第100話
祝!100話!まだまだ頑張りますので応援よろしくお願いします!。
side:シャルティア
「ぐあぁぁぁぁっ!?………」
また1人私達の我儘で騎士の方が傷付いた………。
フォルテース様のお願いで私達はフォルテース様をお守りしています………………が、ここに残り続けているのは私達の我儘です。
フォルテース様は騎士団が8割を切ったら自分を置いて逃げろと仰っていましたが私達はそれを拒否して巫女となった時に転生神様より与えられた巫女専用のユニークスキル【聖域の結界】を張りここに残る事を選択しました。
この【聖域の結界】は巫女の称号を持ちこのスキル【聖域の結界】を持つ者が発動させる事により結界の中と外をMPが続く限り隔絶すると言う絶対守護のスキルなのです。
このスキルの良い所は発動させると例え世界が滅びる程の何かが起こっても内側にはどんな事をしても影響を与える事が出来ない事です。
ですがこのスキルには大きなデメリットが有ります。
………それは一度スキルを発動するとスキルを切らない限り中から外に出る事も外から中に入る事も出来なくなってしまうのです。
それはつまり………外から干渉出来ないのと同じ様に内からも干渉が出来ないと言う事なのです………。
シア様とメリア様それとアルド様の私を含めた4人で相談しこの結界を張る事を決めました。
メリア様とアルド様は「騎士達がただ死んで行くのを見る事になるかも知れない………覚悟をしなさい………」と心配させてしまいました………。
事実その心配は現実のモノになって仕舞いました………。
今の所、死者はそこまででは無いのですがそれも何時まで保つか………あぁ………また1人………フォルテース様……どうか………皆をお救い下さい………。
「バルガスっ!?くそつ!イバノスっ!」
「もう!っ!?持ちません!」
「レバントンっ!」
「姫様!」
「絶対に引きませんっ!」
「くそっ!レバントン!お前のスキルを使って無理やり連出せぇっ!」
「団長っ!先程からやってるのですが姫様が何らかのスキルを使ってるらしく触れる事も出来ませんっ!」
「くそっ!?姫様!お願いですからどうか!どうかっ!逃げて下さいっ!既に我々は限界に達しているのですっ!ですからっ!?………」
「アイゼン騎士団長!フォルテース様を信じて下さい!彼を信じられないと言うなら彼を信じている私を信じて下さい!彼は絶対に何とかしてくれます!ですから!?………」
『ドクンッ!』
私がアイゼン騎士団長に懇願していると突然そんな音が聞こえだしました。
私達はその音の発生源を見ました。
「「「「っ!?」」」」
私とシア様………メリア様とアルド様………私達4人はその音の発生源の横に立っていた為それが何なのか………何の音なのかを直ぐに理解しました。
それは私達が待ちに待っていた音でした。
『ドクンッ!……ドクンッ!……』
その音はまるで戦いの音を書き消そうとするかの様にどんどんと大きく力強くなりました。
その音が響き渡る度に少しずつ戦いの音が静まりいつの間にか魔物達は動きを止めその音の発生源を見てました。
騎士達はその異変に戸惑いつつも魔物達と同じ様に音の発生源を見始めました。
アイゼン騎士団長はそんな彼等の代弁をするかの様に呟きました。
「今度は何だ……………っ!?姫様っ!?」
アイゼン騎士団長が私達の行動に驚きの声を上げていました。
私達も外で見ていたら同じ様に驚いていたかもしれません………。
何せ私とシア様は音の発生源であるフォルテース様の進化の為の光の繭に触れているのですから。
どうして触れているのかは何となくこうするべきだと言う風に頭に浮かんで来たのです。
おそらく巫女としての何かがそうさせているのでしょう………。
それにしても皆さん唖然としていらっしゃいますね………。
客観的に外から見ていたら私達も同じ反応をしていたのかしら?………。
そんな事を思いながらも触れ続けました。
その触れている所から何かがフォルテース様に流れて行くのを感じます。
シア様からも同じ様に何かが流れて行きます。
その2つの何かがフォルテース様の存在と混ざり合って大きくなって行くのを感じます………。
おそらく巫女である私達を通して転生神様達がフォルテース様に力をお与えになっているのだと思います。
そうしていると私達からの力の流入が止まり光の繭に変化が訪れました。
中心部にフォルテース様の影が浮かび上がって来ました。
『ドクンッ!……ドクンッ!……』と言う音と共に光の繭が強く光フォルテース様へと集まって小さくなって行きます。
しばらくそうして縮んでいたと思ったらいつの間にかそれも止まり今度は音と光に合わせフォルテース様の影が少しづつ大きくなり始めました。
気が付くと繭の中一杯にフォルテース様の影が丸々形で存在し光の繭を突き破るのではと思える程に膨らみ出しそれに合わせて今度は光の繭も大きくなり始めました。
気付くとその大きさは私達の2倍位にまで大きくなり止まりました。
そして遂にその時が訪れました。
一際大きく『ドクンッ!!?………』と響いたと思った瞬間先程まで見る事が出来ていたフォルテース様の影が見えなくなる程の光が繭から弾けました。
あまりの光の強さに私は咄嗟に目を閉じましたが突然だったので防ぎ切れませんでした………うぅ……目が痛いです。
おそらく皆も同じ様に目を開けていられず閉じているでしょうね………。
ようやく目の痛みが収まり出しました………。
少し目がしばしばしますが私は瞼を開けました………。
まだ視界がボヤケていますが少しずつ周りが見え始めました。
何だか視界が黄色?………いえ、これは金色でしょうか?そんな色っぽいですね………取り敢えず周りを………何だか静かですね?視界が奪われた時は痛みから騒がしかったのですが………。
それにしても何時になったら視界が元に戻るのでしょうか?。
このまま目が見えなくなってしまうのでしょうか………。
そんな不安を感じながら周りが静かな理由を知りたくアイゼン騎士団長の居る筈の方を見るとしっかりとその姿を見る事が出来ました。
ほっ………どうやら目がおかしくなった訳では無い様ですね………。
では?この金色のモノは何なのでしょうか?。
そう思いその金色のモノに触れると何だか落ち着く暖かさを感じます………。
そう言えば先程までここにはフォルテース様の繭があった筈ですがどうなったのでしょうか?。
「ひ……姫様…………」
「?………アイゼン騎士団長?どうかしましたか?」
「あの……お気付きではないのですか?」
何にでしょうか?………。
そう思いながらもう一度考え直したのですが…………もしかして?。
「フォルテース様?………」
私の声が聞こえたのか目の前の金色の塊に裂け目が出来そこから紅い瞳が覗いて来たと思った瞬間………それが上へと上っていきました。
私達はそれを見上げその姿を見て気付くと私はもう大丈夫なんだとどこかホッとしながら涙を流しその姿を瞳に焼き付けながら喜びが溢れてくるのを感じシア様と笑顔を交わすのでした。




