第111話
side:???
「え〜っと………」
食料は買ったし武器防具は整備済み後は野営の道具だけどそっちは他の人が行ってるから大丈夫………後、何かあったっけ?。
そんな風に確認しながら旅の準備をしていたら何処からか声が聞こえて来ました。
その声が聞こえる方を向くとコチラへと走って来る人がいます。
「カレンー!」
「あれ?マヤ?どうしたの?」
別行動で野営道具とかを買いに行っていた仲間の少女が私を見付けて名前を呼びながら………と言うか叫びながら走って来た。
「大変!大変だよー!」
そんな風に叫びながら近くで急停止した彼女は私の肩を掴んで慌てている。
一体何があったのかな?。
「ちょっ!ちょっと落ち着いて!肩を掴んで揺すらないで!じゃないと……ぅっ!?気持ち悪………」
「うぁっ!?ごめんなさい!大丈夫?………」
そう思うのならば揺すらないで欲しいかな………。
まぁ、何度口に出して言ってもこの娘の行動は変わらないから無駄になるのは分かってるから言わないでおこう……………それよりも。
「えぇ……何とか…………」
「そう、良かったぁ…………って!?それ所じゃないんだよ!大変だよ!」
だから何が大変なのかな?さっきから話が進んで無いんだけど………。
そうやって呆れながら待っていたんだけど次の瞬間マヤが言った事はとんでもない事でした。
「私達が向かってる商業都市アルフェニアがモンスターの群れに襲われてるって!」
「え!?」
「しかも!すでに壊滅してるかもしれないの!」
「え!?ちょ、ちょっと待って!マヤ!壊滅?………一体何が起きてるの!」
「分かんない………ただ、街を壊滅させているモンスターの中に見た事もない竜が居るって冒険者ギルドの人が言ってた!」
見た事もない竜……………もしかしてそれが………。
「壊滅の原因?」
「分かんない………何せその報告をして来た人は遠目からしか見てなくってその竜が暴れてるのを見たってだけ見たいなの………」
「………………確かその都市って隣国のアルヴァロア王国に属しているたんだったよね」
「うん」
「騎士団は?」
「派遣はされてはいる見たい………けど」
そこで一旦区切ってマヤは息を吸い込んでから言った………騎士団は見ているだけだと。
「見ているだけ?」
「うん、何でもその報告してくれた冒険者さんが言うには騎士団の周りを5m位の土の分厚い壁が取り囲んでいたんだって」
「取り囲まれていたって……その前は?」
「それがその前は見てないんだって」
「どういう事?」
「何でも商業都市の近くの森で採取依頼をしてる時に凄い爆発音が聞こえて来たから確認しに行ったらそんな状況だったんだって。
それで竜が暴れてるからこれは不味いと思って直ぐに街に戻って来たんだって」
あ〜………竜が暴れてるならそうするよね………けど。
「最後まで確認は?」
「してない見たい」
「そっか………」
状況が全く分からないからどうしようも無いかな?。
取り敢えずその辺の情報が入るまで動けないかな………。
そんな事を考えていたんだけどこんな話をしている私達に近付いて来る知り合いの女性が現れた。
私はその人に手を振ってここに居る事をアピールした。
それを見た女性は近付き声を掛けて来た。
「カレン様、マヤ様ここにおられましたか」
「フィルマさんどうかしましたか?」
彼女は所謂メイドで私達のパーティーの補佐役で同行してくれている女性でこれでもこの国の男爵家のご令嬢だ。
何でそんな人がメイドかと言うと私達の仲間にその人の雇い主とも言えるご令嬢がいるからでその人の為に彼女は付いて来てくれているの。
そんな彼女が私達を探していた………何か嫌な予感が………。
「エイジ様がお呼びです」
「「え?」」
エイジが呼んでいる………正直嫌な予感しかしないかなぁ………。
「フィルマさん、エイジが呼んでるって何の為にか聞いてる?」
「はい、伺っております」
「何でかな?」
「商業都市アルフェニアの事は?」
「つい先程マヤから聞きました………もしかして」
「直ぐに向かうそうです」
「あのバカは………」
「もう!また勝手に決めて!」
エイジは私の幼馴染の1人で今は私の所属するパーティーのリーダーみたいな事をしてる男の子だ。
ただ……私達に相談も無く勝手に決める事がある人で最近その傾向が強くなって来た。
それと言うのも私達の幼馴染でエイジの暴走を止めてくれていたもう1人の幼馴染が少し前に死んじゃって止める人がいなくなってしまったからだ。
そしてその傾向はこの世界に来てより強くなった気がする。
「クレアは何か言ってた?」
「クレア様は行くべきだと」
クレアも何か感じてるみたいかな?。
そうすると………。
「反対しても無駄かなぁ………」
「おそらくは………」
これは無理かな?………。
私達はそんな諦めと共に仲間達との合流場所へと向かう事にした。
そしてこの後に待ち受ける事が少しでもいい事である事を祈るのだった。




