表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【第一部完】AIにリストラされた俺、異世界で「生成AI」を使いこなして成り上がる〜進化する相棒と共に世界をハックする〜  作者: ikura
(未定)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

69/73

21

ケンジ達はアルザス平原の西端、レムリア王国との国境に位置するカッセル砦に来ていた。

吹き晒しの石壁には、度重なる小競り合いで削られた生々しい痕跡が残っていた。


ケンジは馬車を降りるなり、手配していた荷解きを命じた。

「……ケンジ殿、これは?」

カッセル砦の守備隊長にケンジは淡々と答える。


「食料と質の良い麦酒エールです。……前線ではまともな食事ができていないと思いまして」


荷台から下ろされる食糧の山に、疲れ切っていた兵士たちの目に久々に生気が宿る。


「……それで、敵の状況はどうなっていますか?」


隊長は苦々しく地図を指差した。

「……不定期に十数騎単位で突っ込んできやがるんです。昨日も小競り合いがありました」


リィザが不敵な笑みを浮かべた。


「二度を来られないように叩き潰せばいいじゃない。……私の出番ね」


「……ああ、リィザ。敵が来たら君に任せるよ。俺も自分の仕事をやろうかな」


ケンジは戦場に背を向け、杖を手に取ると砦の外壁へと歩み寄った。


(マスター。砦の外壁に構造的疲労を確認。……土魔法で補修が必要な個所をピックアップします)


「……『地殻結合アース・バインド』」


ケンジが杖を突き立て、静かに魔力を流し込む。

地中の土がうねりを上げ、崩れかけていた石壁の隙間に潜り込んでいく。ケンジは補強を終えた壁の強度を指先で確認した。


「……念のために堀も作っておくか。『土壌沈降アース・シンク』」


外堀が出来上がり、掘り起こされた土は壁に貼り付けて固め、砦の防御性能を更に向上させる。


「……これで当面は大丈夫でしょう。……さて、隊長。今日はエールを振る舞って英気を養いましょうか。砦は補強しましたから敵も攻めてはこないでしょう」


ケンジの提案に砦の兵たちから地鳴りのような歓声が上がった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ