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─06─ステータス

 この作品を手に取っていただきありがとうございます!本久禅です!

 この話が初めてだよーって方は、是非1話からご覧下さい!そっちの方が楽しめると思います!

 そして1話から読んでくださったり、読み続けて下さる皆さん!ほんとにありがとうございます!


 では本編どうぞ!

「単刀直入に聞こう。君は何者かね? 」


 僕がこの、強面で屈強なソフィーのお父さんに面と向かって話を聞かれているのには、まぁ、深いような浅いような理由がある。


 それはほんの数分前、全ての原因は僕のステータスと、それを覗き見たソフィーだった──


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



染谷俊樹(そめやとしき)


年齢:17


レベル:1


ランクF


魔法適性:999


使用可能属性:光属性魔法、闇属性魔法、火属性魔法、水属性魔法、雷属性魔法、無属性魔法


所有スキル:魔法の頂点、物理攻撃耐性(∞)、鑑定、アイテムボックス、勇者、女神アテナの加護


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 僕が「ステータス」を唱えた瞬間、会員証からこのステータスが浮かび上がってきた。

 僕が女神様から聞いていた内容とほとんど同じだったため、そこまでの衝撃はなかったが、問題はソフィーの方だった。


 彼女の顔は、みるみるうちに青ざめていった。そんなにビビらなくても……。

 そして何かを悟った受付のお姉さんに、控え室に連れてこられ、ここで対面したのが、ソフィーのお父さんのここのギルド長。


 さぁ、なんて答えようか……。下手なこと言うと殺されそうだしな。


「ソフィーさんにも言ったことなんですが、僕は異世界からの転生者です」


 僕は、包み隠さず真実を言うことにした。だいたい、現実世界のラノベのキャラ達は、何とか隠し通そうとするが、それを僕はしなかった。

 理由は単純。

 怖いから。


「う~ん……。転生者か。では、君のこのとてつもなく、ぶっ飛んだステータスは、あの女神アテナが授けたというのだな? 」


「まぁ、仰ってるのが僕の知ってる女神様と同じかどうかは分かりませんが、多分そうだと思います」


「しかし、その割には娘から『死にかけてるところを助けた』と聞いたが? 」


 なんていう雑な他己紹介!?まぁ確かにそうだけどさ!?間違ってないけどさ!?


「その節は、お世話になりました。何分魔法の撃ち方が分からなかったので」


「なるほどなぁ……。それなら君が付けている、その謎な服の説明も、助け出された時に何も持たぬ丸腰だったのも説明がつくな」


 その時僕が来ていたのは、現実世界で死ぬまで着ていた学生服だった。

 僕達に集まる視線は、てっきりソフィーに向けられたものだと思っていたが、僕のこの服装が奇妙だったのか。


「はい。そうなんです!信じていただけるかは分かりませんが、これ以上ご説明できることも……」


「そうだなぁ。丸々信じ込むのはまだ難儀だが、とりあえず常識はありそうだし、このぶっ飛んだステータスを生かせるのは冒険者家業ぐらいだろう。よしっ!正式に、君をうちのギルドに迎えよう! 」


「ありがとうございます!! 」


「それでこの先は? 」


「それが……何も決まってなくて」


「そうか……。なら、君に、魔法の撃ち方と戦闘の仕方を教えよう!この娘が! 」


 ギルド長はソフィーを前に差し出した。


「いいな?ソフィー? 」


「いいわよ! 」


「その代わりと言ってはなんだが、魔法が習得できた後、この街を魔族が襲ってきたら、是非尽力して欲しい!どうも最近、魔族たちの雲行きが怪しくてね」


「分かりました!お役に立てるかどうかは分かりませんが、精一杯頑張ります! 」


「いい返事だ!それから、しばらくの間は、ギルドの横にある宿屋を寝床にすればいい。食事も出してくれる。あそこの肉料理は美味いぞ~? 」


「いいんですか!?ありがとうございます!なにからなにまで! 」


「いやいや、これは未来に向けての投資だよ。将来君がすごい人になった時に自慢するのさ!『彼を見出したのはこの俺だ!』ってね! 」


 豪快というか、お人好しというか。たどり着いたのがこの街で、初めてあったのがソフィーで良かった。

 あの森に落としてくれた神様に感謝だな。開幕初手でオークに殺されかけたけど。


「あぁ、それと君のそのステータス、あまり人に見せない方がいい。特に意地の悪い伯爵、男爵クラスには絶対にだ。俺は正直権力とかクソ喰らえと思っているが、奴らにしたら実権を握るでっかいチャンスだ。無闇矢鱈に人にステータスカードを見せるんじゃないぞ? 」


 それはもう分かっておりますとも。ただ、そちらの娘さんが強引すぎただけで!


「分かりました。ご忠告ありがとうございます!これからもどうぞよろしくお願いします! 」


 僕とギルド長は、固く握手した。ゴツゴツと、岩のような手だった。何年戦いの場にいたら、こんな立派な手になるんだろう。


 僕は、初めてあったばかりのギルド長に憧れ、いつかはこうなりたいなぁと密かに思うのであった。

 ここまで読んで下さりありがとうございます!

 今回は、ステータス公開をメインで話を作ってみました。そして気づいた……。この作品進むの遅くね!?

 こんなもんなのかなぁと思いつつ不安になる今日この頃です。

 少しづつでも確実に進んでいけるよう頑張っていきます!

 次回もどうぞよろしくお願いします!

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