俺に可愛さがないのが一番知っている
俺に可愛さはないのは、自分一番知っている
俺は、最近、恋愛ものの書物を買って読み漁っていた。
山本に対する気持ちが知りたいからである。
俺は、おそらく無自覚が嫌いなのだろう。
妖に魔族退治とこれから、様々と依頼が増え、油断を少しでも減らす為でもあった。
部下からは、馬鹿にされ傷つくこともあるが、それでも、自分にとっては必要な事だった。
「またもや、勉強か?」と山本が、俺に話かけてきた。
「今のままでは、俺も、進歩がない。少しでも知識入れないと俺も発展途上な訳だし」と俺は真面目に答えた。
「にしても、倫理の次は、恋愛か忙しいな。雫は、おまけに退治屋の仕事もあるわけだし、昔とは、全然違うな」と山本は、俺の頭を軽く叩いた。
「俺みたいな奴もいないとな。世の中成り立たないからな。てか、頭いつまで叩いてるつもりだ」と俺は山本を叱った。
「おお、すまんな。俺も俺で、雫の接し方考えてるよ。俺も確かにまだまだだからな。成長はしたいとは考えてはいる。だから、今は、国だのなんだので人間同士で争っててよ治安を一切考えてないようにも見えるし、他人から学ぶことの方が多いかもしれん。と思うようにもなったよ。誰かさんの影響でよ」と山本も、真面目な部分あるのかと俺は、少し関心した。
「さて、依頼そろそろ、こなした方がいいか?最近、内輪揉めばかりだったしさ」と俺は山本に提案した。
「そうだな。揉めてもいいこと一つもない訳だしな。その方がいいだろうな。賛成だ」
「部下達には、俺から言ってくる。依頼の受付は、任せていいか?雫」と山本は少しばかり頼れる存在になった。
「苦労人か、俺も俺で苦労してるけど、山本も苦労人だな」と俺は、つくづくそう感じた。
俺は、役所に行くといつもの役人がいなかった。
「まさか」と俺は、直刀を抜いて役所の中にいくと全員、血まみれで倒れていた。
「幕府を本気で潰そうとしてるのか?こいつら、全く関係ないわけでもないが、火中にみんなを送り込むのか?皆んなをか?」と俺は、頭も中で考えた。
「一旦、話を持ち帰るほかないか」と俺は役所を後にしたら、武士達がたくさん入り込んで俺を取り囲んだ。
「直刀の雫、命を頂戴する」
「ご覚悟を」とそいつらは、本気で俺を潰そうとしていた。
俺は、怒鳴った。
「武士だから、役人のお膝下だから、殺すのか?お前ら、それでも、正義のつもりか?世界は誰のものでもないのに奪うのか?間違ってるではないか。ふざけた行いをする奴を俺は野放しにはできない。死ぬのはてめーらだ」と俺は、直刀を構えた。




