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─14─想定外

 こんにちは!元久禅です!

 この作品を手に取っていただきありがとうございます!この話が初めてだよーって方は是非1話から読んでみてください!そっちの方がより楽しめます!

 そして、1話から読んでくださっている方、読み続けて下さっている方々、本当にありがとうございます!


 では本編どうぞ!!

 振り返ってみるとそこには、オークとは比べ物にならない、皮膚は赤黒く、四肢の筋肉は盛り上がり、オークの面影は牙と鼻、そんな邪悪な生物がこちらを睨みつけていた。


「ソ、ソフィー。こいつって……」


「う、うん。多分オークの亜種。私も初めて見るわ」


 こいつが放つ迫力、殺意、どれをとってもさっき倒したオークと雲泥の差。しかし……


「ソフィー、ここは僕に任せてくれないか?やってみたいんだ。命スレスレの勝負」


 これまで、怠惰しか積んでこなかった僕は、今初めて意欲に満ち溢れ初めて戦う化け物と対峙している。初めてだ。このスリルを楽しむ感覚!


「わ、分かったわ。けど、絶対無理しちゃダメだよ。危ないと思ったら俊樹の首根っこ掴んで全力で逃げるから! 」


「分かった! 」


 僕は再び、オーク亜種と向かい合った。

 一瞬の沈黙のあと、僕とオーク亜種は同時に攻撃を開始した。


 オーク亜種は、こちらに向けて一気に距離を詰めに来る。僕はさっきのオークと同じ要領で亜種の胸あたりに、火属性魔法を打ち込んだ。

 どうだ……。

 一瞬、動きは止まったものの、構わず僕に向かってくる。

 振り上げた棍棒を、空いた左手で受け止め、今度はさっきよりも強めに魔力を込めて胸あたりに火属性の魔法を打ち込む。

 まともに食らった亜種は、その場にうずくまり悶絶している。

 これでもまだ死なないか……。

 丁度いい。試してみたいことがあったんだ。

 僕は、電気のイメージを杖の先に膨らませ、亜種に向かって放った。


──バチバチバチッ!


 すごい光とともにバチバチと音を鳴らした雷を食らった亜種は、ようやく息絶えたようだった。


 その場には、亜種が残していった毛皮と右手に持っていた棍棒が置かれていた。


「か、勝てた……」


 僕はそう呟き、緊張感が溶けたことでその場に座り込んだ。


「う、嘘!?勝てちゃった!?亜種モンスターに魔法覚えてたった2日の俊樹が勝てちゃったの!? 」


 ソフィーは、なんだろう……。喜びながら驚いてる感じ?もう体全体で喜びを表現している。

 やっぱりソフィー、いい子だなぁ……。


「うん。勝てたみたい。実感無いけど」


「凄かったよ!!特にあの雷魔法!初めてだったからビックリしちゃった!! 」


「せっかく強い敵だったから試したくなっちゃって!驚かしてごめんね? 」


「いやいや、それにしても本当にすごいよ。うん」


 さっきから、ソフィーはもう語彙力を失っている。そういう僕も、作家志望時代に培った語彙力を、どこかにすっ飛ばしてしまった。


「ギルドに戻って、亜種討伐報告しよう!多分、らD辺りまでランクアップしてくれるんじゃない? 」


「うん!じゃあ行こうか! 」


 そうか……。これで、最底辺のFは確実に卒業か!

 亜種のドロップしたアイテムをアイテムボックスに入れて、ランクアップに少しだけ期待し、いざギルドへと戻った。


***


「ただいまです! 」


「おかえりなさい、染谷様。いかがでしたか?クエストは? 」


「それが……」


 僕は受付のお姉さんに、亜種と遭遇したという趣旨の話を簡単にした。


「よく、ご無事で!一応、確認の品を見せて頂いてよろしいですか? 」


「はい」


 僕は、アイテムボックスから亜種がドロップした、棍棒と毛皮を取り出した。


「ほ、ほんとだ。確かに確認しました。異例なことですので、少し上と相談してみます! 」


 そう言って、受付のお姉さんは裏へと消えていった。




「やぁやぁ待たせたね! 」


 やってきたのは、まさかのドールさん!


「こ、こんにちは! 」


「おっ!その装備は!昨日私があげたやつじゃないか!早速使ってくれたのか!ありがとう! 」


「いえいえ!その節はどうもお世話になりました! 」


「うんうん。それで早速本題だが、君をランクCまで引き上げようと思う! 」


「「ランクC!? 」」


 僕とソフィーの声が揃った。そりゃあビックリするよね!


「まず、亜種を1人で倒し切ったということ。毛皮を見る限り、相当な強さだったと見える。それだけでも、十分ランクCの実力はある!それと、君のそのステータスだ。これからの為にも、より早くランクアップが必要だと思ってね! 」


「あ、ありがとうございます! 」


 正直自分に、熟練の冒険者の称号であるランクCに相応しいとは思わないが、それだけの期待をしてくれているのだろう。

 ここは正直に喜ぼう。そう思った。


「では、ランクアップを致しますので、会員証を頂けますか? 」


「はい! 」


 僕は、会員証を受付のお姉さんに手渡した。


「では、少々お待ちください」


 なんだろう……。この戸惑いと、嬉しさの半分半分の気持ちは……。

 不思議な気持ちを胸に抱きながら、受付のお姉さんを待った。

 ここまで読んでいただきありがとうございます!

 今回は、前回、チラッと紹介していた亜種を出してみました!そして、初めての本格戦闘!!頭の中のキャラクターの動きを文章にしました!伝わってたらいいなぁ!

 次回もどうぞよろしくお願いします!

 

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