表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
弱いけど団長です。だからかろうじて生きてます  作者: 山田ケーニヒ
戦争

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/24

俺は何がしてーんだ

俺は何がしてーんだ

 二宮の一言で、俺と山本は、顔を合わせる度に喧嘩していた。


「どけよ。ブス」と山本は、俺に言ってきた。


「てめーこそ、避けろよ。ゴロツキ」と俺も言い返すと取っ組み合いが始まった。


 最近は、それが日課になっていた。



「また、団長達、揉めてるなぁ」


「最近、いつも、あんな感じだ」


「夫婦喧嘩だ。犬も食えねーな。」


「お前、いつも上手いこというな」


「だろ?」


「だはは」と部下達は、笑った。


 そこに二宮が現れた。


「二宮さん、団長達。取っ組み合いはじめてるけど、なんかあったんですか?」と部下の一人が尋ねた。


 すると、二宮は、真顔で 「何、二人ともいつ付き合うんだ?って尋ねたらあの様よ」と答えた。


「あんたのせいかよ」というツッコミが部下達から飛んできた。


「第一、雰囲気見ればわかるだろ?あいつら両思いだってわかるだろ?」と二宮には、悪気は一切なかった。


「この人ダメだ」


「頭いいのに勿体無い馬鹿だ」


「この人、こうだったけ?」と部下達は、そう思ったが、口には出さなかった。


 そこに取っ組み合いしていた俺と山本が、食堂に合流した。


「団長と副団長だ」


「取っ組み合い終わったらしいな」


「どっち勝ったと思う?」


「もちろん、我らが団長だろー」


「いや、山本副団長だろー」と団員達は、囁いた。


 鮫島も、結果が気になったらしく俺に尋ねてきた。



「どうだった?結果は」


 俺は不貞腐れながら、「絶対、あいつとは組みたくない」と答えた。


 すると、俺の言葉が山本の癇に障り、俺に文句言ってきた。


「誰のおかげでここまで大きくなったと思ってんだ?てめー、一人じゃ何もできねーくせによー」と大人気なかった。


「歳下に対して、それは大人気ないぜ。いい歳したおっさんがよ。恥ずかしくねーのかよ。くそじじい」と俺も俺でガキくさかった。


 それを見ていた鮫島は、「お前ら、ガキじゃねーんだから。喧嘩辞めろ。見苦しい」と俺と山本に言った。


 俺ら二人は、鮫島に対して何も言い返せなかった。


「お前のせいで怒られたじゃんか」


「は?お前から仕掛けきたんだろうが」と再び喧嘩になった。


「二宮、お前が嗾けたんだから。なんとかしろ。めんどくせーこいつら」と鮫島は、本当に嫌そうだった。


「俺か?おい、そこの馬鹿夫婦二人、みんながいるのにいちゃついてて、恥ずかしくないのか?」と二宮は、俺ら二人に言ってきた。


「そうだ。こいつが元凶だった。喧嘩してる場合じゃないぞ山本」と俺は、正気に戻った。


「そうだった。こいつが犯人だったな。わりぃな雫。頭冷えた」と二宮に対する殺意を二人でぶつけ、ボコボコにした。

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ