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第117話


 ミス女神こと『ミスではないですよ〜』…………んっんっ!こと!知識の女神リシスフィアが俺に話し掛けて来た所為で話の流れが分からなくなりそうだったがどうやらいつの間にかどうでも良い?いや、前世の俺の事を話してるんだけどさ今話すのはそっちじゃなくてさ………。

取り敢えず軌道修正しないと………。


「グルゥ………(可憐かれん………)」


「ん?何?」


「グルァ………(話が脱線してるから………)」


「あっ!ごめんなさい!」


 まぁ良いよ……俺も話の途中で乱入して来たミス『だからミスでは無いです〜』だぁー!いちいち乱入してくんな!思考すら出来んだろうが!ってか!仕事はどうした!。


『仕事は直ぐに片付きます』


 片付くならやりに行けよ!サボりか!。


『サボりですがなにか?』


 うわ〜………コイツ堂々と………レイリス様にバレて怒られても知らんぞ。


『大丈夫です!今あの方は広いお風呂で鼻歌を歌いながら貴方の事を考えてニヤニヤしてますから』


 …………何か聞いてはイケナイ事を聞いた気がする………ちなみにニヤニヤの理由は?。


『色々理由は有りますがその大部分は自分の指示を聞いて頑張ってそれをこなしてくれた貴方の事が大好きで貴方とイチャイチャする妄想をしてですが?』


 うん………本当に聞いちゃイケナイ内容だった………ってか?良いのか?。


『何がですか?』


 いや、神的に一人?いや、竜だから一匹か?………とにかく、そんな感じになっちゃって。


『問題無いです。

むしろ我々神々は修行とか色々な理由で神へと至った者ですのでそう言った感情は元々持ってるモノです。

ですので行き過ぎは問題になりますがそう言った感情を持つのは別に悪い事では無いので構いません。

神の中には人と結婚してハーレム築いたのもいますし』


 そんなのがいるのか………。


『ちなみにその神は色々問題だらけの神ですけど』


 問題って………そいつ何やらかしたんだよ………。


『そうですねぇ………例えば、人の奥さんナンパして寝取ったり………ラブラブカップルの娘を一夜限りとか言っときながら寝取ったり………結婚式の最中にその新婦さんを………』


 あー!もう良い!それ以上はもう良いから!。


『そうですか………まぁ、そんなこんなで恋する位『誰が恋してるのかな?』……………………てへ(^_-)-☆♪』


『てへ(^_-)-☆♪じゃありません!何をしてくれてるんですか!?』


『え?レイリス様の恋の手助けですが?』


『手助けじゃありません!違いますからね!ニヤニヤしてたのは恋とかではなく!えっと……その……そう!可愛い部下が頑張ってくれてるのが嬉しくって!あっ!可愛いってのは見た目がとかそう言うのでは無くてですね!いえ!貴方がけして可愛く無いわけではなくて!』


 えっと………レイリス様!取り敢えず落ち着いて下さい!。


『そうですね少し落ち着いた方がいいですよ?さっきから他の方々にもこの会話漏れてますし(まぁ、漏らしてるのはわざとなんですけど………)』


『へ?………』


 そんなレイリス様の気の抜ける声を合図にするかの様に俺は周りを見た。

その視線の先にはニヨニヨと何だかなんと言って良いのか分からない様な顔をした皆がいた。

その顔を見て俺はどんな顔をすれば良いのか分からなくなった………。


『笑えば良いと思うよ………』


 そこ!ネタをブッ混むな!。

それにしてもレイリス様が先程から一言も発しないんだが?。


『………………………………………い』


「「「「「い?」」」」」


『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?『グボハッァ!?』…………』 


 …………何か人の腹を殴ったかの様な鈍い音と悲鳴が聞こえたが気のせい『気のせいじゃ無いです………………ガクッ』…………うん!気のせいだな!。

まぁ、アレだ!クール系の仕事出来る女ってイメージだったレイリス様が実は予想以上に乙女だったってだけだ………うん!俺はいいと思うぞ!『うぅ〜………あ、ありがとうございます………』うん!。

さて………そこ!いい加減にそのニヨニヨ笑いを止めろ!それと!ソコの転移組!お前等元々は向こうの世界の住人だろうが!何でそんなにニヨニヨ出来る!。

後!ソコの2人がコレガカミ?って感じで呆然自失してるからフォローしてやれ!何か価値観壊されてどうして良いのか分からなくなってるから!。

シャルも!ニコニコしてないで騎士団長とかの人達にフォローを頼む………こっちはこっちで雨の中なのに膝を抱えて何かを堪えるかの様に空を見上げてる人が多いいから………。

それと、元の正常な状態になって貰わないと話も出来そうに無いから………。

あぁーー!もう!どうしてこう次から次へと!。

俺はそんなどうして良いのか分からない気持ちを抱えながら皆のフォローに走り回った……………………ホント、あの女神が関わると禄な事が無い…………。



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