと嗅いでいたくなる香りだと思う。

シアの香りを例えるなら花の様な風にも感じるのだがどちらかと言えば果物の香り………それも甘く甘熟した桃の様な香りだ。

桃………俺は前世では桃が大好きだった………それこそ缶詰めは当然、生の桃を買って来て剥いて食べたりその身をジューサーに掛けてスムージーにしたりスムージーに掛けた桃をカレーの中に入れ隠し味に使ったり色々と楽しんでいた。

シアからはその大好きな香りがしていてもともとの雰囲気も含めてますますシアが好きになった。

その事をシアに伝え終わった瞬間シアは俺を抱き締め………。


「ふぇぇぇん………ありがとうフォルぅ!」


「………クァ(………おう)」


 正直気にし過ぎだと言いたいが何か特別な理由が有ってこうなったのかも知れないと思うとしょうがないなぁ………何て思ってしまう。

それにしても朝から何か疲れた………。

その後少ししてシアは「直ぐに戻って来るから少し待っててね♪」と言って部屋を出て行った。

取り敢えずそのままシアの言葉に従って部屋で待っていると扉の外からシアの声がした。


「フォル?ごめんね扉を開けて貰っても良い?」


 俺に扉を開けて欲しい何て何でだ?………そう思いながらも俺は扉を開けた。


「ありがとう♪フォル♡」


「クァ(おう)」


 そうして扉を開けて見たシアは桶を抱えて戻って来た。

重そうにしている所を見ると中には何か入ってる様だ。

何が入ってるんだ?そう思って中身を確認すると中には水が桶一杯に入っていた。

飲水か?それとも………そうやって中身の用途を考えていたのだがおそらくは………。


「よいしょ!ごめんねフォル!ご飯とかたべたいだろうけどもう少しだけ待っててね♪」


 それだけ言ってシアは部屋の隅に置いてある籠の中から一枚の布を取り出し水に漬け自身の服に手を掛けてそのまま脱ぎ去った!。


「クァ!?(シア!?)」


「うん?待っててね?直ぐに身体拭いちゃうから♪」


 成程………あの桶の中の水はその為に………そう思いながらその光景を見て…………って!見ちゃだめだって!?。

俺は慌てて後ろを向いて目を閉じた。

すると後ろからシアの声と身体を拭く音が聞こえて来て目を閉じた所為かその音に集中してしまった………。


「うんしょっと!あぁ〜ここも汚れてるなぁ〜こっちも酷いなぁ〜昨日拭かずに寝ちゃったからカピカピに乾いちゃってるよ………」


 あのシアさん………なんて言うか………言葉が何かエロいんですけど………アレだよね!汚れてるのは血とかホコリとかそう言うのでって事だよね!?カピカピに乾いてるのも戦闘で負った傷から出た血だよね!?他の何かじゃ無いよね!?。

俺はシアの声にドキドキしながらシアが拭き終わるのを待っていた。


「う〜ん………フォルお願いが有るんだけど〜」


「ク、クァ?………(な、何?………)」


「背中拭くの手伝って?」


「ク、クァ!?(え、えぇ!?)」


「私だけじゃ届きそうに無い所があるの………それに見えないから汚れが残りそうなの………だから、ね?お願い♡」


 ど、どうすれば………俺は必死に目を閉じながらこの難局を切り抜ける方法を考えるのだった………。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ