表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/37

100エルの代償

この世界では、お金は1円が1エル設定です。

エルは何となくです。気にしないでください。

 逃げ足だけは早い人間な上に、それが勇者だったとしたら残念だとみんなは思わないかい?

 いきなり聞く質問が変な質問ですまないね。

 まあ、ひとりごとだから、誰に聞いてるの?ってなると悲しいから聞かないでほしいんだけどさ?


 ってかさ?

 勇者ってのはそもそも、どういう人を差すのだろう?

 一般的にスキル[勇者]を持っている人の事を指すらしいけどさ?

 僕ってスキル持ってたっけ?

 そういうのをギルドでしか確認できないからな...。


 まあ、自分のことなんて一旦置いとこう。


 しかし、なんか、生き延びちゃったな...。

 いや、兵士の足が遅かったと言えば、それで終わりなんだけどさ?

 まさか、城を2時間ずっと迷って進んでいたのに対して、兵士に捕まらなかったんだぜ?

 すごくね?

 僕って天才じゃね!


 まあ、それはそれとして、豚(王様)に冤罪かけられるわ、そのまま兵士に追いかけられるわ、なんとか逃げきるわ、そしたらギルドの掲示板に指名手配として出されるわで正直人生辛いな....って思うよ...。


 せめて、記憶があれば話し違うんだけどな...。

 いや、記憶があれば絶対にこんなことにはならなかった!

 絶対に記憶を取り戻す!


 まあ、そうは思うけどさ?

 今すぐできないのは事実なんだよね?

 だって、記憶取り戻そうとするのってめんど....大変じゃん?

 だから、今僕にできる簡単なことをしよう!

 とりあえず僕が指名手配されたとされる張り紙を見るかな!


 ギルドの張り紙の中の一枚


 重要指名手配確保に協力お願いする!

 報酬 500万エル

 依頼内容

  国王である私が命じる。勇者キョウヤが、魔王を倒した報酬を少しでも多く受け取ろうと仲間を殺そうとしたことが分かった。国はキョウヤとその仲間の4人を重要指名手配にしようと思う。

  また、国はキョウヤに弱体化の魔法をかけることに成功しているため、狙いやすいキョウヤがおすすめである。


 ターゲット


 グレイ・ジョン

 ペン・ラム

 キョウヤ

 イクト

 アルアーク

 の5名の内一人。


 多分だけど、ここに書かれている名前は、記憶をなくす前の仲間と思われる!

 僕の仲間だと思われる名前が度々乗ってるので、一応覚えておきたいが、記憶するの実際僕は苦手なのである。


 まあ、覚えてたら覚えよう!

 どうせ覚えてても記憶がなければ話ができないし!

 ちなみに、女王の名前はもう忘れたぜ!


 後、僕はこれからカケルと名乗って生きていこう!

 キョウヤって名前を名乗って生きてたら死にそうだし?

 なので、これからがんばる!


 まあ、それにしてもだよ?


 ...


 ごめん、もうギルドの紙に貼ってあった人の名前を全く覚えてないんだけど?

 僕以外にも名前があるけどさ?

 長くね?

 ってか、名前覚えるの面倒じゃね?


 よし、諦めよう!

 諦めるタイミング大事!

 まあ、とりあえず頑張って生活していくか...


 家もないし、食べ物ないけど頑張れば気合いでなんとかなる!


 こうして、しばらくの時間がたった...。




 ...



 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 どうやら僕が城から逃げてきてから1週間が過ぎたようだ...

 ここの街は最初の街、オレイノデスだったかな?

 そこではなく、カディアナって街らしい...。

 今、明かされる衝撃の事実!

 ってことは、僕は普通にどのタイミングでこの街に来たんだ?


 ...


 いや、気絶したときしかないでしょ!

 そんなことに気がつける僕ってヤバくね?

 頭回りすぎじゃね?

 すごくね?


 まあ、僕がすごいことはみんなは気がついてないけど、僕が気がついてるからいいや!

 まあ、今の考えだとさ?


 正直、王様にはあいたくはない。会ったら殺される。

 BBAにも会いたくない。殺される。

 つまり、殺されないために、どうすればいいか、分かる?

 そう、隠密活動だ!

 だから、見つからないように、目立たないように生活をしているわけである!


 つまり、一般人のごとく、適当に街を自然体でうろつき、適当に街の人に話しかけることによって、ここ辺りをうろちょろしている兵士達の目を欺き、兵士に話しかけられたら、あえて強気でしゃべるという行動をしている!


 つまり、この作戦で、一週間生き延びたのだ!

 え?

 食べ物とかはどうしたって?


 ...


 まあ、とりあえず違う話をしよう。

 何故か、僕はお金を持っていないと...。

 つまり、無一文。

 食べ物が買えるお金があると思う?

 ないでしょ?

 そんな中で、どうやって生活するべきなのかと。

 いや、どうやったら一週間生き延びれるのかと。

 僕がなぜ生きているか疑問を覚える人もいるかもしれないよ?


 確かに僕も不思議だよ。

 最初は困ってたよ。

 本当に生きていけるのかって...


 街の外に行きたくても、兵士がいるから行けない。

 街の外には魔物がたくさんいるらしいけど...まあ、普通に僕なら倒せるはず!

 だから、いざってときは魔物を倒して生活するけどさ?


 まあ、僕はここでも一般人と同じ行動をしたことによって生き延びたんだな!

 そして、その行動は、兵士達に見られたとしても別に職質されないんだぜ?


 まあ、僕が生き延びることができたのはほぼほぼ協会のおかげなんだな。

「教会」って所がご飯を配ってたので、それに食いついた結果、なんとか生き延びてる...!


 以外と家を持っておらず、職についてない者が多いらしいんだね。

 実際、そのほとんどが初心者冒険者で、その日の報酬によって宿に泊まれるか泊まれないかってのが決まるらしい...。


 まあ、かわいそうだよなー。

 まともな仕事はしたくないけど、楽な仕事はしたいってことで冒険者になって、家がなくて困るのも。

 別に僕はそんなかわいそうな連中とは違うから別にかわいそうじゃないけどさ?


 今後、このまま教会のお世話になって生きてもいいんだけどさ?

 僕は、そろそろ職業についてお金を手に入れた方がいいんじゃね?

 だって、娯楽がない人生ってつまらないじゃん?


 ...


 まあ、別に働くのめんどいしさ?

 このまま教会の世話になって生きていった方が楽じゃね?

 そうしよう!


 このとき、僕をニートか?って思った人がいるかもしれないよ?

 だけど、それは間違いだ!

 なぜなら、僕はニートじゃなくフリーターだからだ!

 ニートは働く気がない無職を指すらしいんだぜ?

 だけど、フリーターは、働く気があるけど、無職の人を指すんだぜ?

 つまり、僕は、働く気が全くない、最底辺のニートではない!

 1つ前のフリーターだ!


 ...


 そんな時、事件が起きた...!

 まさに、奇跡の出会いと言うべき出来事である...!

 道端に100エルも落ちてたのである...!

 普通の人だったら、この程度のお金でできることは少ないので拾っても警察には届けないかもしれない...

 僕も、普通なら届けずに自分のお金にするだろう...。


 しかしだな、僕の所持金は無一文である!

 つまり、このお金はかなりでかい!

 これを拾えば、明日以降の生活がガラッと変わる!


 だけど、今は警備の人が結構うろちょろしている...(多分、僕を探していると思われる。)

 なので、下手に尋問されると僕の正体がばれるのだ...

 では、なぜ僕は警備の人になぜ見つかってないのか分かる?

 その理由は完璧な作戦を立てた結果、誰も僕に気づくことができなくなったお陰だ!


 まあ、その作戦で1週間見つからずに、なんか上手くいったけど、自然体を1秒でも崩したら警察にすぐ捕まる可能性が高い...。

 こういうときは、どうするべきだと思う?

 コマンドは?


 1:見なかったことにする。

 2:拾って逃げる。

 3:自然的に拾ってそのまま通りすぎる。


 どの作戦も危険だ...。


 100エルでも、案外バカにできない...ここで拾っとけば、どこかで賄賂に使えるかも...

 でも、拾うとばれそう...

 ってことはこれは3の作戦しかなくね?

 今まで、自然体作戦で1週間生き延びたのよ?だったら生き延びるためにここでお金を手にいれる!

 という事で実行しよう!

 一応、警備かいないタイミングを狙おう...



 ....


 ......



 ........





 ...........


 今なら!

 そう思い、すぐさま拾った...。

 やったぜ!

 これで賄賂に使える!


 この時、気づいておけばよかった...。

 警備の人の事をキョロキョロ見回してる人を警備の人目線どうみえるか...怪しい人物に見えるであろう。

 普通なら、警備の人は、一旦いなくなった振りをして、様子を伺うであろう。

 いきなりその人が地面に落ちてる何かを拾ったら流石に警備の人はその人を捕まえにいくであろう。


「そこの君、何をしているんだ?顔をよく見せてみなさい」


 ...


「100エルあげるので、見逃してくれませんか?」


「一度こちらに来なさい!」


 まあ、すぐに逃げることを選んだ!


「コラ、待ちなさい!」


(そんな事知るかよ!僕はこのお金で何か楽しむんだ!)


 まあ、結局、逃げるときには煽ることを絶対に忘れない!

 なので、煽りまくる!

 僕は悪くない!

 追いかけてくる方が悪い!


 ...


 結局、警備の人とかは撒くことができたが、これは完璧に警備の人目線、怪しい人物だ。

 なので、容疑者ってことで、ギルドに捜索願いが出されたことは、まあ、100エル手にいれたから、別にいいや!


 指名手配書


 怪しい人物が出現しました。捜査の協力お願いします。

 報酬2万エル

 格好

 黒い服をした青年

 男




 ...


 .....


 .......




 今回の収入 100エル


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ