─33─一時の別れ
こんにちは!本久禅です!
この作品を手に取っていただきありがとうございます!この話が初めてだよーって方は是非1話から読んでみてください!そっちの方がより楽しめます!
そして、1話から読んでくださっている方、読み続けて下さっている方々!本当にありがとうございます!
では本編どうぞ!
「じゃあそろそろ、俺行くわ」
割と早い時間から居酒屋で飲んでいた僕達だったが、知らぬ間に時は過ぎ、気づけばいい時間になっていた。
まだまだ話したいのは山々だが、これ以上話してしまうと、離れるのが辛くなってしまう。
僕もそれは感じていたので、止めはしなかった。
「そうか……。もうそんな時間だね」
「そんなに落ち込むなって!今生の別れって訳でもないだろうに。きっとまた会えるさ! 」
「そ、そうだね。2人とももっと強くなって、また会おう! 」
「おうよ!もちろんだ!俊樹も死ぬなよ? 」
「キルダーニこそ」
「キルダーニー!おでは、ほんどに、おばえをのぜで、よがった!まだあおうな! 」
アルさんが酔っ払いながら顔から色々な汁を垂らしてキルダーニに別れを告げた。ちょっと、いや、結構汚い。
「ありがとうございます。俺、またアルさんの馬車絶対乗るんで」
「おう。まっでるぞ! 」
「じゃあ、またな! 」
「おう!またいつか! 」
こうして、僕達は別れた。それぞれの未来に向かって。また会う日を夢見ながら。
「さて、僕達も宿に行きますか?アルさん。アルさん? 」
自分で立てないアルさんを肩で支えていたのだが、知らぬ間に寝落ちていた。全くこの人はどこまで行っても……。
こうして、僕達の4日目は終えようとして……。まて、4日目?確か今日は……。
初日のアルさんの言葉を思い出した。
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「あっ!あと、2日目と4日目、同乗者が乗るが大丈夫か? 」
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思い出した!今日は同乗者が増える日だ!
キルダーニの感じで行くと、今日、顔合わせじゃね?
取り敢えず、立ちながら寝てるアルさんを連れ、さっきまで飲んでいた居酒屋へ戻った。
そしてアルさんを叩き起した。
「アルさん?アルさん?今日って顔合わせの日じゃないですか? 」
「顔合わせぇ?むにゃむにゃ。そだよ~。多分」
やっぱり……。
この瞬間、キルダーニの時のように1人で顔合わせに行くことが確定した。アルさんは見ての通り泥酔だ。
「アルさん?お客さんの住所が載ってる紙かなんかないです? 」
虚ろ虚ろなアルさんに最後の力を振り絞ってもらう。住所わからないと行けない。
そしてアルさんはポッケを指さしたかと思えば、それはもう深い眠りに落ちてしまった。
僕はアルさんのポッケをまさぐり、住所が書かれた紙を入手した。
そうして僕はその紙を頼りに、お客さんの元へと向かった。
この人、顔合わせしたことあるのかな……?
その住所らしき場所に着いた。外から見る限り、恐らく教会のような佇まいだ。
真っ白な建物に重厚そうな扉。庭は手入れされ、草花達が生き生きと咲き誇っている。
「すみませーん!明日馬車に同乗する者なんですけどー!どなたかおられませんかー? 」
取り敢えず、門の外から少し大きめの声で呼びかけてみた。
…………
反応らしき反応はない。少しだけ気は引けるが、一応確認だけはしておかないとな……。
僕は、施錠されていない門の中に入り重厚そうな扉を叩いた。
「すみませーん!どなたかおられませんかー? 」
それでも反応はない。しかし、叩いた反動で少しだけ扉が空いた。中から光が零れていた。
なにか、おかしくないか?
僕は恐る恐る扉を開けた。中を見ると、ロウソクが立ち並び、ゆらゆらとした光を放っている。
そんな不気味な雰囲気の中に足を踏み入れた僕は、思わず叫び声をあげそうになった。
奥の祭壇に白髪混じりの女性が血を出して倒れていたのだ。
こ、これは……どうなっているんだ。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
本日(12/18)は、東京駅完成の日だそうです。在住が京都のもんですから、あまり利用する機会は少ないものの、機会があって利用するとその完成度の高さに圧巻されます!東京に行く時は、意外と駅も観光地のひとつに数えてますwいいなぁ。東京。1回でいいから住んでみたい!
でもやっぱり1番は異世界に住んでみたい!もちろんチート持ちで笑
そんな異世界転生したいあなたに朗報!作チーでは異世界にいる気分を(以下略
そんな異世界紀行の作チーの次回もよろしくお願いします!
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