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街の外の世界

 ...


 この辺り一帯はどうやら草原しかないようなんだよね?

 後ろには、でかかった街の壁があんなに小さく見える...それぐらいしか特徴はない場所だな...。


 女神様が辺りをキョロキョロ見てるけどさ?

 なんかあったのかな?


「モンスターが一匹もいないんだけど、やはりおかしいと思うんだが、人間はどう思う?」


 なるほど。

 そういえば、僕はまともなモンスターは黒竜しか見たことないんだよね...。

 だから、おかしいかどうかは知らないんだけどさ?


 モンスターがいないってそんなにおかしいことなのか?

 だって、少し前に冒険したときはさ?

 一匹しか現れなかったんだよ?


 まあ、その一匹がこの辺り最強の黒竜なんだけどさ?


 ...


 しかし、モンスターってかっこよくね?

 だって、黒竜とかに変身できたらさ、そのまま魔王を名乗ろうかな?って思ったレベルだよ?


 黒竜の見た目ってかっこよかったよな?

 あのときは命乞いをしてたけどさ、黒く輝く鱗に、白色の鋭そうな爪。そして、槍みたいな尻尾。

 特徴的だったのはそれぐらいだが、それだけでも十分魔王っぽくね?

 魔王じゃなくても、裏の支配者って感じじゃね?


 まあ、そこは一回置いとくとしてさ?

 普通にそんな問題なの?

 モンスターがでないだけでしょ?

 それっていいことだよね?


「かなりおかしいことだぞ?だって、常に4分に一回は戦闘に入るのが目安なのにだぞ?今回は1時間経ってるけどまだ一回も戦闘してないんだぞ?流石におかしくないか?」


 そういわれても僕にはわからないな...

 だって、記憶がないし?

 まあ、記憶がなくって困ることの方が少ないし、いちいち考えてても面倒なだけなんだけどさ?


 ってか、そんなモンスターが発生しないっていう事はどうでもいいんだよ!

 そんなことより聞いてくれ!


 最近知ったことなんだけどさ?

 計画性のない作戦はさ、どうやら後々後悔するらしいんだ!


 そう、今僕は後悔している!

 目的地を決めてないのに街の外に出たことを...。

 それによって、今、今後どうするかをものすごく悩んでます!

 だけど、後悔して下ばっかり向いてても始まらなくね?


 だから、僕は進む!

 後悔なんて...気にしない!


 ちなみに、今の場所は街の外...

 つまり、食料の調達もできない、水分の調達もできない、元の街には戻れない。

 つまり、早く他の街に行かないといけないのである...。


 まあ、行かなければ餓死するだろうね、多分!

 死なないように頑張らないとな!


 .....


「で、これからどうするかって選択だけど決めたか?」


 女神様がそう聞いてくるが....

 その選択っていうのは正直まともじゃないんだな...


 正確に言うのなら、どの選択をしても失敗することがわかっているのである...。

 何故なら街に入る許可がどちらにせよとれていないのである。


 通常は他の街に行くときは王様から許可証を出してもらわないといけないが、今の状況はどうだろうか?

 完璧に無理である!


 王様から冤罪かけられてるのだよ?

 それによって指名手配じゃん?

 つまりだよ?

 他の街に行けたとしても入れない!


 つまり、どこの街に行っても何があってと裏口から、つまり、門番を無視して入るか、もしくは地面に穴を掘ってはいるなどの選択肢しかないのである...。


 まず、食料とか、生活する場所を得るために、東西南北どこかの国へ行かなければならない!

 だが、女神様は殺されるはずだった人...

 なので、指名手配にされる確率はかなり高い。


 それは、どの街に行っても共通である!

 つまり、まともな選択肢などない!


 こういう時は女神様のせいにして女神様にどの街に行くかを決めてもらおう!

 この選択が将来失敗しても僕は自分のせいにされるのは嫌だからな!


 この発言をくずって思った人は、常に他人のために自分の時間を割くことができるひとしかいない=僕は多数派の人間だ!

 別にくずでも多数派だから、少数派の意見に従う義理はない!


 少数派よ、残念だったな!

 ふはははは!

 よし、女神様に早速ふっかける!


「全部、女神様のせいでこの街から追い出されたんだからな...まあ、女神様が無事だから今回は許してやる!だけど、忘れないでよ?女神様のせいでこんな風に...」


「なっ、私のせいではないぞ!なぜか知らないけど兵士が私を犯罪者キョウヤの仲間って言いつけられて捕まえられただけだぞ?勇者キョウヤはキョウヤって名前を一生名乗るな!」


 真相を知らない女神様にとりあえず軽く罪を擦り付けることができたし、まあ、よしとするか!

 ってか、僕が多分勇者キョウヤなんだけどさ?

 断言する!

 僕は自分の名前を名乗ったことが一度もない!

 つまり、女神様の言ってることを守ってる!


 まあ、僕が勇者キョウヤだって、女神様は知らないだろうけどさ?


 まあ、そんなことは置いておこう!


 実際女神様目線だと、王様に罪を勝手に擦り付けられただけっていう単純な話だろうが、僕目線は違う...。


 本当は、僕が王様に勝手に罪を着せられて、なんやかんやあって捕まっただけなんだよな!

 そして、僕と一緒に行動していたせいで女神様も犯罪者扱いになった!

 っと、真実を口に出すと、女神様に殺されそうなので黙っておく!


 まあ、そのあと、女神様が悪い風にしといたのは何となくだ!

 自分を正当化するためだ!

 そうです!

 私が人間のくずです!


 ってかさ、思ったんだけど、僕悪くなくね?

 王様が悪くね?

 まあ、別にもう終わったことだからいいけどさ?


「で、どこに行くかを早めに決めないと暗くなるぞ?」


 実際今の時間は多分昼ぐらいだし、女神様が言ってることは概ね間違ってない。

 しかし、僕に決めさせるのは間違ってると思うんだけど?

 まあ、話が進まないし僕が決めてあげるか...。


 まあ、とりあえずどこの街にいくかってのを決めなきゃか...正直街の名前なんて覚えてないんだけど?


 とりあえず、北の街にするか!


「北の街に行こう!それでいい?」


 女神様はそれを聞いた瞬間少しビクッとしたように見えたのは気のせいかな?

 しかも、少し額から汗が落ちてきてるのは、流石に言い訳はできないよな?


「き、きたのまち?ほほんとうに、そこでいい、いのか?南のほうがたのしいとおもうぞ?きたはやめとこうぜ?」


 なるほど、女神様は北の街になんか、深いトラウマでもあるのか?

 そんなに声が震えてると逆の逆に分かりやすいんだけど?

 試しに聞いてみるか!


「そんなに北の街が怖いの?そこまで怖いって言うのならやめてあげるけど?」


「こ、怖くなんかないし!ただ、行くと厄介になるだけだし!」


 なるほど!

 それならさ?

 仕方ないかな!


「よし!北の街に出発だ!」


 この後、いつもはクールな感じの女神様が泣きまくったのは内緒だ!

 ちなみに、地面で駄々をこねてたのも内緒だ!


 その後、泣いたことはばらさないでって言われたけど、ちゃんと約束を守るのが僕だから泣いたことは言わない!

 だけど、駄々をこねて地面で転がってたことはみんなに伝えてやろう!

 僕は約束だけは守る優しい人間だからな!

 

 だって、駄々をこねたことは言うなって言われてないもん!

 僕は悪くないもん!


 その後、北の街に行きたくないってためだけに一生のお願いを使ったのをみて、北の街にもっと行きたくなっちゃったのは内緒だ!

 こっそり北の街に向かわせよう!

 そう決心したのは当たり前だ!


 何故なら、僕は人間のくずだからな!

 くずが何やってもいいのだ!

 それに、そこまでいやがる理由がわからないし?

 検証だよ!検証!


 ...


 あ!

 そういえば、黒竜って僕が今いるところから北の方向にいる山にいたよな?

 よし!黒竜倒す名目で黒竜の方に行き、その後にこっそり北の街に誘導しよう!


 この中に、流石に黒竜の方に行ったら女神様も流石に気づくんじゃないか?

 って思った人がいるかもしれないが、女神様は自分の弱点を実は外に出たときに言ったのだ!


「方向音痴じゃないけど、今回は特別にどこかの街に行くにせよ、どの進路を通るかとか、どの街にいくのかは人間に任せてやろう!さぁ、好きなようにするがいい!別に方向音痴だからって訳じゃないぞ!そんな絶対方向音痴だなって目で見ないでくれ!え?そんなこと思ってない?...な、ならいくぞ!」


 明らかにバレバレな事言ってたんだな!

 流石に僕でもこれは、方向音痴だってことは気づく!

 つまり、女神様にばれないように少しずつ北に移動しよう!


「女神様、とりあえず黒竜倒しにいきません?黒竜をなんだかんだ言って倒せませんでしたよね?流石に倒しておきたいんですけど?」


「なるほど!黒竜を倒したら、すぐに北に向かわずに南に向かうっていうのだったらいいぞ!」


 よし!

 計画は完璧!

 このままさりげなく北の街にいくぞ!


 ここから黒竜の所までは2時間かかるけど、とりあえず頑張っていこう!


 ...


 あれ?

 なんだが目の前がくらくらするような...

 なんか、女神様太ったことね?

 視界がなんか、白いんだけど?


 あれ?

 バランスがとれない!?

 動けない?

 ってか、地面の向きおかしくね?


 倒れました!

 ごめんなさい!


 ...



 何分たったんだろ?

 若干視界がなんとかなったきがする。

 だけど、なんか動けないんだけど?

 顔もそうだけどさ?

 体も動かねえよ?


 なんか、女神様が僕に言ってるけど、何言ってるのか全く聞こえない...。

 ってか、女神様その体勢だとパンツ見えることね?

 いや、今も見えてるけどさ?

 女神様って言葉の通り女神様が履いてるパンツの色は白だね?

 ってか、女神様見られてるのに気にしてないのか?


 ...


 その後、女神様のパンツを(顔が動かせないため)ずっと見てから意識がなくなった...。


 後になぜ倒れたかってのは熱中症だと診断されたらしい...。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 ショート番外編


[トイレ]


 普通に街の中にはトイレがあったけどさ?

 街の外ってトイレなくね?

 って僕は思ってる。

 そこでも作戦をミスったなと感じているのだ...。


 少し話をさかのぼろう...


 兵士を撒いた後のすぐの話である...。


 この後どうするかってのを女神様と話し合ってた時だった。

 女神様がよく分からない言葉を言い出したのは...


「少し花を見に行ってくるから、しばらくこの辺りで待っててくれ!いいか?絶対にここから動いたらダメだぞ?」


 お?

 女神様がお花を見に行くって?

 実は僕もお花好きなんだ!

 よし!

 付いていこう!


「な、なについてきてるんだ!そこで待っとれ!すぐに花を見て戻ってくるから!な?お願いだぞ!」


「僕も花を見たい!だから、ついていく!」


「じゃあ、私は魔物を倒しに行ってくるからそこに花が咲いてるからみとってくれ!」


 いや、一人だけ抜け駆けか?

 それはずるい!


「僕もいく!経験値ほしい!」


 女神様がなんか、もじもじしてるのはきっと気のせいだよね?

 いや、絶対に気のせいでしょ!

 一人でレベルアップとかずるいぞ!


「付いてくるな!お願いだから!」


「ひどい!僕を仲間はずれにするの!」


 ...


 女神様がなんか、顔が真っ赤になりだしたのは気のせいか?


「もう限界...「炎よ!私を包み込め![ファイアーウォール!]」


 な?

 いきなり魔法を唱えただと!?

 危ない!

 そんなことしていいの?

 僕に当たりそうだったんだけど?


 その魔法は女神様を包み込むような感じで円形に女神様を包み込んだ...。


 ...


 しばらくして、炎が消えて、中から女神様が出てきた...。


「いきなり魔法を打って悪いな!本当にすまなかった!さて、冒険を続けるぞ!」


 ちなみに、炎の中で何が起きてたかは話してくれなかった...。


 あれ?

 炎を見てからなんか体に変化が起きたんだけど?

 少しトイレに行きたくなったんだけど...?


「女神様、トイレに行きたくなったんですけど、どうしましょう?」


 女神様は考えた後、こう言ったそうだ...


「魔法で隠してからやれ!」


 ...


 ちなみに、この後魔法が使えなかったので、途中で花を見に行くといってトイレに言ったのは内緒だ!


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