ツインテール姐さん、正義のスローガン毎回ひっくり返す 「強きを助け、弱きを挫く?」
東大阪の幼稚園。
ある日、美月は園庭で胸を張り、威風堂々と宣言していた。
「ウチはな、“強きを助け、弱きを挫く”んや!!」
蓮
「え?……え???なんか変やで?????」
幼稚園の先生が慌てて駆け寄る。
「美月ちゃん、それ弱い子をいじめる方やないの?
“弱きを助け、強きを挫く”やろ?」
美月はハッとした。
「そ、そっちや!!ウチは筋通したいねん!
助けんのは弱いもんの方!!」
蓮
「(……ホンマに分かってるんか……????)」
しかし――
数日後、また美月は言う。
「ウチは筋通す女や。“強きを助け、弱きを挫く”んや!」
先生
「美月ちゃん!!また逆!!」
蓮
「???????」(※もう慣れてるが混乱)
美月
「違うねん先生、言いたいことは“弱きを助ける”方やねん!
口が勝手に……!」
先生
「任侠脳のクセ強すぎるわ」
さらに時が経ち、戦隊ヒロインになった美月
全国放送のテレビに出る存在になると――
記者会見では堂々と言い間違える。
記者
「赤嶺美月さん、ヒロインとして大切にしている信念は?」
美月(キラキラ笑顔)
「はい。“強きを助け、弱きを挫くこと”です!!」
会場
「????????????????」
横にいた参謀ヒロイン・西園寺綾乃が、
優雅な笑顔で耳元に鋭いツッコミを入れる。
「美月はん、逆どす」
美月
「あ、あああーーーー!!違うねん違うねん!!
“弱きを助け、強きを挫く”や!そっちや!!
ウチは人助けのヒロインや!!」
記者たち
(安心した……ほんまに間違う子なんや……)
綾乃
「美月はんは正義の心だけは誰より強いけど、
言葉だけ弱いどすなぁ……」
美月
「言葉が勝手に裏返るねん!!ウチの口が反乱起こしてるねん!!」
SNSではトレンド入り。
「#強きを助け弱きを挫く」
「#逆やぞ美月」
「#綾乃さんのツッコミ美しすぎ」
任侠映画にしびれた幼女・美月は、弱い者を守る“任侠道”を信条として育つ。
だが「弱きを助け、強きを挫く」を「強きを助け、弱きを挫く」と
真逆に言い間違えるクセが抜けない。
それでも――美月の正義は一度もブレたことがない。
魂の奥にある“弱きを守る”任侠の炎だけは、ずっと燃え続けている。




