1件目 依頼受注
別にメインで書いてるものがネタ切れだからこっちを書いたんじゃないんだぞ!
こっちだって楽しく書くんだよ!
「くはぁ . . . 終わったか . . . 」
俺ーー黒羽 龍王は完全攻略の終わったゲームのエンドロールを見ながらコントローラーから手を離した。
「しっかし . . . 思ってたよりも難しくはなかったな。蓮が言うほど鬼畜でもなかったし」
蓮は俺の親友?悪友?まあそんな感じのヤツだ。
どうやってもクリアできないと言われたから1ヶ月ちまちまやってたら終わったな。
「改めて思ったがファンタジー系のゲームなのに銃器が出てくるのはどうなんだ?面白いが違和感の塊ィ . . . 」
小銃を強化値MAXの状態でエルフの少女に持たせ、100をも超える敵に突撃させるのは楽しかったけども。
「おにーちゃーん!茜さんが来たよー!来てー!」
む? . . . あぁ、もうこんな時間か。
とりあえず階段降りつつ妹ーー佳乃を軽く怒るか。
茜さんーー大井 茜は俺が中学の時からお世話になっている女性プロゲーマーだ。
「妹よ、こんな時間に大声を出すな」
「二階に行くの面倒だし」
「こんばんは〜。こんな時間にすいませんね〜」
「いや問題ないっす。ついでに飯食ってきますよね?」
「はい〜。いつもありがとうございます〜」
相変わらず茜さんはゆるふわだな。
さて、ゲームやる前に作り置きしておいたカレーを出してっと。
「今日のお夕飯はカレーですか〜、相変わらず美味しそうですね〜」
「相変わらずの手抜きご飯ですけどね、どうぞ」
「ありがとうございます〜」
「「「いただきます」」」
手抜きカレーでも美味しそうに食ってくれる二人はありがたいな。
「んで、今回は何処からの依頼ですか?」
「今回は大物が入って来ましたよ〜!なんと、ネクトファームからです!」
「おー . . . めっちゃ大物じゃん . . . プロゲーマーの力すげぇ」
ネクトファームとは現在ゲーム界の中では最大手だと言われている会社で、最近ではフルダイブVRゲームに手を出しているらしい。
そして茜さんと俺はゲーム製作会社にゲームアドバイザーとして仕事を受けているのだ。
ソフトの方は送られて来るがハードはコッチで用意するしかないが、そこはプロゲーマーの茜さんの出番だ。
茜さんは最近かなり有名になったらしくスポンサーがハードをプレゼントしてくれたりするんだと。
んでその恩恵を1つ増加させて下さいって感じで俺もゲットしている。
ぶっちゃけ犯罪臭がするけども「後進の育成」で通っているあたりスポンサーの懐の深さが凄い。
ちなみに茜さんいわく、いくつかのスポンサーは俺も狙ってるとの事だが流石に冗談か何かだろう。
「んでどういう感じの依頼?」
「今回はフルダイブVRMMORPGのゲームです〜」
「マジか」
「マジですよ〜」
最近流行りの新ジャンルじゃないですかー . . .
責任重大ですわぁ . . .
「今回はゲーム業界の一大事業だからアドバイス代として “業務用” をあげる、だから気になった事は全部教えてって言われたわ〜」
「マジかよ!?それ重要案件どころの話じゃないんだけど!?」
だって業務用だぞ!?
“一般用” と呼ばれるのが頭に被るヘルメット型なのに対して “業務用” はポッド型の中に入って寝そべるタイプだ。
もちろん “業務用” の方がヘルメット型より値段も軽く100万円以上もするが、その分処理速度は早く、プロゲーマーになったら欲しい物ランキング1位らしい。(茜さん調べ)
「とりあえずポッド型がもらえるから受注したけどいいよね〜?」
「茜さん、大好き。これからもその敏腕でいろんな仕事と良いハードをもらってきて」
「ふふふっ、ありがと〜。頑張るわ〜」
マジ茜さんナイス . . .
“業務用” なんか一生使えるか分からない物だからな . . .
「ってもしかして “業務用” の個数って . . . 」
「もちろん2台分貰えるようにしてきたわ〜」
「茜さん、マジ嫁に来て」
「考えとくわ〜」
「お兄ちゃん、おかわり」
「自分でやれるだろうが . . . ったく」
なんだかんだで甘い兄だと自覚はしている。
さて、そんな話をしている間に重大な案件が出てきた。
それが . . .
「 “業務用” を何処に置くかだけど . . . 」
「私の家は一台しか置けるスペースがないわよ〜?」
「となるとウチに一台置くわけになるが」
「お兄ちゃん、ウチにはそんなスペースが無いですぜ」
「そうなんだよなぁ . . . 」
こうなったら俺の部屋を潰してでも置くしかないか . . . ?
「お兄ちゃんお兄ちゃん、ここに居るのは誰だと思ってんですかい」
なんか偉そうな口調で言ってるからムカつくな。
「俺、茜さん、んで佳乃の3人だろうが」
コイツ何が言いたい?
「確かにそうだけど!私!私は今すんごい金持ちなんだよ!」
「はぁ?ついに頭トチ狂ったのか?」
「ついにって何!?株で儲けたの!」
「いつの間にそんな事をしてたんだよ」
「お兄ちゃんが頑張ってバイトしてる間に楽して稼ごうと思ってね」
妹だがぶん殴りたいな、コイツ。
「で、今は普通の一軒家なら総資産の4分の1くらいで買えるくらいになったからそのお金で引っ越さない?お父さんたちにも言ってさ」
俺たちの両親は今海外に仕事で赴任中だ。
詳しくは分からんがまだ2、3年は海外暮らしをする事になるそうだ。
しかし一軒家が総資産の約半分ってことはだいたい6000万円以上も持ってるって事か?
コイツやりおるわい . . .
「んー . . . だがそれは佳乃の金だろ?それは自分の為に使え」
「んじゃあ家買う」
「なんでそうなる!?」
「だって学校に近い家買えば登校が楽になるし」
「理由がしょうもねぇ!」
「じゃあ先行投資って事で。お兄ちゃんがプロゲーマーになって返してね!」
勝手に俺の未来を決めんな。
「はぁ . . . ちゃんと母さんと父さんが認めたら、だからな」
「そりゃもちろん!あ、私たちじゃ家買えないから明日茜さんも一緒に行こ!」
「良いですよ〜。あと私もお金出しますよ?」
「お金出すってお兄ちゃんのお嫁さんになりたいって事!?じゃなきゃお金なんて出さないも . . .痛い!」
このアホが . . . !
ホント不定期掲載という盾すごい