─44─招かれざる戦い
こんにちは!本久禅です!
この作品を手に取っていただきありがとうございます!この話が初めてだよーって方は是非1話から読んでみてください!そっちの方がより楽しめます!
そして、1話から読んでくださっている方、読み続けて下さっている方々!本当にありがとうございます!
では本編どうぞ!
「な、なんか雲行き怪しくないか? 」
進行方向に、黒雲が立ち込めている。これまでにない大雨の予感だ。
「嵐……ですかね」
「いや、この辺りでは黒雲はおろか雲すらほとんど出来ないはずだぞ?こんなの聞く話でも俺自身も初めてだ」
アルさんの緊迫した表情を見て、僕や子供たちの表情も強ばる。
「しかし、ここを抜けないことにはアレスにはたどり着かないからな。す、進むぞ? 」
「はい……」
そう言うと、アルさんは馬車のスピードを少しだけ上げ、いよいよ黒雲に近づいた。
「おいおい。なんだよこれ」
黒雲の中に入り、直ぐに僕達は異変に気づいた。
雨が黒いのだ。
激しい雨風にさらされ、馬車が今までにないほど揺れる。
「う、うぅ……」
コノエちゃんとカナエちゃんは身を寄せあい、端で怯えている。
「お兄ちゃん……変なの」
「なんでかわからないけど……」
『お兄ちゃんを殺したくてたまらない』
そう言うと2人はその場に立った。
僕は困惑と衝撃で頭が回らない。
「おいっ!2人とも!何言ってるんだ!俊樹だぞ! 」
アルさんの怒号が僕を正気へと戻した。
よく考えてみれば、こんなことはここ3日間なかった。変化といえば、そう。この黒い雨だ。
「アルさん!多分この黒い雨が原因だ! 」
「よく気づいたな。人の子よ」
ドスの利いた声が辺りの銀世界に響き渡った。
そしてその声と同時に、黒雲は晴れ黒い雨だけが残った。
「誰だ! 」
アルさんが、謎の声に向かって大声で怒鳴った。
その声に答えるように、謎の男が空から降りてきた。
「私は大魔王[ヴァルラス]様に使えし12階幹部の1人。サルドロだ。そこの双子の娘を頂きに参上した。さぁ。直ぐに渡してもらおう」
「断る」
僕は直ぐに返事をした。チェダーさんと約束したんだ。この2人を守ってみせる。
「そうか。であるならば力ずくで奪い取るしかないようだな」
「俊樹。ここは俺に任せろ。その代わりに2人は頼んだぞ? 」
「はいっ! 」
「作戦会議は終わったか?どちらが先に死ぬ? 」
「俺がお前をぶっ殺して終わりだ」
「ほう。威勢がいいではないか。ガッカリさせないでくれよ」
その声を皮切りに、戦いの火蓋が切られた。
ここまで読んで下さりありがとうございます!
次回から本格的な戦いの描写がはじまります!
この戦いは、絶対に描きたいと思っていた戦いです!まだ書いてないですが楽しみで仕方ないです笑
異世界物の真骨頂ですからね!明日から盛り上がってくれると思いますよ!(多分)
次回もどうぞよろしくお願いします!
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