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俺の親父から、“結婚する女は絶対に記憶力の悪い女にしろ”と言われている!

作者: 七瀬







俺は俺の親父から、“結婚する女は絶対に記憶力のいい女はやめろ”と

言われている。

何故なら? 俺の母親が、やたらと記憶力のいい女性ひとだからだ!

親父は暇があれば、“毎日お酒を飲んでいる。”

そんな親父が記憶力がいい訳がない!

突然! 記憶を失うぐらいお酒を飲み、朝起きると必ず母親に親父は

説教させられているのだ。




『またアンタって人は! どうせ昨日の事は何にも憶えてないんでしょ?』

『・・・あぁ、ううん、』

『アンタがビールを5杯と焼酎3杯目で、記憶がなくなったのは知ってるわ!』

『・・・・・・』

『でもね、記憶がなくなるビール4杯目からアンタときたら? 気が大きく

なったのか? 茶碗を2個とお皿を1枚割って、ヘラヘラ笑ってさ、私に穿い

てたズボンを投げてきたでしょ! 調子乗り過ぎなのよ!』

『・・・ご、ごめん、』

『その後、ここで暴れて! 本当にムカついたから? 今ビンタして

いい?』

『・・・あぁ、はい、』

【バチン】

『“それと? 箸も私に投げてきたの憶えてる?”』

『・・・えぇ!?お、憶えてない、』

『そんなの、知ってるわよ!』

【バチン】

『・・・に、2発目?』

『これで終わりと思う? 靴下まで私に投げてきたのよ!』

『あぁ、はい、』

【バチン】

『・・・3発目、』

『その後、気持ちよく寝てさ、布団も引かずに、アンタって人は?』

『“ごめんなさい。”』

『“どうせ、お酒を飲む事はやめられないんでしょ!”』

『・・・はい、』

『じゃあ、毎日! 私のお説教は仕方ないわよね!』

『あぁ、はい』

『懲りずに、毎日! 私の説教を喰らってたらいいわよ!』

『・・・・・・』






やたらと? “記憶力のいい母親は、親父が何も憶えていない事をいいことに

言いたい放題! 親父がはっきり意識がある時にビンタも数発くらわす!”

だからなのか親父が俺によくこういう事を言うようになった。

“結婚する女は絶対に記憶力のいい女はやめろ! どうせなら記憶力の悪い

女にしろ”とね。




親父はお酒はやめられない!

でも? お袋の説教も嫌らしい。

ただ逃げようがないというか? 母親は人一倍! 記憶力がいいのだ!

親父に勝ち目はないよ。

説教されたくないなら? 酒を断つしかない!

それか? 外で飲んでくるか、、、?



・・・いや、それも無理らしい!

昔、俺がまだ子供の頃! 親父が外に飲みに行って一度死にかけた事がある。

酔いつぶれて意識がなく、車に轢き殺されそうになった事が。

親父はそれ以来、外に飲みに行かなくなった。

何も憶えてないのは俺は罪だと思う!

記憶がないのに、自分が何処かで何かをしている事。

ただただ眠っていればいい話だが、どうやらそうじゃないみたいだ!

俺も親父が言う通り、“記憶力のいい女とは結婚しないと決めている!”

俺も親父の血をしっかり引き継いでいるのか?

お酒が好きで、よくお酒に飲まれるのだ!

親父のように、記憶力のいい女と結婚すれば! 俺もいつか親父のように

子供の前だろうが“未来の妻”に説教される。

アレだけは、絶対に避けたいモノだ!

“結婚するなら、記憶力の悪い女と俺は結婚するよ!”


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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