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別世界に呼ばれた俺ら  作者: 弟月 純夏
【序章】
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序章

頑張って完結目指します。


Twitter:https://twitter.com/ototsukiJ

 広大な空がある。

 空には大小様々な雲が流れている。

 その空の下、四方を山々に囲まれている緑の大地がある。

 大地の中心には綺麗な円を描いた建造物が並ぶ都市があった。

 都市は多くの者たちによって賑わっている。

 いろいろな者がごった返している中、人混み縫う様にかいくぐっていく全身黒いローブで覆った者が抜けていく。

 ローブの者はやがて都市の近くの講堂に辿り着いた。そして、講堂の中に姿を消した。

 ▼

 暗くカビの匂いがする部屋がある。

 壁には古くからあるであろう大きさ、形が様々な本が壁いっぱいを覆い尽くしていた。

 部屋には中心に蝋燭が一本灯っているだけ。中心は明るいもののやはり満足に明るい訳ではない。

 部屋の中には10人の者がいた。その姿は皆ローブを羽織っている。

 その中には都市の人混みをかいくぐっていた黒のローブの者もいる。


 そして、部屋に低い声が響いた。


「これより、救世主を呼び起こすための儀式を行う」


 すると、蝋燭を囲う様に集まっていた者たちが全員、お互い別々の言葉を放ち始めた。

 低い声を放つ者や、高い声を放つ者もいる。

 集団が詠唱を始めて数十分が経過した所で部屋のど真ん中にあった蝋燭の火が突如消えた。


 部屋が暗くなるものの誰も詠唱を止めようとはしなかった。

 そして、火が消えて間もなく突如、部屋に先程までとは比べ物にならない光が灯った。


 光の光源は先程蝋燭ではない。


 部屋を灯したのは蝋燭の30センチメートル上空に出来た球体の形をした小さい光だった。

 光が出来ると、一斉に詠唱をやめた。

 そして、先程号令をかけた低い男の声が発せられた。


「おお、神よ。救世主よ。どうか、この国をお救いくださいませ」


 男は合掌し、懇願した。

 すると、光は円になっている集団の頭の上を1周し、最後中心に戻り弾ける様に姿を消した。

部屋は一瞬のうちに真っ黒に染められた。

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