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翌朝から、俺たちの生活は一変した。 日が昇る前に起き、まずは「身体強化」を封印したリィザに過酷な筋トレを課す。限界まで追い込んだところで俺が「ヒール」をかけ、さらに追い込む。


「じゃあケンジ、行ってくる! 指示通りに戦ってみるよ!」 「ああ、無理はするなよ」


午前中。リィザは一人で近場の討伐依頼へと向かう。


一方、俺の仕事は「学習インプット」だ。 俺は街の図書館に籠もり、時には魔導具屋で高価な魔導書を「立ち読み」でスキャンし、さらには鍛冶屋や薬師といった専門家のもとへ通いつめては、彼らが嫌がるほどの質問攻めを繰り返した。


(ノア、今の情報の整合性は?)


『……問題ありません。スキャンした歴史書、地誌、および専門家の証言を統合。情報の断片から、エセリア世界の全体像を再構築しています』


俺自身が知識を得る以上に、ノアにこの世界の情報をインプットすることに注力したのだ。


『マスター。学習データが一定の閾値を超えました。これより、これまで「不明」としていた情報の開示、および最適化された状況概説を行います』


脳内に、整理された地図と情報が鮮やかに浮かび上がる。


『まず、私たちがいるこの世界の名称は「エセリア」。ここは、大陸中央に位置する「グランヴェール王国」の辺境都市ベルトランです。現在、王国は隣接する魔導帝国との緊張状態にあり、それに伴い軍事力の象徴である「レベル」が至上主義となっていますが……』


「……エセリア。ようやく、自分がどこにいるのか足元が固まった気分だ」


これまでは目の前の生活に必死で、自分がどこにいるのかさえ曖昧だった。だが、ノアが知識を蓄えたことで、俺の視界は一気に「点」から「面」へと広がった。


夕暮れ時、リィザが帰ってきた。

修業を始めて2週間、二人ともレベルこそ上がっていないがベルトランの冒険者の中ではトップクラスのステータスになっていた。

この街で得られる情報もなくなってきたし、そろそろ次の段階に進むか。


【リィザのステータス】

職業: 騎士

レベル: 12

筋力: A

耐久: A

敏捷: B

魔力: B

知性: D

スキル: 「剣術」「身体強化」


【ケンジのステータス】

職業: 魔法使い

レベル: 5

筋力: D

耐久: C

敏捷: C

魔力: C

知性: B

スキル: 「生成AI・ノア」「魔法(火・土・風・氷)」「回復術」「サーチ」

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