番外編 四天王の一人の日記
今回の話はストーリー重視の話です...。
魔王の幹部の一人の話です。
ギャグ要素がないので、面白くないと嫌いな人はブラウザバック推奨です。
また、今までの話を読んでないとストーリーが???ってなる可能性高いので、所見でこの話から入ることはおすすめできません。
☆
その日...
街の外と中の入り口を見張るゲート警備員から連絡があった...。
ゲートを強行突破する人が現れたとの連絡があった...
すぐさま、王様に連絡が届いたとき、王様はすぐにその警備員に勇者キョウヤの似顔絵を見せた所、顔が似ていると言う証言がとれたようだ。
王様がなぜ、キョウヤをそこまできにかけるのか...そこは置いておこう。
ちなみに、その警備員は仕事中に誘拐?みたいなことをしようとしてたことを同僚にチクられて懲罰所に連行されたらしい...
証言が取れた王様は、すぐさまこの国の人間で一番強い兵士たちの軍であるコーカコラ親衛隊とヌケタラ=マズイ教の信者達の合併部隊ですぐさま、探しにいったそうだ...。
この街を部隊は戦力的にはまあまあな強さである...。
この部隊なら大丈夫勇者を捕まえることができる...。
王様は過信した!
しかし、王様は完璧に一つのことを忘れていた...。
そもそも勇者がどこへ向かったかわかってなかったのだ!
やみくもに探したところで世界は思ったより広い。
つまり、見つからない説が高いのである。
確かに無言で出ていったとすれば可能性的にこの街を出て、他の街に向かう方が可能性的に高いだろう...。
しかし、一応はギルドメダルを持っていたと言う情報があったのだ。
つまり、クエストに向かった可能性が高い。
なぜなら、あの勇者はお金を持ってなさそうな雰囲気なのである...。
その証拠に、この国で一番安い服で喜んでたという黒歴史がある...!
つまり、お金を稼ぐ=クエストが手っ取り早い=ギルドに勇者の手がかりを知ってる人がいるはず!
なので、ギルドで情報を探したのだ...。
そしたらそれらしき人物が見つかったのである。
しかも、かなり目立ってたようだ。
冒険者曰く、
「あの、ロリコ...冒険者は今日朝早くに初めてのクエストで黒竜倒すって言って出てったぜ?まあ、多分頭お花畑なんだろうな...いきなりのクエストで黒竜とかさ?俺でも倒せねーよ。金髪ロリだけ生き延びてあいつは黒竜にむしゃむしゃされれば良いのに...。」
そうだそうだ!と掛け声が聞こえる。
嫌われすぎなんじゃないのか?
まあ、そこは一回おいといて。
黒竜を倒すだと...?
いや、何にも知らないお前たちならそう思うだろう...
あいつは勇者である...。
勇者とは、生まれながらにしてスキル勇者を持つ人間の事をさす...。
なぜ、みんな気づかないんだ?
そこが疑問だが、ほっとこう。
次の方が重要問題だ...。
気持ち悪いことにやつは...
死なないのである...。
これは、昔のはなしである。
勇者は、何故か名前的に友人である魔王の四天王の一人、ノワールを魔王だと思い込んで倒しにきたのである...。
その時、ノワールと一緒にワシがいたのでノワールと一緒に勇者を倒したのだ。
かなり強かった。
魔法は基本的に自分の回復に当てたり、時々無属性魔法を使ってきたりと、かなり戦いになれてる様子だった...。
多分一人でもワシは勝てたであろう。
だが、
ノワール一人では勝てなかったであろう..。
しかし、そこから問題が起きたのだ...
魔王様のために幹部である我々はみんな別々の行動をした時だった...。
みんなそれぞれ、人間を恐怖に貶めるために、がんばっていた...
ワシがやったのは王と入れ替わりをして、人間界を内側から滅ぼすこと...。
ワシがこの国街の王と入れ替わり、王といれかわった瞬間を見ていた人間を殺し、この街の支配を楽しんでいたのだ!
そんなときに、王への謁見ということで勇者が訪れたのだ...。
まあ、どんな勇者が来ようと、殺すつもりだった。
危険分子の排除...それがワシの役割でもある...。
謁見にきたやつの顔を見た瞬間ふぁ?っとなった...。
バカな、一度倒したはずの人間がなぜここに?
それがやつだった...。
やつは、何故か生きていたのだ...
なぜ、生きてたのかはまだわかってないが、
とりあえず名前を聞いとこうとおもった。
「俺の名前はキョウヤだ...魔王ノワールを倒すものだ!」
...
ノワールを倒す?
ってか、ノワールは魔王じゃないぞ?
ノワールは四天王だぞ?
もしかして、人間ってノワールが魔王って思ってるの?
一番弱い魔王の幹部が?
ってか、こいつもしかすると、噂に聞く[スキル:フェニックス]の持ち主か?
スキルフェニックスとは
フェニックスのように死んでも蘇ることができるスキルらしい。
このスキルは通常の死に方だと、何度でも復活すると言うことを昔、魔王様から聞いたことがある...。
とりあえず、ワシが最初にやったのはノワールとの魔法での会話だ...。
このままだと、ノワールが死んでしまう...。
いや、殺されてしまう...。
なら、今のうちに作戦をたてておく。
ちなみになぜ、直接あって話をしようとかしなかったのか...
それは、直接いくと戦争に発展するかもだからである。
この国を少しでも見てないうちに他の国との戦争になってしまうかもしれない...。
そんな心配がすごかったのである...。
まあ、戦争になってもよかったんだけださ?
他の街に原因があったわけなんだよね?
結局、ノワールには死んだふり作戦をしてもらおうってかんがえになったよ。
ノワールには、勇者が倒しに来たらわざと負けたふりをしとけと言っといた。
結果的に死んだふりでその場をしのいだが、戦った感想を聞くと、本気を出しても勝てないと言っていた...。
どうやら、前に戦ってたときより強くなってるようである...。
この街は、この国である[シンカイ]の中央にあるが、魔王と国にばれた瞬間、他の街の人々に袋叩きにされるのである...。
人間のなかでも危険な人物が一斉にかかってくるとさすがにワシも死ぬと思う...。
一応、この辺りの街と危険な人物を紹介しておこう。
北の街[ゲキハルニア]の勇者である[ホムラ・ドレッド]
炎属性魔法の威力と火力、そして範囲を自由自在に操るとされる魔法特化の勇者だ...。力がないのが完璧に弱点であるが、その魔法の一撃は炎を吸収すると言うバーンフレアドラゴンでさえも吸収できずに溶けると言う...。
そして、西の街[オノデレイス]は特に厄介だ...。
聖属性という、魔族にかなりのダメージを与える魔法を唱える人が多い街だ。
特に勇者はいないが一人一人の兵士が地味に強いのである...。
そして、南の街[レアン・イリア]は、今は東の国[ディミスクス]と戦争中だが、南には突如現れた勇者[ジョウ・リュウジン]が無類の強さを見せているらしい...。
その力は不明である...。
東の街は昔からいる一族である[刃心族]という一族だけが戦力で、その他は生産等でまかなっている...。
刃心族は異形の武器を使ったり、色々な隠し技を持っているとされている...。
その中でも、魔法を使ってないのに消えたり等、油断できない一族であり、捕まえてもすぐ自爆することから、全く持って不明である。
そして、一番どうでもいい街が、南の街の下にある海に浮かぶ、この国の一番下の街[ピニア]である。
特にこれと言った情報はない。
だが、特に政治を担当しているらしいが、その実態はよくわからない。
その街の国王に大体は任せるだとか、他の街との戦争は許すとか...。つまり、よくわからない国である。
ただし、他の国に進軍することは、許可を出さない限り許さないとか。
...
今、ワシがいる街はすべての街で一番弱いが、経済の発展があったため便利屋扱いされている街である...。
一応、自軍の兵士の一部に自分の魔物とかをいれているため、戦力は多少上がったので一番弱いわけではもうない。
...多分。
だが、流石にすべての国を敵に回すわけにはいかない...。
そのため、目立った行動はしないように気を付ける...。
お?
勇者キョウヤがこちらへ向かってきているだと?
ノワールよ、よく誘導してくれた!
ノワールのおかげで勇者を完璧に消し去ることができる!
ワシはノワールに死んだふりをする前に、一度だけワシが本当の黒幕だと教えるように教えたのだ...。
もちろん、勇者も確証がないのに広めたりはしないだろう。
なので、こっちにくるのは確定である。
わしの能力は人間では勝てない能力...
つまり、対人間の幹部がワシである。
つまり、余裕だ!
勇者はまるで弱かった...。
簡単に手の内に乗せられて、すぐさまワシに敗北した。
まあ、その後勇者を完璧に勇者の存在を消す魔法をかける...それが消滅魔法である!
スキルフェニックスのウラルートがそれしかないのである...。
なぜなら、完全に消滅した場合のみフェニックスは発動しない...。
消滅魔法は0.001%の確率で成功するギャンブル呪文である。
それを相手を消し去るまで何度でもやり続ける...
こうして、勇者を完全消滅させる作戦が始まった...。
...
奇跡的に2日で終わったのである!
本当なら、7日はかかるはずの魔法が完璧に勇者を消し去ることができるのである!
しかし、油断は禁物...。
後、1時間は勇者は消えないのである...。
徐々に光になっていくだけだけど、なんか死ななそうで怖いな...。
まあ、それまでになにかできるわけでもないだろうが一応は念には念を入れて最後まで見張る...。
おっと!
そういえば勇者の仲間も捕まえたのだったな!
とりあえず、今日は小娘を群衆の前で処刑するか。
窃盗罪ってことにしておこう。
流石に勇者は表立って殺すことができないが、勇者の仲間を殺したことを魔王様に知ってもらえれば絶対に誉めてもらえる!
...
何!?
小娘が最後に誰かを庇った?
ふむふむ
その人物の名前はカケルっていうのか...
まあ、忌々しい勇者キョウヤではないだろう。
放置で良いか。
何?
特徴がキョウヤに似ているだと?
とりあえず、今追いかけさせてる?
...
勇者キョウヤが生き延びたとでも言うのか?
いや、だとしても勇者には呪いがかけてある。
全能力弱体化と魔法が弱体化する呪いがかかってる!
なので連れてこなくても大丈夫だ...
...
やはり、怖いから連れてくるのだ!
...
勇者を持って帰ってこれたらしいが、しばらくは様子見だな。
とりあえずこっちに来てもらって、顔を確認だ!
...
遅くね?
いや、ずっと来ないよ?
どうなってるんだ?
兵士に聞いてみるとしよう。
何?
何度も何度も気絶を繰り返してる?
そんな人が勇者なわけないと思うが?
...
今度こそ来るのか!
とりあえず、これで安眠できる!
流石にこれで死んでなかったら恐怖だよ...
....
死んでなかった...
とりあえず、今はちから弱いしとりあえずすぐさま村人たちにキョウヤを殺させよう!
そのために冤罪をかけよう!
あれ?
何かおかしい気がするんだけどさ?
逃げ足早くね?
え?
呪いかけたよね?
...
それから、眠れぬ日々が続いた...
一週間捜索させたが結局それらしき人物は出てこなかったと...。
勇者キョウヤ、だんだん強くなってないか?
普通に怖すぎる...。
だが、クエストに出掛けてるところをようやく捕まえたぞ!
この前、勇者を消滅させたように同じ事を繰り返す!
そして、遂に今度こそ消滅魔法で消滅させる!
さあ、魔王様の雷を食らうが良い!
...
何?
逃亡しただと?
....
バッタン!
扉が思いっきり空いたおとがしたんだが?
勇者が入ってきたんだけど?
とりあえず言葉だけでも強く見せないと...。
...
もうやだよ...
何でわざわざワシがいるところに入ってくるの?
失敗したときのためにわざわざ出口はこっちですって看板書いたのにさ?
なんなの?
ワシがなんかわるいことした?
お互い殺しあってる仲だろ?
やってることは変わらないじゃん!
...
ワシが
...
ワシが直々に血祭りにあげるしかないのか...
こいつ嫌い...。
嫌いだが...。
恐怖に打ち勝たないと...
魔王様に役立つことはできない!
こうして、遂に恐怖を克服した魔王の幹部が戦いを始めるのであった...。
最初のプロローグのフラグ回収ストーリーでした。




