─31─馬車夕飯
こんにちは!本久禅です!
この作品を手に取っていただきありがとうございます!この話が初めてだよーって方は是非1話から読んでみてください!そっちの方がより楽しめます!
そして、1話から読んでくださっている方、読み続けて下さっている方々!本当にありがとうございます!
今回も気持ち少ないです!すみません(><)
では本編どうぞ!
「じゃあ今日はこの辺りにするか! 」
日は沈みかけ、夕闇に染まりそうな空を見ながらアルさんは僕達に合図を出した。
「そうですね。日も暮れてきましたし僕は大丈夫ですよ」
「俺も構わない」
「じゃあ、キャンプ建てるからちょっと待っててくれ」
「はーい! 」
僕がそう返事すると、アルさんは昨日のようにせっせとキャンプ地の準備を始めた。
「おいっ。手伝わなくて大丈夫なのか? 」
キルダーニがこっそり耳打ちしてきた。なんだ、優しいじゃん!
「大丈夫大丈夫。まぁ見てなって! 」
僕はキルダーニに促した。こればかりは見てもらわないと!
アルさんが、今日も凄まじいスピードでキャンプ地作りを始めた。というか、始めたと思ったらもう終わっていた。
「す、すげぇ」
キルダーニの目が点になっていた。まるで昨日の僕だ。
「この中で手伝ったりしたら邪魔になるだろ? 」
「た、確かに……」
キルダーニは静かに納得した。確かに、このスピードは本当に度肝を抜かれる。
「なんだァ?何話してんだ? 」
「いやいや、アルさんは凄いなぁって話をしてたんですよ」
「ほんとかよおい。まぁいいや!そんなことよりも、シェフ!今日の夕食、頼みましたよ? 」
「誰がシェフだ!まぁいいよ。荷台の食材借りますねー」
「どーぞー」
というわけで、今日も厨房を任せられたのだが、何作ろう……。
あっ!あれにしよう!
「という訳で今日の夕食は、白身魚の照り焼きです! 」
荷台の中を漁っていると、白身魚が出てきた。久々で捌けるかどうか微妙だったが、何とか捌けた。
そして、白身を取り出し、醤油 (らしきもの)、みりん (らしきもの)、酒 (らしきもの)などを適当に配分して出来たのが照り焼きだ。
「じゃあ、女神アテナのめぐみに感謝して」
2人は真剣な眼差しで魚を口に運んだ。そして開口一番。
「うめぇー!! 」
2人の口から飛び出した。それを聞いた瞬間に、僕は胸をなで下ろした。
「よかった」
「なっ!キルダーニ?言った通り俊樹の異世界料理、うめぇだろ? 」
「美味い!ほんとに美味い!これ多分店出せるぜ?しかも相当繁盛する! 」
商人の子だからだろうか?そういう頭の回転は早いらしい。まぁ店は出さないが……。
「いやぁ。俊樹がこの馬車に乗ってくれて良かったなぁ。これで寿命が10年は伸びたな、うん! 」
「そんなに褒めても何も出ませんよ。さぁ、早く食べてしまいましょう! 」
こうして僕達は、そこそこ騒がしい食事を終えた。
「キルダーニは明日までか、1日でもいい仲になれたな! 」
アルさんが少ししおらしい表情でそういった。
「そうだな。でも楽しかったよ、短い旅だったけど。最後に、これだけ美味い料理も食えたしな! 」
「えっ!そうなの!?キルダーニ明日までなの? 」
「あぁ、明日着く、『レクダム』でこの馬車とはサイナラだ」
「そ、そうか」
「そんな悲しむなよ!きっとまたどこかで会えるって! 」
1日だけだけど、今ではすごく仲良くなれたキルダーニとの別れは突然だった。
「そ、そうだよな!とりあえず明日も仲良く行こうぜ! 」
「おうよ! 」
こうして、アレスへの旅、3日目が過ぎた。
同級同性の仲間との出会いと別れを知った日だった。
ここまで読んでくださりありがとうございます!
本日(12/16)は紙の日だそうです!私はまだ学生なので、紙を使う機会が本当に多いです!家に大量の紙が溜まっていく現象真っ只中です!でも、10年後、20年後とかにオールタブレットとか有り得そうで怖い!
そして紙といえば、作家が無視できないのが書籍ですよね!書籍化したいなぁ(本音)
きっとなる!なるはず!!
というわけで書籍化予定(全くもって未定)の作チー、次回もどうぞよろしくお願いします!
ブックマーク、評価、感想、レビュー、どしどしお待ちしています!私のモチベーションになります!
恒例となりましたが、今回もTwitterID載せさせていただきます!もし興味ございましたらお気軽にフォロー等よろしくお願いします!
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