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第14話


 俺達がさっきの部屋に入ってから30分位立った頃部屋の扉がノックされ受付嬢さんがトレイに袋を乗っけて部屋に入って来た。


「お待たせしました。

今回の依頼の達成料銀貨5枚とゴブリンナイトの報告と討伐で銀貨15枚それと危険報告の報酬銀貨2枚、合わせて銀貨22枚をお持ちしましたご確認下さい」


 そう言って彼女はシアの前にそのトレイを置いた。

シアは一言「失礼します」と言って目のに置かれたトレイに乗せられた袋を開き中身を確認した。


「………確かに確認しました。

それで洞窟の事ですがいくつか確認したい事があるのですが?」


「私で答えられる事ならばお答えしますが詳しい事でしたらばすみませんがギルドマスターの方に聞いて頂いた方が宜しいかもしれません」


「一応ギルマスにも聞くつもりです。

聞きたいのは洞窟探索の為の案内と言う事でしたが私は現地で集合するのかここから一緒に行動するのかを聞きたいのですが」


「そうですね………恐らくは現地集合になるかと思います。

ギルドの行動計画としてはこう言う場合先ず近場の場合は現地集合が多くなります。

これも条件が違えばここでの集合になるのですが今回は大暴走スタンピード前に行動を起こせるので今日から明日は準備日として使い明後日現地に集合しそこで1日野営をして明々後日しあさってに洞窟に入ると言う計画になると思います。

それと現在は斥候専門のチームに依頼して洞窟内の様子の探索を行っておりその報告次第でまた行動計画は変わると思います。

ですので一応明後日出発前にギルドに来て頂いてもう一度確認して頂くのが宜しいかと………」


「分かりました」


 そう返事を返した所で扉がノックされて一拍を置いてから扉を開けておっさんが入って来た。


「待たせたな!これが俺が安全を保証する書類だ。

ほれ、無くすなよ?」


 そう言っておっさんはシアにその紙を渡した。

シアはその中身を確認してから返事を返した。


「ありがとうございます」


「さて、幾つかお前さんに聞いておきたい事が有るんだが?」


「何でしょう?」


「先ず明後日までのお前さん等がどう過ごすのかを聞いておきたい。

次に何かあった時に連絡を入れる為、今日と明日の泊まる宿もしくは家の場所を教えて欲しい。

それと明後日の事で話しておく事が有る。

最後にフォルったか?そいつの従魔登録をするのに書類を書いて欲しい」


 どうやら俺達の行動予定を知りたい様だ。

確かに俺達が何処に居るのか分からないと連絡の取りようが無いものな………。


「えっと……取り敢えずこの後フォルの従魔登録をしに従魔ギルドに行こうと思ってました………ここで出来る事とは知りませんでした。

それからそれが終わったらフォルと何処かでご飯を食べてから春の風って名前の宿屋に部屋を1年契約で借りてるのでそこに帰って今日は寝ようかと思ってます。

それで明日は明後日の準備で友達の武器屋に行って私の武器等の整備とフォル用の防具とかを揃えて最後に雑貨屋で必要な物を買い明後日の朝に洞窟へと行く予定です」


 って………結構予定がびっしりだ。

しかもその中に俺の装備を用意するってのがあったよ………装備は無くても戦えるんだがシアは俺の安全を考えてもくれてるみたいだ。


「なる程な………んじゃ一応その武器屋の名前を教えてくんねぇか?」


「あ、はい、えっと武器屋の名前はダグラス武具店です」


「あぁ、ダグラスんとこの武器屋か、分かった。

なら緊急の時は宿屋か武器屋に連絡入れるからな。

それと、明後日の件だが洞窟前に昼に集合だ。

後出来ればゴブリンナイトと遭遇した場所への案内が終わった後そのまま討伐隊に参加してくれねぇか?1人でも多く人手が欲しいんだわ………」


 おっさんがシアに案内の後そのまま討伐に参加して欲しい様だ。

俺としては危険な事は避けたいのだが………。

そう思いながらシアがどう返事をするのか聞いていると。


「分かりましたその際はフォルも一緒でも大丈夫ですか?」


 どうやらシアは俺と一緒に参加する気の様だ。

それだったらシアの側で戦っていればもしもの時は俺がシアを守れば何とかなるか?。

正直、弱い俺でどうにか出来るかは分からないが………。


「おう!勿論だ!戦力は多いに越したことはねぇからな!。

討伐隊の方はギルドカードに記載された倒した奴のランクによって変わるからな」


 へ〜ぇギルドカードにはそんな便利な機能が…………なら討伐証明の部位を持ってくる必要無かったんじゃ?。

何か理由が有るのかも知れないから後でシアに聞いてみるか。

そんな疑問を感じているとおっさんがシアに聞いて来た。


「んでだ………従魔登録してくか?」


「お願い出来ますか?」


「おう!ならこの書類にお前さんの名前と種族それからそいつの名前を書いてくれ後はコッチで従魔ギルドの方にも登録とかの連絡入れとくからよ!」


 その言葉と一緒に1枚の紙がシアの前の置かれた。

この紙が俺がシアの従魔であると証明する為の書類の様だ。

シアはその書類をざっと見てから自分の名前と種族俺の名前を書いた。


「これで良いですか?」


「………良し、これで問題ねぇよ。

んでだ、明後日の案内の報酬何だかゴブリンナイトに遭遇した場所までの案内で銀貨5枚になる。

それとその場所までの戦闘に関してはこちらで安全を約束する。

洞窟に入るのは明後日の午後になる。

何か聞いて置きたい事は有るか?」


「………特に有りません」


「そうか………もし、何か聞きたい事が出来たらその都度聞いてくれ」


「分かりました。

それでは明後日に洞窟の前で」


「おう!よろしく頼む!」


 そう言っておっさんとシアは握手を交わした。


「さて、んじゃ俺は仕事に戻る。

アンナ参加者の方は明日まで受付てリストをこちらにくれ。

告知はこの後直ぐに行ってくれ」


「分かりました。

告知の仕方は何時も道理で良いですか?」


「あぁ、何時も道理で頼む」


「了解しました。

それでは失礼します」


 そう言って彼女は一礼してから部屋を後にした。


「そんじゃ、明後日はよろしく頼むは!。

あっ!そうそう!従魔の証に関しては色々有るから従魔ギルドで買ってくれ!」


 おっさんもそれだけを言い部屋を出て行った。


「それじゃ……フォル、私達も出よう」


「クァ!クゥア!(そうだな!んで!ご飯食いに行こう!)」


「うん♪美味しいご飯食べようね♪それと明日は忙しくなるから宜しくね♪」


「クァ!(おう!)」


 俺達はそのまま部屋を後にした。



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