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午前の図書館

「おはよー。涼しー!」

図書館のエントランスホールにある休憩スペースで20分ほど本を読みながら待っていると、仁の声がした。

「おはよう」遅刻した仁の顔と時計とを分かりやすく交互に見ながら言った。僕も遅れたらしょっちゅうされる。

仁くんはおもむろに目を泳がせ、遅刻から思いっきり話題をそらす。

「いやー夏だね!()」

「笑笑。ずるいな」

「ちょっとうちのばあちゃん倒れててん」

「なら葬儀早すぎるわ」

「笑。死んだまでは言ってないやん!」

「20分の遅刻かー。なんかジュース的なもんが...」

「ごめん。うーんそうか。めっちゃトイレ行きたい!。ちょっとトイレ行ってくるわ」トイレに行ってしまった。


エントランスホールは、図書館前の広場に向けてガラス張りになっているので外がよく見える。仁くんが言ったように外は暑そうだ。10時相応の景色と人の動きがあり、休憩スペースの椅子にガラス張りの壁を望む向きに座ると、外とエントランスホールの隔絶された感じでとても落ち着く。休憩スペースの自販機でコーンポタージュを買って飲んだ。

「あつそう」

仁が戻ってきた。

「あついよ」

「午後からなんかあるんだっけ」仁くんが聞いた。

「うん。部活の人らと祭り行く。女子もいる」仁に聞かれる前に付け足した。

「いいなー。やっぱ夏ってえっちだわ」

「はぁ?笑」

「夏の恋愛ってえっちな感じしない?あと、冬の恋愛は心の感じ。」

「はぁ。今のところ分からん。」

「そっかぁー」

仁くんが蔑むような、懐かしむような目で僕を見る。

「午後から観察すればええやん。部活の女子を」

「ふぁえー。眠くなってきた。まだ語る?」

「そりゃ。福重琴葉ってわかる?」

「あー。同じクラスだ」

「そっかそっかどっちも4組か。まぁ、家が近くて、2年前くらいまでよく遊んでた。」

「うん」僕は相づちを打つ。

「小5の夏まで。」

「一緒にプールに行ったりしてた。でも、同じくらいの時期に、女の子と遊ぶことが多くなっていって。あっちがね。」

「ほう」

「俺だって男と遊ぶのが多くなった。それはそれで楽しかった。けど、ほんとは福重琴葉と遊びたかったのかも。」

「遊びたかったんだろ。」

「もちろん。で、小5の夏にプールに誘って、帰りにアイスを食べた。コンビニの横に自転車とめて、どっちも汗かいてて。それが夏って感じがしたんだ。僕の夏のイメージはそれ。」

「ふーん。で、夏がえっちかー。ちょっと分かったかも。」

「ちょっと俺のトークが上手すぎてね。」仁が言った。

「いや、分かったって言わないと、話やめないかなってね」

「ハハハ。ひでぇ笑」


最初にしたこの話は特に覚えている。この後2時間くらい雑談して、ご飯食べにファミレス行った、仁はそこで帰り、僕は午後からの待ち合わせに再び図書館へ戻った。

午後にのみ続く...

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