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第13話

「…………本気マジで驚いたぞ………まさかあの空間魔法を使えるとか………」


「私も驚きました………まさか遺失魔法を使えるなんて………だからあの部屋を使いたいと言ったのですね………」


 どうやら相当珍しい魔法だったみたいだ………。

特に何も考えずに取得してしまったがこんなにも驚かれるとは思わなかった………次からは気を付けて取得しよう。


「それはそれとしてコイツの事だが…………確かにゴブリンナイトだな………」


 そう言っておっさんは少し焦げたゴブリンナイトの死体へと近付いて着けている物を取り外し調べ始めた。


「装備の質は?」


「下級冒険者が着ける鎧程度だな………武器の方はボロボロで酷いがまだ古くは無い………アンナ、最近誰か失踪したとか聞いたか?」


「そうですね………詳しくは調べないと分かりませんが洞窟で失踪したとの報告は無かったと思います」


「門の方では分からないか?」


「そうですね……出入りに関しては確認していますが出て行った者達の行動までは確認出来ないので何とも………」


 どうやら失踪者の装備ではないかと考えている様だ………けど、俺にはこの装備が失踪者の物だとは思えない………。

理由は………装備がゴブリンナイトの体に合いすぎているからだ。

洋服で例えるとサイズが違う服は大きければだぶつき小さければ入らない。

まして装備は命を守る物だ。

サイズの違いはそれだけ命を危険に晒すのではないかと俺は思っている。

そしてこのゴブリンが着けていた装備はコイツの体に合い過ぎているのだ。

どう考えても誰かの装備とは思えない。

そしておっさん達も同じ考えの様だ。


「そりゃそうだ………っとなると後考えられるのはゴブリンクリエイターが発生している可能性か………」


「それは……厄介な事になりそうですね」


「最低でもナイトがいる以上キングは確定だな。

最悪はロードの可能性だが………もし奴が誕生しているとなるとやばいな………。

今の状況でも大暴走スタンピードの可能性が有るぞ。

そうなればここに向かって来るだろうし周りの村や町にも被害が出るかもしれん………アンナ!直ぐに冒険者達に知らせて討伐部隊を作るぞ!出発は明後日の朝だ!」


「分かりました!」


「それではこちらも王家に知らせておきます。

恐らくは王家の指示で騎士団が参加するかと………」


「おう!騎士団の連中も参加するんだったらコッチとしても助かるが………アイツ等が俺達に協力するか?」


 騎士団参加するらしいが………何か有るみたいだ………。


「申し訳ない………貴族出の連中が多い所為で自尊心の強い奴が多くご迷惑を………」


「あんたが悪い訳じゃねぇんだ……んな謝んなって!」


「そうですよ!問題行動をしている人達が悪いんですから!貴方が謝る必要は有りませんよ!」


 どうやらプライドが高くその上貴族の権力をチラつかせているえばっている連中がいる様だ。

これは面倒くさい事になりそうだ。


「まぁ!何にしても事が起こる前に分かって良かったぜ!」


「そうですね!大暴走スタンピードが起こっていたらもっと大変な事になっていたんですから!」


「………そう……ですね!では!私はこれで!」


「おう!王家の方は頼むぞ!」


「お任せを!それでは、失礼します!」


 そう言って一礼してから門番の騎士は部屋を出て行った。

きっとこのまま王家とやらに報告に行くのだろう。

多分俺の事もその報告に入っているのだろう………本当に面倒そうな感じになって来た。


「さてと……俺等も動くとするか………っと、その前にだ今回のゴブリンナイトの報告だが一応礼金を出そう………それとお前さんゴブリン討伐の依頼を受けてたんだったな?」


「はい、正確に言うと最近洞窟からゴブリンが出て来るのでそのゴブリンの調査あるいは殲滅っと言う依頼でした」


「だったらそっちも依頼達成だな。

アンナ、報酬の方に追加で渡しといてくれ」


「分かりました」


「………んでだ。

お前さんにギルドから依頼が有る」


「洞窟内の案内ですか?」


「あぁ、正確には洞窟内のゴブリンに遭遇した場所までの道案内だな。

この依頼を受けてくれるんならお前さんの昇級とこのベビードラゴンの今後の補助を約束しよう………」


「…………随分と気前が良いんですね?」


「あぁ………何言うか、今回の件はお前さんが居たから大暴走スタンピードが起こる前に動けるんだ………昇給に必要なそれだけでも功績としては充分有るんだよ。

しかもだそいつはお前さんが生きてたからこの話を聞けた訳だ………だったらコイツにも感謝しなくちゃならねぇだろうが………」


「それでしたら別にこの子が守れるなら昇格無しでも良いんですが?」


「あぁ………それにはこれだけじゃちと足り無いんだわ………だから道案内をと言う訳なんだが………ダメか?」


 その言葉を聞いてシアは少し考える為に沈黙して………。


「分かりました………お引き受けします。

それで……その間のこの子の事何ですが………」


「もちろん、身柄に関しては我々《ギルド》が保証しよう。

直ぐにその証明書を作ってくる少しの間さっきの部屋で待っていてくれ。

アンナ、彼女に渡す金を用意しておいてくれ」


「分かりました」


 そう言って彼女は部屋を後にした。

そしておっさんも「んじゃ!直ぐに用意して来るからな」と言って部屋を出て行った。


「それじゃフォル私達はさっきの部屋へ行こうか!」


「クァ(そうだな)」


「それにしてもフォルの事何とかなりそうで良かったよ♪」


「クァァ!クァ!(ありがとうな!シア!)」


「どういたしまして♪」


 これで報告は終わりか………いよいよご飯が食べれる!楽しみだ!。




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