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ワールドRe:トライ・セブンオーブ  作者: 下級魔術師17号
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閑話 ルディオス

題どおり、ルディオス視点からのお話。

シオン視点では分からなかった事情やらなんやらがあります。


 彼を見た時の衝撃は、忘れない。

 

 オレの名は、ルディオス。

 “翼種(よくしゅ)”と呼ばれる有翼種族だ。“翼種”は、翼の色を基本に幾つかの部族に分かれる。

 オレは“黒翼(こくよく)”と呼ばれる黒い翼の部族で、高い戦闘能力を持つ一族だ。“翼種”のなかでは“守り手”と呼ばれる。


 “翼種”は、太古に“聖なる存在”によって生み出されたと言われている。

 “聖なる存在”は、本来、[神人(セラティア)]と呼ばれるが、[裏切りの魔人(ギリシリンズ)]もまた[神人]である為に、今は、“聖なる存在”と曖昧に呼ばれているのだ。

 翼種は、“神”に創られた最も尊き“神人(ユルグルド)”を護り、支え、仕える為に作られた種族の1つだ。

 その時代、“聖なる存在(セラティア)”たちは、最も尊き方(ユルグルド)の為にそうした種族を作り出すのが流行ったらしい。

 だから、“翼種”は、“(あるじ)”を求め、自らの主に全てを捧げるのが至上であるとされている。その“主”が、“聖なる存在(セラティア)”に連なるなら、最高の名誉だ。だが、名誉よりも“主”を得ることに勝ることはない。

 今の時代、“翼種”の長い人生でも、“主”たる存在に巡り会えるのは稀だからだ。


 最も尊き方(ユルグルド)ーーその血筋が世界を治めていた[統一王国(セピライタ)]時代は、“聖なる存在”ーー[神人(セラティア)”も“聖獣”も、様々な種族が集い共存する、まさに理想郷のような時代だったらしい。

 だが、突如現れた[裏切りの魔人(ギリシリンズ)]たちに唆され、欲と権力に飢えた不埒ものたちに蹂躙され、王国が滅びた。“聖なる存在(セラティア)“や“聖獣”たちが次々に姿を消すと、“翼種(よくしゅ)”はその特性から“奴隷”として狩られ、悲惨な時代を過ごすことになった。

 今でも古い時代の者は、人間を毛嫌いし、“聖なる存在”を至高の主と考える者が多い。


 オレは、まだ若い世代だから、人間をどうとは思わないし、“主”に関してもそんなに興味は無かった。

 外の世界に出たのも、“翼種”の領域たる“台地”の狭い世界から出たかっただけだ。

 武者修行的な旅の途中で、同じ“翼種”のカリナと出会ったのは、まぁ、幸運なのだろう。

 緑の翼を持つ“緑翼(りょくよく)”のカリナは、精霊の声を聴き、使役する精霊術師(エレメント)だ。

 人間から見れば幼いが、緑翼は、元々幼い見た目の部族で、カリナは、実際はオレよりもかなり年上のようだ。


 なんとなく気の合ったオレたちは、行動を共にした。恋人同士ではない。どちらかといえば、“姉弟(きょうだい)”のような、家族のような間柄だ。

 まぁ、一見は“兄妹”だが、カリナはオレよりも大人だ。まだ、150年ほどしか生きていないオレは、まだ、成人にもなってない若造なのだ。


 オレとカリナは、翼を隠し人間に混じり、冒険者となって、あちこちを見て回った。[帝国]も、[皇国]も一通り見た末に、北西部の5小国まで足を運んだ。

 さらに、“外境”と呼ばれる西辺境まで行ってみたが、あまり良い印象はなかった。

 活気はあるが、どこか停滞した町。

 欲と無秩序な治安に、傲慢な荒くれ者たちが集うばかりのそこに数ヶ月いたが、“外境”の更に西には興味なく、オレたちは、[イオーリス]に戻る機会を伺っていた。 

 

 そして、臨時のパーティを組んでいた、この辺境では珍しい、誠実でマトモな戦士とその恋人の魔術師が、“外境”を越えることを決めた日、オレは、[イオーリス]に戻ることを決めた。

 地図は必要だが、一度通った道だ。

 それに、オレとカリナの2人なら、危険な平原も特に問題ない。ついでに、若いが見込みのあるプレイを連れて行く気紛れを持っていた。

 このときは、まだ。


 パーティ解散の“建前”的な話し合いのときだ。

 ふと、視線を感じたオレは、近くの席に座る旅人らしい少年と目があった。

 いや、青年かもしれない。

 人間(ヒト)の年齢なら、20歳になっていないだろう。

 まだ、若干幼さを残す顔立ちは端正で、肌は透き通る白さがあり、この辺りの人とはまるで違う。

 緑がかった深い琥珀色の目と視線があったとき、何故か、血が沸き立つような感覚を受けた。

 肩に掛かる青い髪を緩く束ねた彼は、どこか気品があり、惹きつける何かがあった。

 

 “聖なる存在(セラティア)”だ。

 それは、直感だった。だが、確かにそう感じ、心が歓喜に震えた。


 普通なら見えない金色の波動が、彼からキラキラと零れるのが分かった。濁りのない、純粋な強い力の光だ。彼の周りだけ、その強い光の波動で浄化されているのだ。

 生まれて初めて見る“聖なる存在”。

 恐らくこれほどの純粋さと強さを秘めた存在は、“王国”時代でも、稀だったに違いない。


 「“聖獣”?」


 隣のカリナの呟きで、青い髪の“聖なる存在(セラティア)”のそばに、“聖獣”がいるのに気付いた。


 「黒い猫?」

 「ううん。多分、獅子ね。黒獅子は、“王国(セピライタ)”時代に、尊き血筋(ユルグルド)を護る守護の聖獣だった。

 なら、彼は、多分、古き血筋(ユルグルド)の末裔かもしれないわ」


 カリナの言葉に、オレは動揺した。

 [神人(セラティア)]の中でも、神に創られた至高の存在ーーかつて“理想郷”と歌われた“統一王国”を治めた尊き王の末裔(ユルグルド)。普通の“聖なる存在(セラティア)”ですら、珍しいのに、それほどの血筋が、こんな辺境にいるとは思わなかった。


 「何故、こんな辺境に……」

 「分からない。けど、こんな気持ちは初めて、かな。ルーディもそうでしょ?」


 カリナが、オレを見た。多分、オレが感じたものと同じ感覚なのだろう。

 “翼種”は、“聖なる存在”に、古き最も尊き血筋(ユルグルド)に仕え、支え、護るべく作られた一族だ。

 見目の麗しさも、各部族の特性も、全ては“尊き方(ユルグルド)”を主とし、仕える為にあるのだ。長い間に、その弾圧と抑圧に、奴隷として見下され汚された屈辱に、封じられてきた“血の定め”。

 抗えない、抗いたくない血の沸き立ち。


 話し合いもそこそこに、オレとカリナは、いつの間にか姿を消した“彼”を探した。

 小さな町だ。

 “外境”側でも、[イオーリス]に向かうにも、町の外に出るのは、腕に覚えのある実力者でなければ困難な“閉ざされた“町だ。

 町を出る手段は限られている。

 だが、オレたちは、少し慌てていた。この町は活気があるが、治安は悪い。

 辺境だから仕方がないとはいえ、見た限り、素直そうな彼は、恰好の餌食になりそうだったからだ。


 だから、“ギルド”で、彼を見つけた時は、正直、ホッとした。

 だが、正式な冒険者ギルドではない“ギルド”は、彼に不当な金額を依頼料としてふっかけていた。

 確かに[イオーリス]までの“護衛”となると、長期だし危険なので、料金が高めになってしまう。だが、同じ[イオーリス]に行くのなら、手間が省けるし、双方の交渉次第の場合が多い。

 まぁ、オレが提示した1人金貨1枚も、やや高めだ。その分、オレとしては、食費も宿や野営の準備費用なども各自負担でも良かったのだが、冒険者としては、流石に対応的に拙い。

 結果、食費と野営の準備費だけは、彼に負担して貰うことになってしまった。

 そして、そのままの流れで、彼の“護衛”として一緒に[イオーリス]に行くことになったのは、幸運だった。

 

 だが、何故、こんな辺境に“聖なる存在(セラティア)”である彼と、“聖獣”がいるのか。

 気になっていた疑問をぶつけたのは、一種の賭だった。彼が語っていた“生い立ち”は有り得なくはないのだが、違うと感じたのは直感だ。

 彼をきちんと知りたい。

 そう強く思ったのは、“翼種”としての性か否か。


 彼は、最初は戸惑っていたが、町に来る前のことを話してくれた。

 オレとカリナは、その話に愕然とした。

 まさか、町に来る数日前までの記憶を無くしており、偶然、“聖獣”に出会ったとはいえ、恐ろしい魔物がいるという危険な“魔の森”を抜けてきたなんて、無茶すぎる。

 本人は、記憶が無いせいか、まったく自覚がないらしく、自分の状況を完全に把握していない。

 なんとも“不安定”な状態で、よくこの町まで、無事に来れたものだと、逆に感嘆するくらいだ。


 “護衛”としての話し合いはきちんとしたが、そこで“対等”と言ったのは、この旅でなるべく彼と仲良くなりたかったからだ。

 本当は、“対等”など烏滸がましい。

 彼は、“護るべき”ものなのだ。

 記憶がなくとも、聖なる音である“オン”の音をその名前に持つ彼。“聖なる存在(セラティア)”の中で、“オン”の音を名に入れて平気なものは、稀だと聞く。

 それは、“王の器”がある者のみだ。

 すなわち、彼が紛れもなく“至高の王(ユルグルド)”の末裔であることを指す。


 もちろん、血が惹かれるからという理由で、“主”と認める訳にはいかない。

 “聖なる存在”だからといって、無条件に自分を売るなど、プライドが許さない。

 オレは、なるべく冷静に彼と接しようと心に決めた。


 だが、旅の仲間になる予定だったプレイが、思い込みと勘違いで、彼に敵意を、害意を向けたときは、頭に血が昇って冷静ではいられなかった。

 “聖なる存在(セラティア)”である彼は、“ケガレ”に弱い。

 戦えないのは当たり前だ。彼ら“聖なる存在”は、他者の血も、己の血も流すことを嫌う。傷付けることができないのだ。

 だからこそ、“剣”であり、“盾”であるオレやカリナのような“翼種”がいるのだ。

 彼を心配する余り、あまりに冷静でなくなったオレは、逆に彼に冷静に諭されてしまった。

 だが、プレイを許す気にはなれなかった。

 彼を傷つけようとしたのだ。許せるはずがない。


 一夜明け、なんとか冷静さを取り戻したオレは、再度この旅で彼を見極めることを決意した。

 彼に何かあると冷静でなくなるとか、彼と仲良くなりたいとか、恐らく“翼種”としての性なのだ。

 翼種の“聖なる存在”に対する忠誠心は根深いから、それに引きずられているのだ。

 きちんと彼個人を見極めた上で、今後どうするかを冷静に考えなくてはいけない。

 オレは、自分にそういい聞かせた。


 「お馬鹿なルーディ……」


 カリナは、なにやら呆れた顔をしていたが、彼女が何を思っているのかは、時々分からない。

 彼の“聖獣”となにやら張り合って、彼にベタベタするのはかなり不快だ。彼も困っているのだから、止めればいいのに、幼い見た目で誤魔化して、彼に甘えるカリナに、オレは内心ムッとした。


 本当はとっくに成人越えてるババアだろーが!


 そう叫びたかったが、年齢が関わると非常に恐ろしいのだ。このロリ女(カリナ)は。

 緑翼(りょくよく)が、ヒトから見れば子供にしか見えないのは理解しているが、正直、イライラする。


 旅に出て、彼の体力が無いのは本人も言っていたので分かっていたが、予想以上に体力が無かった。

 聞けば、長時間歩くのも、野宿も初めてだという。

 一体どこでどのような生活をしていたのか、気になったが、当の本人に記憶が無いのだから分かる訳がない。ただ、旅や戦いとは無縁の、平和で安全な環境で暮らしていたのだろう。

 季節や暦など、基本的な知識もないのには驚いたが、話をするうちに、なにか別の文明や文化の知識や認識が根底にあるのではないかと気付いた。

 時々見せる高い知識や理解力。

 似て異なるベースがあるから、“知らない”だけで、きちんと説明すればすぐに飲み込めるのだ。

 彼にとっては全てが見知らぬものばかりで、そんな中でも柔軟に対応する彼に好感を持った。


 街道を通る丘陵地の旅の間、彼に合わせてゆっくり歩くようにはしていたが、元々の体力が違う。オレやカリナには、大したことのない距離でも、彼にはかなり疲労するものだったらしい。

 毎日、疲労困憊な彼は、それでも泣き言も文句も言わずに、時間になると食事を作る。

 そういう約束だからだが、オレたちも彼の負担が少なくなるように、その間に野営の準備をしたり、手伝ったりした。


 旅に出てから、彼の“魔法鞄(マジックバック)”には保存機能があるレアな品だと聞いた。だが、容量はあまり無いらしい。

 だが、彼は、町を出る前に料理したものを鞄に保存していた。そんな使い方など、初めてだ。

 まぁ、レアな保存機能があればこその使い方なのだろう。

 オレもカリナも料理は出来ないので、彼に任せたのだが、実は大して期待してなかった。

 だが、それは良い意味で裏切られた。

 初日の昼食に彼が出したサンドイッチは、パンに具を挟むだけのシンプルなものなのに、物凄く美味しかったのだ。

 それに、こうした旅で新鮮な野菜や果物が食べられるなんて、想像もしなかった。

 夜も、炒めものをパンに挟んだものと簡単なスープだったが、これがとんでもなく美味しかった。

 彼は、鞄に作り置いた料理と食材を入れており、時間があれば、その場で調理をした。

 記憶が無いはずなのに、身体は覚えているのだろう。そう凝ったものではないのに、美味しいし、何より温かい物や新鮮な野菜が食べられるのは、非常に幸せだった。


 カラチ平原に入る前の村に着く数日間で、オレとカリナは、すっかり彼に胃袋を押さえられてしまった。

 

 『平原に入ったら、我は元の姿に戻るぞ』


 カラチ平原に入る前の、最後の村で休養も兼ねて2泊することにした夜、彼が寝た後に“聖獣”ーー猫の姿をしたクロガネがやってきた。

 どうやら、彼は、自分が体力的に足手纏いになっていることを気にしているらしい。

 旅も野宿も初めてにしては、彼は、十分によくやっている方だ。

 オレとカリナが交代で、夜の見張りをしていることに彼が気づいていたのは、正直、驚いた。

 だが、彼に“見張り”をさせるつもりはない。

 彼が、“護衛対象”だということもあるし、昼間に歩くだけでも疲労が激しい彼が、夜の見張りをして余計に体力を削られてしまうのも良くない。

 ただでさえ、慣れない野宿では、体力の回復も悪いだろう。

 オレとカリナは、野宿での見張りは慣れているから大した負担ではない。

 それに、彼は十分に役に立っている。

 野宿であれだけの美味しい料理を食べられるのだ。それだけで、十分だ。


 『これから先を考えれば、あまり時間を掛けられないであろう?』


 クロガネは言う。

 確かに今までの丘陵地と異なり、カラチ平原は、なるべく短期間で抜けるのが、重要なポイントだ。

 平原内にいるのが長引けば、それだけ危険は増すのだ。それに、なるべく毎日、“結界”のある野営ポイントに辿り着かなければ、危険な野宿をすることになり、命に関わる。

 野営に向かない荒れ地で、魔物や野獣の行動が活発になる夜に野宿するのは、ベテランの冒険者でも危険であり、そうした疲労は昼間の移動にも影響しかねない。

 だから、クロガネの提案は良策に思えた。

 オレやカリナはともかく、一番のネックは彼の体力なのだ。

 だが、必死で頑張っている彼に、それを言うのはどうも憚られた。


 「だが、シオンが納得するのか?」


 俺は訊いた。


 『そなたがきちんと説明すれば、シオンも納得する。自分が足を引っ張っている自覚があるから、素直に聞くはずだ。

 それに、シオンは、最近少し頑張りすぎだ。

 記憶が無いせいか、身体も力も不安定な分、消耗が激しい上に、今の“世界”は、シオンのような純粋な“聖なる存在(セラティア)”には在るだけで負担がかかる。

 “宝玉(オーブ)”があれば耐性もつくが、今は、“聖なる存在(ユルグルド)”として半分封じられた状態ゆえに負担が軽減されているだけだ。

 本来なら、こんな“ケガレ”の多い場所は命に関わるのだが、だからこそ耐えていられる』

 「そうか……」


 オレは、頷いた。

 こうして見ると、クロガネも、かなりの過保護のようだ。

 だが、確かに多くの“聖なる存在”や“聖獣”が姿を消したのは、王国滅亡後の世界に蔓延る“ケガレ”に耐えきれなかったせいだと言われている。

 彼の体力が無いのも、その影響なのかもしれない。

 なら、クロガネの懸念も理解できる。

 クロガネは、おそらく“王国(セピライタ)”時代から存在する“聖獣”で、“聖なる存在(セラティア)”についても詳しいのだろう。

 今や、唯一ともいえるかもしれない、貴重な“古き血筋(ユルグルド)”の、“王の器”たる存在(もの)に対して、慎重に、過保護になるのも仕方がない。


 「分かった。シオンには、オレから話す」


 オレは、クロガネの案に了承を示した。

 宿の部屋は、彼とは別室だ。

 すでに彼は寝てしまっているから、話すのは明日の朝、出発前になってしまうだろう。


 本当は、彼と一緒の部屋が良かったのだが、まだ一緒に行動して日が浅いオレやカリナがそばにいては、彼もゆっくり休めないだろう。

 それに、カリナが、彼にベタベタするのを見たくはない。

 今日だって、いつの間にか、彼を商隊の市に誘って、2人で回っていたようだ。

 オレだって、彼と仲良くしたいのだ。

 部屋だって、本当は男同士、一緒にしても不自然ではないだろう。だが、彼と2人きりというのも、なんとなくこちらが困る気がする。

 彼の寝顔とか、レアすぎる。

 一緒の部屋で寝るとか、どんな難易度だ?

 まだ、1人でダンジョン攻略の方がマシだろう。


 もんもんと1人、葛藤するオレを、カリナが「若いなぁ、ルーディも……」と、呆れたように見て、呟いていたのに、オレは気付かなかった。

 こうして、休息の夜は静かに過ぎていったのだ。


ルディオスがやや壊れ気味(笑)

種族的にはまだかなり若いので、葛藤やら戸惑いやらいろいろ複雑なお年頃なんです。

だけど、シオン視点からはクールで頼りになる青年です(笑)

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