諦めなければチャンスはある
諦めなければチャンスはまだある
手傷を負った山本と団員達で、妖は討伐できた。
しかし、その妖は、今までと違って言葉を発したのだ。
「俺の中の心の闇につけ込んでやるだと?俺に迷いはない」と俺は、妖にトドメを刺した。
「倒したには、倒した。だけど、何か引っかかる」と俺は、暗い表情を皆に見せた。
そんな俺に山本と二宮、鮫島は、声をかけた。
「他人の言葉に耳を傾けるのは悪いことではないが、いいことでもないぞ。どう転ぶかわからないのが人生だ。それらしいことを言ってれば、それぽく聞こえるもんよ。気にするな」
「そうだぜ、妖は倒した。ひとまず、それで良しとしろ」
「ない頭で考えても、わかるわけがない」
「そうだぜ。団長、俺ら馬鹿だから。考えても無駄だぜ」
「ちげーねーや」と団員達は、笑った。
俺は、その言葉に呆れたが、彼らのことも一理あるようにも思い、今の感情を胸に閉まった。
その夜、今まで討伐した妖達が夢に現れ、俺一人で退治しようとしたが、数が多く疲れが見えた。
「てめぇら、何が目的だ?」と俺は、妖達に尋ねた。
妖達は、こぞって「お前が憎い」と言ってきた。
「こっちだって、生きてるんだから。共存はできるわけがない。消えろ」と俺は、夢の中で直刀を振り回して妖達を襲った。
その時だ、秋葉が俺の邪魔をするかのように割って入ってきた。
「どけ、秋葉。そいつらは悪だ」と俺は、秋葉に怒鳴った。
「妖だって生きるために人を襲っている彼らだって食べていくのに必死なだけだ」と秋葉は、俺に刀を向け敵対した。
「農民達だってそうだ。暮らす為に生きてる。死んでもいい理由にはならないぜ?秋葉」と俺は、秋葉と対峙した。
「妖も、同じ気持ちなんだよ?雫」と秋葉は、譲る気持ちはなかった。
「なら、俺はお前を斬るしかないな。秋葉」と俺は、秋葉を夢の中で殺そうとした。
「妖達、私に力を貸して」と秋葉は、妖達に願い、秋葉の愛刀が妖刀と化した。
それを握った秋葉は、かなり強かった。
「秋葉ぁぁ」と俺は、叫び直刀を振り回し、秋葉に立ち向かった。
「雫ぅぅ」と秋葉の本気が、俺に向けられた。
俺と秋葉は、お互いに譲らずにお互いに疲弊したまま、硬直状態になった。
「秋葉、なんで邪魔してるか、わからないけど。妖は、人間取っての害悪だ」と俺は、秋葉に気持ちをぶつけた。
「人間だって、自然を捻じ曲げて自分達のことしか考えてないじゃん。それが正しいと言えるの?雫は」と秋葉も俺に気持ちをぶつけた。
「人を襲っていい理由にはならない。それは悪だ」と俺は直刀を振り翳し秋葉に突進した。
「だからって、妖を殺すのは、善とは呼ばない」と秋葉も妖刀で俺の突進を受け止めた。
そこで俺は目が覚めた。
「秋葉の奴、錯乱しやがって」と俺は、文句を言った。




