表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
爆消勇者 〜うらしま三太郎は勇者になりたくない〜  作者: 七味とんがらし


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/8

第8話 お尋ね者ですが、楽しい時間を過ごしています。

ー王宮前広場ー

三太郎のお尋ね者の絵(悪意がある似顔絵)……その前を通る人たち

通行人A「やっぱり どうもイケすかないヤツだと思ってたんだ」

通行人B「勇者なしで この国大丈夫か?」

通行人C「もっとこんな顔じゃなかったか」と言って鼻の穴の部分を大きくする

通行人達「アハハハ!」と笑い声を上げる。

王宮の門番をしている兵士が駆けつける。

王宮兵士「お前達、何やってるんだ」

通行人達は「やべっ」と言ってバラバラに逃げ出す。

残されたのは、落書きだらけの三太郎のお尋ね者の絵


ー商店街 装備屋ー

いつにもなく、たくさんの冒険者達が群がっていた。

三太郎が消えた街に、密かに残していったものがあった。

装備屋にはA級、B級のお宝装備が並んでいた。

三太郎はS級装備も売りに来たが、真面目な店主は値段が付けられず買取できなかった。

店主は真面目な自分を恨んだ。

装備を売った金で、花火職人から花火を大量に買い込んでいなくなったと言う。


ー王宮 会議室ー

王様・宰相・侍従長・騎士団長・ギルドマスター・フラワー神父

この国の重鎮が集まり会議

宰相  「勇者の枠が空いてしまった。民衆は動揺しています」

神父  「心配しないで大丈夫です 勇者などいなくても問題ありません」

宰相  「しかし、いくら神父が大丈夫と言っても 民衆の不安は払拭しません」

ギルマス「三太郎は勇者の剣を置いて行ってくれました」

    「エースを勇者にしてはどうでしょう」

    「元々三太郎はBランク冒険者 エースの方が上のAランク冒険者です」

    「エースは世界に5人しかいないSランク冒険者に一番近い男とも言われてます」

騎士団長「私も彼なら支持します」

    「集団戦なら負けませんが、単独であれば私も敵わないでしょう」

    「何よりも民衆の支持が高い。彼で決まりでは」

やいのやいの と続く会議

宰相  「では そろそろ採決を取りましょう」

宰相  「エース・ワグナー・Jr氏が勇者に相応しいと思う人」

王様以外で採決 フラワー神父は反対するものの 他の者達の賛成で エースに「勇者」の称号を与える事が決定

宰相  「王様 そう言うことです」

王様 首を縦に振る。


ーエースに勇者の称号を授与される当日 王宮ー

王宮前広場に集まる観衆からも見える踊り場で授与式

式は速やかに進行され エースは大観衆の前で「勇者」と認定。


挿絵(By みてみん)


エース 「皆、聞いてくれ!」

    「イレギュラーで勇者になったが、皆に認められるように、オレは命懸けでこの国を守る」

    「1000年にひとりの天才の俺に任せてくれ」

群衆  「エース!エース!」鳴り止まぬ歓声

エースは力強く拳を上げ 民衆に応える。

エース (やっと掴んだ俺の座だ!)笑顔の中に涙が光る。

その姿を、子供の頃からずっと見守ってきたギルドマスターも、人目をはばからず大泣きしていた。

ギルマス(エース……よくここまで来たな!)

この日は1日中 国中が大騒ぎとなった。

ちなみに花火は三太郎が買い占めたため打ち上がらず。


ー教会ー

外の大騒ぎがウソのように静まり返った教会の中

フラワー神父の元に 謎の男が現れる。

謎の男がいつもの黒いコートを脱ぐと チキン自称伯爵

神父  「申し訳ない また勇者を誕生させてしまいました」

チキン 「いやいや前の勇者を追放していただき、感謝ザンショ」

    「前の勇者は危なすぎるザンショ」

    「この国はホントに良い選択をしたザンショ」

魔王軍の尖兵隊が現れる。

神父  「そのもの達は……」

チキン 「あなたを迎えに来た平和の使者ザンショ」

魔王軍の尖兵隊がフラワー神父を気絶させるとフラワー神父を連れて消える。

チキン 「向こうで平和の話でも存分に語るザンショ」

    「誰も聞く耳はないザンショが……まぁ、がんばるザンショ」

    「これで、あたしはお役御免ザンショ」と金貨を見て笑う。

    (命あってのものだね。これ以上、首突っ込むのは危険ザンショ)


ーその頃 イースト・ドラゴンズ・バレー王国 近くの森ー

ゴブリン族達は 現在、恐怖に慄いていた。

少数で群れをなし、いくつかに分かれて住んでいたが、次々とゴブリンの群れを小型爆弾で根ざやしにしていた人間がいた。


森の中を走る三太郎、ゴブリンの群れに追いかけられている。

三太郎 「ダルマさんが転んだ!」と言うと姿が消え

三太郎が急に消えてしまったので戸惑うゴブリン達


崖の上に三太郎が現れる。

三太郎 「ゴブリンの被害は年々増えてたし、爆弾の試験にちょうど良いだろう」と言い

三太郎は両耳を塞ぎ 足の指で小型ロボのお腹のボタンをポチッ

ピッ、と機械音が鳴り

ダーーーーーーン! と森全体が揺れるほどの爆発音が響き渡る。

「ウギャー」と、ゴブリン族の断末魔の叫び

三太郎は口を開け 感動していた。

    (やっぱり爆発は、美しい!)

三太郎 ハッと我に返り、首を振る。

    「いかんいかん、そんなコト考えてちゃ」

小型ロボ「ピーピー」

三太郎 「博士、実験成功です。次の段階に入りましょう」と言って三太郎と小型ロボが森の中に消える。


ー勇者エース誕生の翌日 教会ー

子供A 「神父様 おはようご……」

子供B 「神父様いないね どうしたんだろう」

教会の扉は開いたまま、誰もいない静寂だけが残っていた。

大人も混じりフラワー神父を探すが見つからない。

午後には、王国騎士団も一緒になり 街中を探すが見つからず。

イースト・ドラゴンズ・バレー王国の国民は、フラワー神父の謎の失踪を知るのであった。


ー王宮前広場ー

空が暗く影に覆われ、大きな鳥の影が街全体を横切る。

民衆  「な、なんだあれは!?」

    「魔物か!?」

空から巨大な鳥が急降下。その背から4人の魔族が飛び降り、地面が揺れる。

遠巻きに民衆が……王宮から兵士が出てくる。

ドラズラ「闇を統べるドラキュラ 四天王リーダー ドラズラX!」

スケルト「大地は我が手に……モゴモゴ……」(腐臭でウールに途中で止められる)

ウール(小声)「狼おんな ウール」

モンタ 「筋肉!友情!パワー!フランケン モンタ参上!」

四天王 「四人揃って我ら魔王軍四天王」と言って四人でポーズをとる。


挿絵(By みてみん)


ウール (本当にコレ必要?)

民衆  「……」沈黙

モンタ 「カッコ良すぎて、逆に声も出ないか フフ」満足気のモンタ

ドラズラ「……コホン」

    「あー ゴホ、ゴホ」

ウール 「おじいちゃん 大丈夫?」

ドラズラ「おじいちゃんじゃない 大丈夫じゃ!」

    「今日 我らは魔王様の伝言を伝えに来た」

    「魔王様は 戦いに関しては卑怯なコトを嫌う」

    「そこで1対1の対決を申し込む 4対4の魔王杯を開催する」

    「我々に勝つことが出来れば 勝ち上がったもの全員で魔王様と戦える」

    「つまり4対1にもなるし 0対1で魔王様が戦わず魔王軍の勝利も」

ウール 「話長いから この紙に要約をお前達のフラワー神父に書かせた!」

    「来なければ 仕方ないので一斉に侵略を始めるワ」

ドラズラ「そう言うコトじゃ!」

紙に要約が書かれている。


ーーー魔王杯ーーー

開催 本日より7日後 場所 魔王城の前の闘技場

魔王四天王と人間軍 双方代表は4名ずつ 試合は1対1形式

人間軍は街の住人であれば他種族も可

降参・気絶・戦闘不能 場外に出すまた、ダウンした選手への攻撃は危険なので、10カウントで戦闘の意思を見せなければ負けとします。

武器の使用 魔法の使用は可能 ただし補助魔法等 本人以外の魔法は禁止

人間軍勝ち上がった者が全員で魔王様と戦える。その場合 参加した選手内での補助魔法は許可します。

魔王杯に参加の場合、無条件でフラワー神父を返す。

魔王杯に不参加の場合、魔王軍は全軍で一気に総攻撃する。

問い合わせ先 その他、聞きたいことがあれば 赤い狼煙を上げて下さい。使者がそちらに伺います。

ーーー出来ましたら助けて下さい 代筆 フラワー神父ーーー


四天王 「以上」と言って四人で再びポーズをとる。

民衆  「……」沈黙

ドラズラ「ちょっと、通してくれ」四天王は民衆の間を歩いて立ち去る。

王国の兵士は、その場にいた全員が、本能的に「勝てない」と理解し動けなかった。

何もせず魔王四天王が去っていくのを見送るのであった。

国民はパニックに……泣き叫ぶ者・逃げようとする者・どうしていいかわからず 家中の荷物を集めウロウロ動き回る者も……国中が騒然とするのであった。

お読みいただきありがとうございます。

次回も三太郎はワクワクで爆弾を作ります。

第9話は、来週の月曜日4/20 20:00 公開予定です。よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ