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作者: 兎崎 知

さわさわ。


さわさわ。


風がどよめいている。


ざわざわ。


ざわざわ。


風が笑っているようだ。




僕はこの地球に立って。

いや、砂漠のような、水の中のような、そこに立って、

ひとりぼっちで泣いている。


風は僕をあざ笑う。


ざわざわ


ざわざわと。


たまにさーっと聞こえると。

その風はすぐ消えていく。


さーはざわざわにかき消され、音もなく消えていく


ざわざわ。


ざわざわ。


そうすると、僕はまた、水や砂漠のような場所に立つ。



今日も僕は独りだ。

風です。

風と打つといつも風邪と先に変換されます、

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