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淵源の神造武装士〜アーティファクター〜  作者: 蒼乃 睦月
転生編
7/7

真相

どうも皆様。蒼乃です。

2日置きの投稿になりました。

いや〜話を進めるにつれて自分でも整理するのかなり大変になってきました。

でも、頑張ってやりますよ!


では、本編どうぞ!

 黒天神(こくてんしん)アルシエル

 魔界に君臨していた神。太古の昔、神界と魔界の永き大戦において、魔界の民『魔族』が召喚し、猛威を奮った破滅の象徴。

 しかし、アルシエルは神。魔族は制御することができず、己が意志のままに、両軍に甚大な被害を与えた。それをゼウス達が討滅。だが、その最中、アルシエルの一撃がゼウスの神殿に、それも、ゼウスが施した結界を破壊し、生魂録の保管庫を襲った。

 その結果、多くの生魂録が焼失。被害を受けて残ったものでも、破損し未来が途切れ、アルシエルが持つ邪悪な力に侵された物がほとんどだった。

 アルシエルが倒されたことによって、大戦は終結した。だが生魂録の焼失、破損によって多くの人間が死に、多くの魂が呪われた。

 これは、神界に住む全ての者、神界の歴史に刻まれた最悪の惨劇となった。


「これが、全ての始まり。そして、人間を守れなかった、私達の罪だ」


 巻末を話し終えたゼウスは、ユウの生魂録が現在の形になったのが、この時である事、紙面の黒ずみが呪いであることを明かし、これは全て、自分たちに原因があると言った。


「あの時、私たちが早々に決着をつけていれば、多くの人間が呪われ、死ぬことはなかった」


 ゼウスは、吐露する。


「これは、私たちの責任だ。我々の戦いの火を、人間に降りかからせてしまった」


 これを口にしても、何も変わらないと分かっている彼だが、それを言わなければ落ち着かなくなってしまっていた。そして、


「すまなかった・・・」


 静まり返った白の空間に、神の懺悔が、ゆっくりと広まった。神であろうと苦悩し、後悔し、怒りを持つ。

 その言葉に、誰もが心を痛めた。

 一人を除いては。



ーーーーーーーーーーーーーーーーー



 怒涛の勢いの中で明かされた嘘のような真実。

 それをユウは口を閉ざし、ゼウスが自分の罪を自白した時には、顔を俯かせていた。

 ゼウスはその彼を見て、心配した表情を見せていたが、それを他所に彼は口を開いた。


「はぁ〜。なんか、思っていた以上に面倒なことに巻き込まれたなぁ」


 気の抜けた声でそう言うと、頭を掻きながら、下を向いていた顔をゆっくりと上げた。


「アンタらの事情は分かった。信じにくいけど、もうこの際、全部信じる」


 唐突に、全てを受け入れると言いだしたユウに、ゼウスは初めて、その顔に戸惑いを見せた。彼だけではない。周りの神々も同様だった。


「い、いきなりどうしたのですか、ユウ?」


 いつの間にか、自分の後ろに立っていたパンドラの声に気づくと、振り返って晴れ晴れとした顔を見せた。


「よく考えてみたら、俺が生きてた世界じゃ、常識外れの事ばかりだ。信じられないけど、否定できる要素がない。なら、受け入れるのが普通だろ? だから、信じる」


「そ、そうか。それはこちらとしては嬉しい限りだが・・・」


「だろうな。でも、いくつか質問していいか?」


「貴様! 神に対して馴れ馴れしい口を・・・」


 理解を示したユウに、ゼウスは戸惑いながらも、好色を見せた。

 ユウはずっと気になっていた事を、聞かなければ落ち着かなくなっていた。だが、彼の物の言い方に。ゼウスの背後に控えた2人が怒りを露わにする。それをゼウスは手で制し「構わないが?」と短く答えた。


「俺以外の、呪われた魂はどうなった? 俺みたいに、アンタが救ったのか?」


 聞いた瞬間、ゼウスの表情が曇ったのをユウは見逃さなかった。

 ゼウスは、鉛のように重い口を動かして答えた。


「・・・いや。救ったのは、そなただけだ」


「どうして? 他にも死んだ人間は大勢いただろ? なのに、何で俺だけを助けた?」


 相当に話しづらいことなのだろう。ゼウスは一呼吸整えつつ、返してくる。


「・・・本来、我々は人間に関与してはならないのだ。それは、我々の力が人の世界を変えかねないからだ。特に、死んだ人間を転生させるのは『禁忌』として、私が定めた」


「なら、尚更だ。救ってもらった事には、心の底から感謝している。感謝してもしきれない程に。でも、ルールを破ってまで、他の人を差し置いてまで、俺を助ける理由があったのか?」


「それは・・・」


 ゼウスは、この問いに口を閉ざしてしまった。思い込んだような表情が見えるが、何を考えているかは全く分からない。

 だが、すぐに覚悟を決めたような眼差しを持った表情になると、はっきりと言った。


「ユウよ。そなたを救ったのには、確かな理由がある」


 しかし、その声音はあまりに穏やかだった。まるで、過去の感動を懐かしむような、そんな雰囲気を晒していた。

 そして、その答えが、


「そなたの家族だ」

本編第5話終了です。

なんか神判長引いてます。ごめんなさい。

次話こそは、展開をグイッとやっていく予定ですので。

それと、作品名を一部変更します。


ではでは、第6話で会いましょう!

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