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番外編 「とある少女」前編

番外編は基本的にシリアスです...。

つまり、どういうことかっていうと、ストーリー重視です。

少しでも、ストーリーの方を面白くしようって思って書いてますが、やはり、シリアスなので、お笑い要素は多分ありません。


シリアスが苦手な人は戻ることをおすすめします。



 ...


 いつからだろう?

 こんなにこの街が嫌いになってしまったのは...。

 あんなに好きだった街の景色。

 楽しそうな街の人々。


 そんなことをも嫌うようになってしまったのは何でだろうか?


 ...


 これは、私が生まれた家の話である...。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 私が生まれた場所は、それはゲキハルニアという街の中のとある貴族の家で生まれた...。

 ゲキハルニア...簡単に言えば、北の街である。

 広さはそれなりにある街であり、他の街よりもデカいってことで、有名である。


 その、とある貴族の家名は[ドレッド]である。

 つまり、土地を管理する普通の貴族であり、特に王族との深い関わりもない、いわゆる平凡な貴族である...。


 私が生まれてきたときの事は、はっきりと覚えていない...だけど、母が言うには、それはそれはとても可愛かったと言っていた....。


 私が最初に覚えている記憶は、家族に囲まれて見られている記憶であり、ゆりかご?と思われるものの中で大事に大事に育てられていた記憶である...。


 そんなときに、両親の声が聞こえた...。


「いつか、大きくなったらどんな姿になるのかしらね?それを考えるだけで楽しみだわ!」


「きっと、お前見たいに立派な美人さんになるんじゃないかな?お父さんとしても鼻が高いぞ!きっと街一番の美人になる!」


「あら、じゃあ、この子と私だったらどっちの方が美人かしら?教えてちょうだい!」


「両方美人だよ!と言いたいところだけど、お前の方が僕の中では一番だ!」


 おとうさんとおかあさんがおたがいにいちゃいちゃしているとき、わたしはないてじゃまをしよう!何て考えたりもしてたっけ?


 そんなような考えをよくしていた。

 今でも、こんな風に過ごしているときが一番楽しかったことだけは覚えている。

 だけど、そこからしばらくの記憶がないんだよね...。


 こうして、少し時間を飛ばして、私が次に覚えている記憶は、多分、6歳位になったときだ。


 その時の私は幸せだった。

 他の人よりも広い家、私に優しい両親、たまに優しい兄さん、それと、大好きなおとぎ話。

 そして、村の人に感謝される両親。

 どんな光景も幸せに見えた。


 でも、そんな楽しい日々だけが続くはずがない...。

 たまには、辛いような出来事もあるのだ...。


 ここは、ドレッド家の2階の私の部屋。

 ここには宝物がたくさんあった。

 小さい頃の私は、どんなものでも宝物と言って集めたりをしていた。

 そして、今は名前の練習をしているところである。


「わたしのなまえはレッカ・ドレッド!レッカ・ドレッド!」


「...あ、よく言えました!レッカちゃん偉いぞ!後で好きなものを買って上げる!でも、そろそろお腹すいたでしょう?ご飯にしましょう!」


「はーい!」


 2階で自分の名前を練習した後、ご飯を食べるために下に行く。

 ご飯を食べるときは、家族みんながちょうど集まることができる唯一の時間だ。


 父は、土地管理のために、毎日山のような書類?や契約書を色々なんかやっていて、毎日忙しそうだった...気がする。


 兄は、将来はこの土地を守るために学問を学んだり、戦うための稽古をしたり、はたまた、同じ階級の貴族との食事に言ったりなどをしていて、話す機会はそこまでなかったかな。だけど、優しいってことだけは分かってる。


 こうして、食事が用意してある所に向かう。

 そのときは、もう父とお兄さんは席について、私達を待ってたようだ。

 なので、そのときは急いで席について、みんなでいただきますをする。


 ...


 しかし、いつもなら元気な感じで食べ始めるのに今日は全く様子が違う...。


「ねえ、なんできょうはこんなにしずかなの?どうして?」


 ...


 沈黙が続く...


「ねえ、なんでなんで?」


 幼かった私は、答えがでないと、答えが返ってくるまでだだっ子のようにじたばたするのだけど、今日の両親は少し違った...。


「少しだけ静かにしてなさい。今日はお前のお兄ちゃんと会える最後の日なんだぞ?だから...」


 え?

 なんで?

 お兄ちゃんとこれから会えないの?なんで?

 そんな話、今までで一度も聞いてないよ?

 ねえ、なんで?


「そんなに心配しなくても大丈夫だよ!4年あれば戻ってくるから!だから、レッカも心配しなずに元気に食べてくれよ?その姿を最後に見たいんだから!」


 後々分かったことだけど、お兄さんはどうやら騎士道を学びにいくらしい...何でも、最近他の街の様子がおかしいようで、いつ戦争に発展するかわからないそうだ。


 急に兄がいなくなるって言われた私は結局元気が出ずに、ただただ静かにご飯を食べることしかできなかった...。


 こうしてご飯を食べ終わると、すぐ、自分の部屋に行き、ベッドの上に寝っ転がる。


 そして、お兄さんは父と一緒にどこかに行ってしまった...。

 しばらくお別れになるとき、最後に顔を見ておこうって普通なら考えるでしょう...。


 だけど、小さかった私はそんなことより、やり場のない怒りの方が強く、最後までお兄さんに姿を見せないまま、こうして、この屋敷には私と、両親しかいなくなってしまった...。


 お兄さんがいなくなってしまってから3日が過ぎたが、結局元気が出ずに、いつもは全部食べきっていた食事をほとんど残しては寝るという生活を繰り返していた...。


 そんなときにだ。

 あの、少年が現れたのは...。


 そう、この屋敷の警備はそれでも、メイド兼警備員がいるので、結構高いはずなのだ...


 しかし、その日の昼間に...どうやってか知らないけど、その少年は屋敷の庭に入ってきたのだ....。


「よお、元気か?こんなところで何をやってるんだ?」


「なにって...ねっころがってるだけ....え!?」


 そう、いきなり知らない人が私に話しかけてきたのである。

つまり、この屋敷に侵入者が入ったってことである。

 これはヤバイ。そう思って叫ぼうとした時に、その口は塞がれたのだ。


「!?」


「静かに。とりあえず、まずは自己紹介からしよう。俺の名前は...キョウヤだ!とりあえず一回叫ぼうとするのをやめてな?」


 そう言って、口を塞ぐのをやめてくれた。

 まあ、そう言われても叫ぶけどさ?


「だれかきて!!」


 やべっ

 って声と同時にその少年はどこかに逃げたようだ...。


 その後、ここであったことを駆けつけてきたお母さんにはなし、警備が少し厳重になった...。


 はずだった...


 なんどもなんども侵入してくる少年は、何度追い返しても、入ってくるのだ...。


 その少年は、真っ黒な目の色をしていて、目付きが少しだけキリッとしてる感じ?服は、見たこともないような服を着ている...そんな感じの少年だった...。



 そして、遂に、今回の侵入してきたときには逆になんで入ってくるのさ聞いてみることにした。


「なんでかってにしんにゅうしてくるの?おしえて!」


 そう聞くと、しばらく少年は考え込む。


「なるほど。まあ、そうだな...。とりあえず君を仲間にしたいから...かな?」


 仲間?

 なんで?

 もっとつよいひとはたくさんいるよ?


「ほかをあたったほうがいいんじゃないの?わたし、たたかえないよ?」


「それは、君が綺麗だからだ!そして、美しいからだ!」


 え?

 私が綺麗?


 そんな言葉家族以外から言われたことはない...メイドのなかに、そう言うことを言ってくる人もいるけど、そういう人は基本的におばちゃんである。


「そ、そんな、そんなわけないでしょ!ほめてもなんにもあげられないよ!」


 初めて、異性から言われた誉め言葉はかなり気持ちよかった。

 だが、それと同時に、恥ずかしくもあり、何とも言えない気持ちになって、素直にありがとうと言うことができなかった...。


「思った通り、ツンデレだ!ここは、俺が今まで学んだ知恵を使って...」


 その時、なんかぶつぶつ呟いていたけど、その中には、意味がわからない用語がたくさんあった。

 後にその用語を知ったけど、誉め言葉であり、誉め言葉じゃないってことを知ったときは、じみにショックだった...。

ツンデレ...


「いや、君は綺麗さ!断言する!俺がこの世界で見たなかで一番だ!いや、別の世界を含めても一番だ!むしろ結婚したい!」


「ふにゃぁぁぁ...!?」


 こうして、少年の猛烈な攻撃によって、頭が真っ白になり、倒れそうになったのは...多分気のせい。気のせい!


 その後、何だかんだあって、その少年といるのが楽しくなり、こうして、私は少年...いや、キョウヤと友達になったのだった。


 キョウヤは大体8歳位で、私より少し年上なだけのはずなのに、ものすごい知識の量を持っていたり、その年で魔法を使えるというものすごい少年だった...。


 なんと、8歳で、ものすごい早く計算することができたり、色々な知識を知っていたり、はたまた、異国の言葉をしゃべったりと言ったことを簡単にやりとげて見せてくれた。


 魔法で、炎を作り出して見せてくれたときは、かなり感動したし、魔法を覚えたいって思った。


 だけど、魔法ってスキルか神殿で修行をし続けない限りは覚えられないし、神殿で修行をして覚えた魔法は、スキルよりも火力や範囲などを全て調節できるが、やはり、スキルで覚えたものより威力が何倍もの差がある...。


 キョウヤが作った魔法は明らかにスキルで覚えたものだろう...。


 スキルなんて、何かしらきっかけがないか、神様から認めてもらえないと手に入らないし...


 まあ、キョウヤと遊んでいるときに特に面白かったのは、[オセロ]っていうゲームだ。


 このゲームは、何故かキョウヤには勝つことはできなかったけど、それでもルールは面白く、キョウヤがどこかに帰ってしまった時は、よく両親とやったな...。


 そうやって毎日が楽しかった...

 だけど、ある日キョウヤはある言葉を言い残して、言ってしまった...。


「俺は、しばらくこの街を離れる。多分、これからしばらく会えなくなるだろう。だけど、大丈夫だ!またどこかで会える!」


 こうして、2年間のキョウヤとの遊びは突然終わってしまった...。


 そして、私は改めて知る。

 大切なものが離れていってしまう悲しさを...。


 キョウヤがいなくなった後、しばらく部屋で引きこもったりする生活が続いた...。


 そして、またひとつ、私の近くで大切なものの命が消えようとしていた...。

...


思ったより、短くまとめれなかったので、この話を前編とします。

本当にすいません...。

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