─30─ 温厚な旅路
こんにちは!元久禅です!
この作品を手に取っていただきありがとうございます!この話が初めてだよーって方は是非1話から読んでみてください!そっちの方がより楽しめます!
そして、1話から読んでくださっている方、読み続けて下さっている方々!本当にありがとうございます!
今回、ちょっとだけ短いです!すみません(><)
では本編どうぞ!
「どうだ?やったか? 」
着弾しすこしして、立ち込めていた煙が晴れてきた。
そこにいた敵団は、姿を消していた。
残っていたのは、ゴブリンたちのドロップ品だけだった。
「ふぅ……なんとかなったな!俺だったら多分20分近くかかってたぞ!魔法使いって便利だなぁ」
アルさんは感心したように言った。
何はともあれ、なんとかなって良かった。それはそれとして、こっちは……。
僕が心配していたのは、キルダーニの虫の居所だ。プライドの高い彼だ。もしかしたら不機嫌になっているかも……。
「す、すげぇ。俺もしっかりしなくちゃな」
キルダーニからそんなつぶやきが聞こえた。
もしかしたら、僕は彼のことを勘違いしていたのかもしれない。今のところ見る限り、向上心溢れるいい青年だ。
「じゃ、とりあえず再出発と行くか! 」
アルさんの声で馬車へと戻り、再び旅を始めた。
「俊樹は、やっぱり魔法は得意なのか? 」
キルダーニが不意に話しかけてきた。向こうから話題をふるのは初めてだ。
「まぁね!っていうか魔法しか使えない。アハハ」
「剣術とかは習ってこなかったのか? 」
「親がそういう人じゃなかったからね」
僕はまだキルダーニに転生者ということを言わなかった。流石に打ち明けるには速すぎると感じたのだ。
「俊樹はな!転生者なんだ! 」
この人はつくづく……。あとで1発ゲンコツだな。
「そうかぁ、転生者か」
「驚かないんだな」
「いや、これでも驚いてるさ。だけど前に、転生者って名乗るやつにあったことがあってな。そいつは強かったなぁ」
「ほ、他に転生者がいるのか!? 」
僕は身を乗り出して聞き返した。同郷の人がいるなんて、こんなに心強いことは無い。
「あ、あぁ。なんて言ったかな?確か、大和村?とかいう村出身のやつでニンジュツとかいう変な戦い方をするんだが、そいつもそんな感じだった」
また大和村!?これは絶対に、絶対に行く必要がありそうだな。カエラさんの件が落ち着いたら行ってみるか。
「なるほど……。ありがとう! 」
「お、おう。役に立てたようで何よりだ。それよりも、本当に転生者だったんだな」
「まぁね。だから、たまに常識ないけど気にしないでね」
「うん。分かった。それと、このことはあんまり言わない方がいいんだよな? 」
「出来たら頼む」
「任せとけ。家業の関係で口は堅い! 」
「ありがとう」
こいつは……良い奴だ。良い奴だった。なんだかんだ、打ち明けてよかった感じだな。
「俊樹の異世界料理はうめぇぞー? 」
「なんですか?僕はこの馬車のシェフですか? 」
「アッハッハ!すまんすまん!そう拗ねるなよ~」
「もうご飯作りませんー! 」
「そ、そんなぁ……。すまん!すまんかった!だから作ってくれぇ~」
「どんだけお前の料理うめぇんだよ。いい大人にここまで言わせるなんて」
「いい大人が勝手にやってるだけだよ。そこまで大したもん作れないからあんまり期待しないでよ? 」
「お、おう」
こんな感じで、馬車内の空気は一気に明るくなった。キルダーニの到来によって……。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
本日(12/15)は観光バスの日だそうです。祖母が、観光バス好きでたまに利用するのですが、少し前に参加した時、「ミステリーツアー」なるものだったんですよ。いざ行ってみると、そこ行くんだ!?みたいなとこばっかり連れていかれ、意外と楽しかったです!いい刺激になりました!でも、もっと刺激が欲しい、そんなあなた!本作では、読者様に最高の刺激をプレゼント!
というわけで、刺激たっぷりの次回もどうぞよろしくお願いします!
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