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【第一部完】AIにリストラされた俺、異世界で「生成AI」を使いこなして成り上がる〜進化する相棒と共に世界をハックする〜  作者: ikura
(未定)

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約束の三日目。謁見の間には、国王と重臣たちが険しい表情で集まっていた。その中心で、ケンジはハンスに用意させた地図を広げる。


「お待たせしました。……結論から申し上げます」


ケンジは眼鏡を指で押し上げ、地図上の一角、レムリア王国との国境にある北西部の平原、「アルザス平原」を指し示した。


「我が国はレムリア王国とは徹底して戦います。 そして、南のガレリア帝国とは『同盟』を締結します」


「……何だと!?」

大臣たちが身を乗り出した。「昨日まで我らがグランヴェール王国を襲っていた略奪者どもだぞ! そんな連中と手を結ぶなど、正気か!」


「彼らが襲ってくるのは飢えているからです。ならば、奪われる前にこちらから売ってやればいい。アルザス平原で採れる雑穀、さらに魔族の国から仕入れた交易品。これらをすべて、正規のルートでガレリアへ輸出します」


ケンジは淡々と、資料の数字を指でなぞる。


「彼らを『お得意様』に変えることで、南部の防衛線を引き揚げることができます。浮いた兵力と貿易で得た外貨。これらを西のレムリア一点に注ぎ込むのです。……二方面作戦を強いられていた状況こそが長く争いが続いた原因でした」


場に沈黙が流れる。重臣たちは、ケンジが提示した「敵を減らし、味方の火力を集中させる」というあまりに合理的な図式に、反論の言葉を失っていた。


「レムリアは名誉のために引けません。なら、我々が『泥沼』に引きずり込み、彼らが破綻するまで徹底的に付き合いましょう。……南の憂いが消えた我が国を相手に、いつまで虚勢を張っていられるか。我慢比べです」


「……ケンジよ。長年続いた戦争を『商談』に作り変えるつもりか」

王が、ため息混じりに、しかし確かな期待を込めて言った。


「まだ机上の空論です、陛下。私を信用していただけるのであれば実現して見せますがいかがでしょう」


「……よかろう。ケンジ、その案を全面的に採用する。……魔族と停戦した手腕を見せてくれ」


王の宣言が響き渡る。

ケンジはリィザの方を向き、ニヤリと微笑んだ。

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