聞いたことある話が集まると嫌だ
あまり綺麗な話ではないですが、少し笑って貰えたら嬉しいです。
昔々、あるところに竹取りのおじいさんとおばあさんが住んでいました。
竹取りのおじいさんは山に仕事に、おばあさんは川に洗濯に行きました。
おばあさんが洗濯をしていると川上からどんぶらこ、どんぶらこ、と大きな桃が流れてきました。
おばあさんは驚きました。
そして、口から唾液が止まりません。
そうおばあさんは大の桃好きなのです。
しかし川の流れが思ったより早く桃はどんどんと川下に流れていきます。
おばあさんは諦めません。
目は血走り、口から唾液を垂れ流すのもいとわない。鬼の形相で桃を追いました。
おばあさんは30分ほど桃を追いかけました。
膝はもうガクガクです。
流され続けた桃は泉に流れ着きました。
おばあさんは安心しました。
泉なら流れがなく確実に桃を確保できます。
でもその願いは裏切られてしまいました。
なんと桃は泉に沈んでしまったのです。
おばあさんは立ち尽くしました。
桃との思い出が走馬灯のように蘇ります。
その時です。
なんと泉が光輝き、中から女神が現れたのです。
女神はおばあさんに聞きます。
あなたが落としたのは金の桃ですか?銀の桃ですか?それとも普通の桃ですか?
おばあさんはぶちギレました。
金の桃が食えるか!!!
そうおばあさんは大の桃好きなのです。
おあばさんの形相に恐怖を抱いた女神は桃を渡しました。
いよいよ桃を目の前にしたおばあさんの唾液が最高潮に達します。
泉に唾液が垂れる度に女神はいやな顔をしました。
おばあさんが桃を食べようとした時です。
大きな桃が割れ中から顔の綺麗な男の子が産まれました。
でもおばあさんは気にせず桃にむしゃぶりつきます。
そうおばあさんは大の桃好きなのです。
おばあさんは桃を食べ終えると男の子を残し帰りました。
おばあさんは帰宅しましたが、なかなか竹取りのおじいさんが帰ってきません。
なんと竹取りのおじいさんは仕事に行くと言いつつ外で若い女をつくっていました。
その頃取り残された男の子は猪に拾われていました。
男の子は名を猪太郎と命名されました。
親猪は近所に住む侍に息子の稽古を頼みました。
そして15年の月日が経ちました。
猪太郎は毎日の稽古により二天一刀流の免許皆伝を貰いました。
猪太郎はその力で鬼退治することにしました。
猪太郎が鬼ヶ島を目指して歩いていると熊が現れました。
熊は綺麗な顔をした猪太郎を女の子だと間違い、森は危険だよ、お嬢さんお逃げなさいと伝えました。
そんな優しい熊に猪太郎は問答無用で相撲を挑みその強さで家来にしました。
この日から毎日相撲で投げられる地獄の日々が熊には待っていました。
次に現れたのは3匹の子豚でした。
子豚達は家を作ったので耐久テストをしてほしいと猪太郎にお願いしました。
1匹目の子豚の家は藁でした。
息を吹き掛けると藁の家は崩れてしまいました。
子豚は家を飛ばされた悲しみで実家に帰りました。
2匹目の子豚の家は木でした。
ワンパンでした。
子豚は家が壊された悲しみでIターンを決め田舎で暮らしました。
3匹目の子豚の家はレンガでした。
猪太郎は鍛えぬいた剣で家を粉々に切り裂きました。
中にいた子豚の服も刻まれました。
Oh, my god!
裸を見られた子豚は何かに目覚め家来になりました。
次に現れたのは亀でした。
亀はボンテージ姿の女に鞭で打たれてました。
可哀想な亀を助けるために子豚は亀の盾になりました。
子豚は何かに目覚めました。
助けた亀が言いました。
お礼に鬼ヶ島まで運んであげる。
猪太郎達は運んで貰いました。
何故かボンテージの女も着いてきました。
鬼ヶ島に着くと鬼のコスプレをした女性達と竹取りのおじいさんがいました。
竹取りのおじいさんの女は月の人でした。
月からの莫大な遺産で竹取りのおじいさんは毎日、美味しい桃を食べ女性にコスプレをさせては豪遊してました。
猪太郎は内心、ちょっといいなぁと思いました。
鬼退治の目的を忘れかけていた猪太郎に1人の女性が助けを求めました。
月の女でした。
女の話では竹取りのおじいさんは昔は優しかったのにお金を持つと豹変してしまった、助けてほしいとのことでした。
猪太郎は竹取りのおじいさんを懲らしめようと決心しましたが、竹取りのおじいさんは既にボンテージの女にしばかれてました。
おじいさんは何かに目覚めました。
助けて貰った月の女は猪太郎と恋に落ち、月で幸せに暮らしました。
ストレスから解放された熊は真っ白になっていた毛に少し色がもどり、パンダと名を変え人気になりました。良かったね。
昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは山へしばかれに、おばあさんは川に桃探しに
平和な日々を過ごしましたとさ…めでたしめでたし。