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(二)-9

 ところがそのまさかが起こったのだ。もちろん本心を偽って名前すら知らなかった大貫エミとお付き合いをすることもできたかもしれない。

 しかし見たところ大人しそうなエミが、わざわざ自分を呼び出して告白したのだ。とても勇気が要ったに違いないと考えた。そういう事であれば、自分も勇気を出さなければいけないだろうという考えに、廊下に突っ立ったまま至ったのであった。

 そして長い沈黙のあと、鋭太は声帯を震わせる試みにようやく成功し、鋭太は「明日!」と回答を保留する旨を伝えた。

 というのも、鋭太にも実は、憧れの人がいたのだった。

 それは湊梨子という内部進学組のバスケ部の一年生だった。オープンな性格で良く笑い、いろんな人に話しかけるとても良い子で、よく似合うボブカットの黒髪で笑顔を向けられた男子生徒の多くは彼女に恋をせずにはいられなかた。少なくとも、彼女に好意や魅力を感じない者は学園内には生徒・教師を含め皆無であった。


(続く)

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