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第21話


 部屋に入って少しするとシアは眠ってしまった。

どうやらかなり疲れていた様だ。

それもその筈だよな………何せ死にかけた上に洞窟での事や俺の事等色々説明したりとやっていたのだから疲れるのは当然だ。

俺も疲れてはいる………やはり慣れない環境だし俺自体が魔物………しかもドラゴンと言う人からしたら危険な生物なのだ好奇の目に晒されたり疑われたりと色々有った。

このまま寝てしまおうか?と考えたが直ぐにその考えを頭を振って消した。

俺はシアを守る為に強くなると決めたのだ。

その為にも何処かで訓練しよう!。

そう思い窓から外を見た。

するとそこにはこの宿の裏庭だろうと思われる広い場所が有った。

丁度良い………そう思って俺はそのまま飛翔のスキルを使い窓から外へ出た。

俺は下へと下りて地面に足が着く所で飛翔のスキルを解除した。

この世界では灯り等があまり発達していない様で基本ここで生きてる人達は暗くなったら眠るのだとシアが橋を渡ってる時に教えてくれた。

シアもそれは同じで先程の夕食もかなり早い時間帯だった。

その為今は夕方の時間帯で夕日の為に景色が赤く空は少しだけ夜の色が見え始めていた。

暗くなる前に周りを見渡そうと俺はそのまま周りを見渡した。

中々の広さの有る場所だ。

宿はコの字型をしていてその端の方に井戸らしきモノが見える。

宿の方を見るとここへと出る為の扉が見える。

恐らくだがここは宿で使っているベッドシーツ等の洗濯物を干したりする時に使っているのだろう。

この宿の大きさから考えると洗濯とか大変だろうなぁ………。

と!そんな事よりも訓練するんだった!。

俺は早速訓練をする事にした。

先ずは準備運動からだ!。

そう思い俺はラジオ体操を始めた。

大事だよね!準備運動!。

準備運動が終わったのち俺は考えた………さて、どうしよう………。

特訓と言っても俺は素人だ………思い付くのは腕立て伏せとか腹筋とかスクワット等の筋力トレーニング位だ。

後はそれこそ学校の授業で教わった事位だ。

他に思い付くのは映画の格闘を真似たなんちゃってアクション位だ。

…………何もやらないよりはマシか。

そう思って取り敢えず腕立て伏せから始める事にした。

取り敢えず目標は腕立て100回!。

そう思って始めたのだが………。


「…………………クァァ………クァァ……」


 腕立てを始めたはいいが30回もしない内にバテていた。

だ、駄目だ全然出来ない………。

それは良く考えれば直ぐに分かる原因だった。

まさか……ステータスがこんなにも影響してる何て………。

俺は生前は100回位平気でやれる程度には身体を鍛えていた。

しかし、転生した事でそれは失われ身体は貧弱とまでは言わないが昔とは比べられない程に弱くなっていた。

俺の力の値は46だ。

この世界の男の力の平均値がどれぐらいなのかは分からないが少なくとも冒険者の人達は腕立て100回位は余裕で出来る筈だ。

そう考えると俺の46と言う数値はもしかするとこの世界では幼い子供位しか無いのかも知れない。

そうして考えてふとある事に思い至った。

それは俺が倒したスライムとゴブリンの事だ。

今の俺のステータスでようやく幼い子供位だとするならあの時はそれよりも低くおそらくはかなり貧弱だったのでは無いかと思う。

それに気付いた事で今更ながらに思った。

俺はあの時とんでもない賭けをしていたんだな………。

俺はあの時………どうして勝てたのだろう?。

今のステータスで幼い子供位だとするなら正直、最初のステータスは酷いモノだった。

それこそ産まれたての赤ん坊かそれ以下だったと思う。

では、何故スライムやゴブリンに勝てたのだろうか?。

おそらくはスキルか相性のお陰だろうと考えられる………。

例えばだが………俺が持っているスキル【火球】だがこれはもしかすると火属性の力を持ったスキルなのではないだろうか?。

良く小説等で出て来るスライムと言えば火や魔法が弱点だと言われているがこの世界のスライムも同じだとしたらそう言った要素が関係してあの時倒せたのでは無いかと考える………。

ゴブリンも同じだったのだろうか?。

俺はあの時ゴブリンに対して【火球】を5発撃ちその後一発殴った。

【火球】で焼かれる事で火属性ダメージが入りHPを大幅に削ったのでは無いかと思うのだ。

自分で言うのも何だか………あの時点で(おそらく今も………)シアの方がステータスが高いはずだ。

そのシアより低い俺のステータスで倒す事が出来たのだ。

じゃなければ俺の貧弱なパンチで倒す事等出来ない筈だ………。

つまりは何が言いたいかと言うと………現状俺のステータスでは筋トレ100回は無理だと言う事だ。

取り敢えず目標を30回まで一旦下げて筋トレ以外で強くなる必要が有る。

そして、その方法として思いついたのはスキルを強化する事だ。

取り敢えずステータスを確認してどのスキルを鍛えるかを考えよう…………と言う訳でステータスオープン!。


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名前 フォルテース


種族 竜族


種類 ベビードラゴン


性別 オス


年齢 0才


Lv6


HP:112/112

MP:80/80

体力:36

力:46

防御:22

魔力:46

魔法防御:19

敏捷:30


スキルポイント:10


スキル

噛み付きLv1 爪Lv1 格闘Lv1 飛翔Lv1 火球Lv3 回復魔法Lv1 魔力感知Lv1 魔力操作Lv1 鑑定Lv2 暗視Lv1 竜鱗Lv1 空間魔法Lv1


ユニークスキル

経験値倍化Lv2 スキル習得率倍化Lv2 ステータス成長率増加Lv2


称号

癒やす者


加護

転生神の加護


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 さて、どれを鍛えよう………。



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