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弱いけど団長です。だからかろうじて生きてます  作者: 山田ケーニヒ
自警団の団長になりました。
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こいつこんなに強かったけ?

こいつこんなに強かったけ?

 山本と模擬戦して、体感的には数週間は経ったと思う、未だ決着付かずに居た。


「どうよ。この山本巧の実力、まだまだこれからだぜ?」と山本は、息を切らしながら俺に言ってきた。


「年下に容赦ねぇのはいい事だ。へタレずに済むからな」と俺は、負けずに山本に打ち込んだ。


 しかし、山本のキレが増していく、天井知らずにも程がある。


 でも、俺は、楽しかった。強い山本でいてくれることが嬉しいかった。


「小手ぇぇ」と俺は。山本の手首に当てた。


「くそぉ、負けたぁ」と山本は、地面に倒れた。


「かっ勝ったぁぁ」と俺は喜んだ。


「やっぱり、雫は、強えーな」と山本は、本気で悔しがった。


 その姿が、俺には、なんとなく可愛く見えた。


「俺らゴロツキは、強い奴の下につく掟がある。俺らの上に立つ気ないか?」と山本は、俺に提案して来た。


「一人でいるのは、ちたー寂しい時あるが、どっかの用心棒が丁度いいかもな」と俺は、提案を受け入れ、自警団を設立した。


 俺は、初代団長になった。


 最初の依頼は、街の人達の手伝い等の雑務だった。


 団員達は、やる気無くしてた。


 すると山本は、俺をダシに使い、部下達は、やる気出した。


「この変態共め。てか、山本、俺をダシに使うんじゃねぇよ」と山本を俺は蹴った。


「いってぇ、男は全員、獣集団だからしょうがねぇだろう」


「俺は誰もんでもないぜ。たくよ」と言いつつも、山本のことを気にした。


「何かの気の迷いかなんかだ」と自分は、気にしない振りをした。


 それに山本は、俺に疑問を持ったらしく尋ねてきたが、


「なんでもない」と山本を俺は蹴った。


「さてと、俺らも雑務こなすか」と山本は、俺を誘った。


「しゃぁなしだな」と俺は、少し嬉しそにした。


「雫ってわけわかんねーな」と山本は、鈍感だった。


 それに苛立ち、俺は「うっせ、行くぞ」と山本を蹴った。


 俺と山本の依頼は、飼い猫の捜索だった。


 猫の手配書みながら、山本と作業するのは、楽しかった。


 山本は、相変わらずの何も考えてない様子だったが、俺だけ意識してるのは、悔しかった。


「どうした?痺れでも切らしたか?」と俺に尋ねてきた。


「うっせ、今は作業の時間だ馬鹿タレ」と山本を蹴ろうしたら、目当ての猫が目の前に現れた。



「いたー」と山本と俺は叫び、追い回した。


 夕方になり、猫は、無事に飼い主も元に返って行った。


「任務達成だな」と山本は、ハイタッチを求めてきたが、俺は恥ずかしさのあまり、山本を蹴った。


「いてー」と山本は痛がった。

 

 

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