4件目 : ポンコツ感溢れるGM
お久しぶりです。
めっちゃ溜めました、えぇ、本文ストックは0ですけども。
リアルイベントなんてブチ壊れろと何度呪詛を吐いた事か(汗
. . . はい、今回も短いです(反省中
光が収まると俺はだだっ広い庭?らしき場所に居た。
目の前には机とお菓子と椅子と、もう一方の椅子に座りお菓子を美味しそうに頬張る女性 . . .
. . . 俺どうすりゃいいん?
「ほふぁ!?ひふほはひ!?」
「口の中の物を飲み込んでから喋りなさい」
「んっく . . . えっふ . . . ふぅ . . . お、お見苦しいところを」
「あー、はい、大丈夫です」
何が大丈夫かは知らんが。
「えと、その、や、八咫烏さんですよね?あ、椅子に座ってください」
「あーどうも、えーっと、はい八咫烏ですけども . . . どなたですか?」
すんげぇ会話し辛いんだけど、主に申し訳なさで。
「あっはい!ゲームマスターになってます、運営の進ど . . . ファーナと申します!
この度は本製品のαテストへの参加を受諾して頂き誠にありがとうごじゃいみゃひゅっ!」
. . . 噛んだな。
てかGMだったのか、あのにゃん娘が言ってたマスターってのは。
まぁ、噛んだのと本名を言いかけたのは是非聞かなかった事にして会話してあげよう。
それが大人の対応だ . . . たぶん、だが。
「いえいえ、こちらこそ参加させていただきありがとうございます。 “業務用” も頂きましたし . . . 」
「いえいえいえ、あの八咫烏さんに協力していただきましたのでそのくらいは . . . 」
これ以上は “いえいえ” のループの予感がするので断ち切らせていただこう、うん。
聞きたいことは色々あるけども、特にあの “業務用” のペイントは気になるがスルーだスルー。
「あーっと、ここに呼んだ理由を聞いても?」
「そ、そうですね!えーっとですね . . . 」
はい、ここからは話がそれなりに長く、聴き取り辛いので要点のみをお伝えしよう。
なぜって?
進藤(?)さんもとい、ファーナさんが噛みまくったからだよ理解しろ。
・現在プレイしているのは俺 (八咫烏) のみ。
・このゲームは地球シミュレータを改造したものを使っているので、勝手に種族間戦争が起きたり文化消滅が起きちゃったりする。
・NPC一人一人に最新のAIをぶち込んでもいるから最悪の場合、敵対性NPCが大量にいる世紀末ゲームになる。
・以上のことよりNPCとの深い関係は避けてプレイして欲しい。
「 . . . なんでそんな無駄にハイスペックなんですかねぇ?」
「みんなで最初にゲーム名決めちゃいまして、それに合うような世界にしようと頑張ってたら . . . ついやっちゃいました?」
やっちゃいました?じゃないがな。
敵対性NPCばっかの世紀末ゲームとかコアなファンしかやらんがな。
ちなみにさっきの説明でちょっとだけだが噛まなくなったファームさんはそれなりに美人だとここに記しておこう。
なんか . . . こう . . . 近所のポンコツお姉さんみたいな?感じがする。
「い、いちおう過度な文明進化とかは私たちが抑えてますよ?」
「じゃあ敵対性NPCも排除すりゃ良いのに . . . 」
「そんな善人しかいない世界なんてあると思います?」
「プレイヤーと言う名の悪人が来る可能性がありますがその点は?」
「それはオンラインゲームでの永遠の悩みです。一応、マザーAIという全てのAIを管理するAIがあるんですが、そちらの方でAIを守るプロテクターを張るようになってます」
「なにそれすごい」
マザーAI . . . やるじゃねぇか。
ともかく。
「んじゃあ俺はソロでぼちぼちやりつつバグ報告とか不満点を見ていけばいいんですね?」
「はい、そうなりまふ」
うん、噛み癖でもあるのかね?気にしないが。
「それじゃあ早速やってみますよ」
「は、はい!では、えと、その . . . よ、良い旅を!」
「どうも」
さーて早速エルフの美女を探しに行こうか!
また光に包まれつつそんな事を思って、俺は旅立った。
あ、チュートリアルの事言ってねぇや。