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アリスinクレイジーランド  作者: raz
現実って何?
2/5

お茶会の招待

いつからだろう。

過去を思い出せなくなったのは。

__小6の時、事故にあってからだ。


いつからだろう。

“淋しい”と感じるようになったのは。



「__…れ。__す…れ…__おい!菫!」

「うわぁっ!?え、何!?考え事してた!ごめん正人!」

「反応遅いよ。菫。」

「銀河ごめんって…あはは…」


私を呼んでいたのは、半田(ハンダ) 正人(マサト)宇佐見(ウサミ) 銀河(ギンガ)

正人は口は悪いが、根は悪く無いのだ。銀河は優しくて気がきく。

正反対な性格ながらも、なんだかんだ仲良しで、だいたいいつも一緒にいる。

二人は私と幼馴染…らしいが、私の記憶には無い。

ただ、近所に住んでいて、お互いの家に行ったり来たりしている。


「それで、何?」

「兄さんが、新作のお菓子できたからおいでって。」

「本当!?やったあ!!」


銀河のお兄さんは、喫茶店を開いていて、珈琲とお菓子が本当に美味しい。


「一回帰ってからお店来てねってさ。」

「分かった!!」

「あんまり食ったら太るぞ。」

「うるさい!分かってる!!」


「…あ。」

「あ?」

「いや、廊下に種国先輩と根津先輩が…あ、え、私??」


生徒会長の種国(タネコク) 智慧人(チエト)先輩と副会長の根津(ネヅ) (ミノル)先輩が、何故か私に手招きしてくる。


「なんで…?とりあえず行ってくる。」

「いってら〜」


「やあ、ごめんね菫ちゃん。」

「はあ…、それで、ご用件は。」


二人は中学の時、同じ委員会だったため、お互い知ってはいる。

種国先輩は、やる時はやるが、チャラい。バレンタインは種国先輩の下駄箱が戦場と化す。正直苦手。根津先輩は基本無気力。

…生徒会大丈夫なのかな


「これ…」

「?」


根津先輩が渡してきたのは、図書室の鍵と紙が大量に挟んであるファイル。


「…重っ」

「菫ちゃん、図書委員会だったよね。」

「はい…?」

「新しく本の入荷する為に整理したいんだけど、そのファイルの中の紙に本の題名と整理番号書いてってくれない?」

「…あの大量の本全部ですか!?」

「そう…。二ヶ月後までに生徒会室にファイルと鍵返してくれれば良いから。図書室入る人最近少ないから…。有山さん、だめ?」

「別に良いですけど…」

「じゃあ、よろしくね〜!」


……めんどい仕事押し付けられました。

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