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─20─ 旅支度

 こんにちは!本久禅です!

 この作品を手に取っていただきありがとうございます!この話が初めてだよーって方は是非1話から読んでみてください!そっちの方がより楽しめます!

 そして、1話から読んでくださっている方、読み続けて下さっている方々!本当にありがとうございます!


 20話突入!!


 では本編どうぞ!

「よしっ!これで準備OK! 」


 僕は2日前、ドールさんに頂いた割とラフな服を着て、下のレストランへと降りていった。

 今日はソフィーと、明日に備えて旅支度をするつもりだ。そう明日、僕はこの街を出るのだ。カエラさんを助けるために、そして、ドールさんやソフィーに恩返しするために……。


「女神アテナのめぐみに感謝して、いただきます」


 今日出された朝食は、クリームパスタ?だった。濃厚かつ、クリーミー。やはりここのご飯は最高だ。


 ご飯を食べ終え、宿屋の前へと出る。昨日と同じだ。


「お待たせー!待った? 」


 これまた、「恋人かよっ!」とツッコミたくなるような挨拶とともにソフィーはやってきた。

 しかし昨日と違い、オシャレなワンピース姿。うん!かわいい!!


「おはよう!そのワンピース似合ってるね! 」


「あ、ありがと……そ、そんなことよりさっ!行くよ! 」


 ソフィーは少し照れたように僕の手を引いた。




 僕達は、アルカディウスの街を歩いた。実は、ちらっと見ただけで、しっかり歩くのは初めてだったりする。

 僕は、必需品である、水や保存食、換えの下着などはもちろん、入れた状態をそのまま保ってくれるアイテムボックスの特性を活かして、暖かい屋台の食べ物なども買い、徐々に、買い物が終わりを迎えそうになっていた。


「まだ何か買うものあるかな? 」


「クッションくらいは買っておいた方がいいかもしれないわね!何しろ、馬車は腰を痛めるから」


 そういえば……。


「向こうまで行く足ってどうやって確保したらいいかな? 」


「お父様がみんなやってくれてるわ!『俊樹くんの為に、出来ることはやっておきたい!』って張り切ってたから! 」


 な、なんて有難いんだ……。あの人を尊敬した、僕の目は間違ってなかったな。


「あっ!言うの忘れてた!今日の夕食なんだけど、お父様が、『俊樹くんを呼んでおいてくれ』って言ってたわ!今日の夜大丈夫? 」


 なんだろう?前夜に呼び出しなんて……。


「うん!大丈夫だよ!一応、トンキーさんには言っとかないとねー」


「そうだね! 」


 こうして僕達は、明日の出発に向けての買い物を済ませ、1度解散してから、再びドール邸にて再会する約束をして別れた。


「ただいまでーす! 」


 宿屋に戻ると、夕食時よりも少し時間が早いこともあり、客はまばらでそんなに忙しそうではなかった。

 なので今のうちに……。


「トンキーさん!ちょっと今時間大丈夫ですか? 」


「どうしたんだい?俊樹くん? 」


「実は──」


 僕は、明日この街を出るということ、そして今日の夕食はドールさんの家に呼ばれたので不要だということを伝えた。


「そうかぁ。ちょっぴり寂しくなるね……。よしっ!分かった!明日の朝は、飛びっきりのご飯で送り出してあげるよ!期待しときな? 」


「はい!楽しみにしてます! 」


「よしっ!じゃあドールさんに呼ばれてるんだろ?行ってきな! 」


「はい!じゃあ行ってきます! 」


 とは言いつつ、ボクは直ぐにドールさんの家には向かわなかった。

 もう1人、挨拶しておきたい人がいたからだ。



「こんにちは!アドガーさん! 」


 そう、その人とは武器屋のアドガーさんだ。彼には、感謝を伝えたくても、伝えきれない。


「やぁやぁ。今日は1人なんだね。何か不具合でもあったのかい? 」


「今日はそういう訳じゃなくて、実は──」


 僕は、トンキーさんに伝えたことと似たようなことを話した。


「なるほどなぁ。いいなぁ若いって言うのは!存分に旅を楽しんできなさい!あっ!ちょっと待っておいてくれ! 」


 そう言ってアドガーさんは、店の奥へと消えていった。どうしたんだろう?


「旅に、これを持っていきなさい」


「これは? 」


 渡されたのは、先に奇妙な刻印が記されたペンダントだった。


「これをしていると、暑さや寒さなどの激しい温度変化を和らげてくれるんだ。過酷な旅になるんだろう?備えはあるに越したことはないからね! 」


「えっ!そんな!だってこれ高価なものじゃ……」


「いいんだいいんだ。そのかわり、この先もこの店を贔屓にしてくれよ? 」


 全くこの人は……。どれだけ僕に惚れさせたら気が済むんだろう。


「ありがとうございます!きっと無事で帰ってきます!そして、帰ってくる頃にはもっと強くなってきます! 」


「よしっ!よく言った!俊樹くんの帰りを心から待っているよ! 」


「はい!では失礼します! 」


 僕はアドガーさんの店を出て、ドールさんの家へとようやく歩き出した。

 その目には、うっすら涙が浮かんでいた。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

いやぁー!ついに20話ですよ!そして話がいよいよ進みそうですよ!この話も、次の話と合わせて1話にしたかったんですが、さすがに長くなりそうだったので分けちゃいました!ご了承ください!

次回もどうぞよろしくお願いします!


ブックマーク、評価、感想、レビュー、どしどしお待ちしています!私のモチベーションになります!


恒例となりましたが、今回もTwitterID載せさせていただきます!もし興味ございましたらお気軽にフォロー等よろしくお願いします!


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